第5話ダイヤの図書館
「なんか慣れたかも、高いビルに…」
俺たちはローカルの手がかりを探すためにとある都市にやってきた
「まるで最初に行った都市みたいだな…いや?もしかしてそれ以上かも」
「ニュートン!これからどこに行くの?」
「トニー…お前、話聞いてないな?最初に話したぞ?あ、お前はいいんだぞ、サンダーランド、お前がくる前に話したからな」
「あ、そうだったんだ。」
ちょっとだけ焦ってしまったのを顔だけで気付いたようだ。そんなに顔に出ていたのかな
「トニー、よく聞くんだ!俺たちが行く場所はすぐそこだ!」
「おい、ニュートン…」
「どうした?レーファン」
「あいつら…洋服に釘付けみたいだ...」
「トニー!!!あと、サンダーランド!」
「わあああああ!かっこいいなトニー!この服!」
「そうだよな!ほんとにそうだ!」
「聞け!!」
なんでそんなに大きな声で言うんだろ…
「あのな...サンダーランド...」
「げっ!また顔に出てた?」
「もういい、あの図書館に行くからな、ダイヤの図書館、わかったな、迷うなよ?」
「わかったよニュートン」
「さあ、そろそろ入っていくから静かにするんだぞ」
建物の形が丸なのか四角なのか巨大すぎてわからなかった、だが、その建物に書かれていた文字なら読むことができた
「ディアメント...?」
「言葉に意味はない、まあ見ればわかるさ」
レーファンが俺に振り向いてそう言った
「すげえ...これなんだよ」
「俺に聞くなよトニー...」
トニーが唖然とした顔で俺を見た
「今度は屋根に釘付けですか...w」
「でも、これはすけえだろ」
「レーファンもか」
「まあ、すごいけどよ。」
図書館は吹き抜けで出来ており、他の階の本棚が丸見えになっていた、それだけじゃない。屋根が全てダイヤで出来ていたのだ
これはゲームだからじゃない、現実世界を再現するのがこの仮想世界のテーマ。つまり、これは本当にある建物ということだ
「さあ行くよ、人が待ってるんだ」
コンコンコン
「失礼します」
「おお、いらっしゃい。よく来てくれたね」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます」
「あれ?ところで、君たちのオーガニゼーションは3人と聞いていた気がするが、4人になったのかな?」
「ええ、出発する前に出会いました」
「まあそれは別にいい。ローカルについてを聞きに来たんだよな」
「はい。」
「こないだ、ローカルについての情報を書かれた本がこの図書館に送られてきた。恐らくやつのさらなる犯罪行為を未然に防ぐためと、情報の共有のためだと思う」
「トニー、あれなんか回ってね?すげえ」
「あの人形?確かに」
「トニー、グラハム、話を聞け」
レーファンは、トニーと俺に小声で注意をした。
ていうかグラハム?なんで名前で呼んだんだろ、いつもサンダーランドなのに。
「この厚い本だよ、ここの中に書いてあったんだ。古い館での戦いさ。ここで、ローカルとあの巨大なオーガニゼーションのトリックスターと戦うんだ。」
「え!?トリックスターと?」
「そして、そのトリックスターと接触する方法を俺は知っている」
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