第25話一騎当千

「こい、こい!頼む、スキルううううううう!」


「火龍《かりゅう》、燃えて地獄に堕ちろ。」


「っ!!!やべえ、くるっ!」


スキル発動


人格操作ラインフォースド


人格 コンポート•シルクスクリーン


ドンッ!!!


「ふっ、、本棚がある部屋で火龍は放ちたく無かったが…まあいい。」


「………安心しろ、本は1つも燃えちゃいない。俺が全て消しておいた。」


「これはこれは…まるで別人。」


「俺は、トリックスターのシルクスクリーンだ。その舐めた口を閉じた方がいいんじゃないか?」


「…この趙匡新様を誰だと思っている」


「知らないね、」


「その言葉、地獄で悔い改めるがよいッ!玉響、共鳴」

「爆発しろ!」


ドンドンドンッ


「っ!?」


「あーそんな程度か、少し落胆したぞ?ほら、おかげであんたの守りたかった本もボロボロだ」


「貴様…!!!雷を受けて死ね、迅雷っ!」


バチっ!ビリビリビリビリッ!


「なぜ、効かない!?」


「ボヒェルッ!《天空ワープ》、デサスト」


ドカドカドカッ


「っ…!本が無限に落ちてくる…!」


「重力を無視した技だ。何でも全てを動かしてひっくり返すのさ」



「仕方ない、使わねばならないか。」


「今更何をしようと無駄だ…」


     一騎当千


ビューッ!!!!


「がああああっ!!!!?」



城の壁が全て崩壊していく…部屋など、もはや形に残っていない。


「一騎当千、魔法石とやらを集めて作ったスキルだ」


「このスキルを使えば、自分の周り全ての方向に強烈な斬撃を浴びせることが出来る」


「ふっはははは!!!この声は届いていないようだな。そうか、そうだよな、死んだんだよな!!!」


「ファイアーイフリートッ!!!!!!!」


「っ、、しつこい。大滝!」


ヴォーー!!!


「っ、火の、龍!?」


パリンッ


「あっ、、、、ぐっ。……窓、、王宮に吹き飛ばされた、か。」

「奴はどこに行った………追ってはきてなな。流石に、限界だったようだ。」


ドドドドッ


「残るは王宮だ、急げええええ!」


「ちっ、、、敵軍…」


「王宮に入れええええ!」


「楽に、殺してやるか。」


「あ、趙匡!」


「銃撃」


パンッ!


「……俺は愚かだ。また1人、人を苦しめて殺してしまった」


「今、発砲音が聞こえたぞ。上かもしれんぞ!」


トットットッ


「今度は大人数か。もう、何も考えなくて良いよいようだ!!!」


「居た、居たぞ、趙匡新を発見したぞ!」


「まずは貴様らからだ…。風炎!!!!」


「何か来る、構えろ!」


「くたばれっ!」


ブンッ!


「うわっ、風か!!!」


「城の壁ごと吹っ飛べ!!!」


「ぐあああああああっ!」


パリンッ!


「さて、どんどん来るがいい!」




「やっと…見つけた。」


「貴様、」


「お前が父を殺した趙匡新だな?」


「遂にこの国に帰ってきたか、次期国王候補」


「候補とはなんだ。もう決まったことだ」


「今貴様を殺し、この腐った政権を変えてやろう」


「腐ってんのは、、お前だろ!!!!」


「おお、怖い怖い。」


「お前は何人、人を殺した!」


「覚えてない」


「地獄に堕ちろ、クソ野郎ッ!八面玲瓏、刃竜点睛ばりゅうてんせい!」


キンッ!


「いきなり剣を出すか、だが残念だったな。少しこちらの方が判断が速かったようだ。」


「刃が、手で止められて…」


白刃はくとうだ、まさか知らないとは。…風炎!!」


「ぐわっ!!」


ドンッ


「もう1発!」


「明鏡止水!」


「ぐっ、、、動けん。止められたか!」


「玉響、共鳴、爆発しろっ!!!」


ドカアアアアアアアン


「ちっ、、、うっっ……」


「まだ、耐えてるか…」


「この程度か、」


まだだ、まだ戦わないと、時間稼ぎを…


「どうした?怖気付いたか?」

「…どうやらそういうことらしいな。トドメを刺して、楽にしてやろう。」


「おい、ゴミ。」


「……今度は誰だよ」


「お前、敵だよな。龍雄から離れろ。」


「……名前なんだっけ。」


「グラハム・サンダーランド。」


「死ねえ!!!」


「覚えとけよ龍雄。この国を救うプレイヤーの名を。」


「大滝!!」


「ステクラスペリカッ!」

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