第4話
「グ、グルルルルルウウウウ」
どおおおおおおおん。
ふぅ、やはりレッドドラゴンは斬りがいがあったな。
さて、ドロップ品は……っと
『鑑定』
『レッドドラゴンの魔石』
レッドドラゴンを討伐するとドロップする。
とても大きく、真紅色に光っている。
『レッドドラゴンの牙』
レッドドラゴンを討伐すると一定確率でドロップする。武器の材料として使われることが多く、高値で取引される。また、それを材料とした武器は火魔法が一部使えるようになり、火魔法も強化される。
『レッドドラゴンの逆鱗』
レッドドラゴンを討伐すると低確率でドロップする。滅多に手に入らなく、オークション
で取引されるほど貴重な代物である。武器の材料として使われることがほとんどであり、加工難易度もかなり高いが、武器の材料として使えれば普通の冒険者ならば一生武器に困ることはない。
げ!逆鱗⁉︎ここにきて大当たりを引いたなあ!これをオークションにでも売ればうん十億で売れるぞ。しかも、ダンジョンは10階層ずつにボスがいて倒すと宝箱が出現するのだ。さて、中身はっと……
『鑑定』
『ハイポーション』
ポーションの上位互換。ふりかけるか飲むと、体の全ての怪我が治り、ある程度の病気も欠損部分も治る。ただし、治すのが困難な病気は治せない。
『スキルロール』
現時点では鑑定不可。
『サファイア』
かなり大きく、高値で売れる。
『ルビー』
かなり大きく、高値で売れる。
『金のインゴット』
武器の素材としても一部使われるので高値で売れる。
『フェニックスソード』
片手剣の一つ。真紅に染まるその剣は常に燃えていて、どんなモンスター相手にも必ず火ダメージを与える。また、持ち主が死んだ場合は復活させ、火魔法を無効化する力が与えられる。
ただし、自殺では発動しない。
ほう、良さそうな武器を手に入れた。これは各国の大金持ちが欲しがりそうな武器だな。
他は大したことはないがハイポーションは取っておこう。
さて、帰りますか。
◇◆◇◆◇◆
ダンジョンから出てダンジョン協会にやってきた。
ん?珍しいな。あそこのカウンターに人がいるなんて。鈴木さんと話してるやつは確か…ダンジョン配信者の「剣に愛されたい姫」……だったか?
「はい、確認しました。ではアイアンゴーレムの魔石は売却でよろしいですか?」
「は、はい!」
「いやあ、にしても凄いですねぇ。ダンジョン配信者を初めてから3年でAランクなんて。」
「いえいえ!Aランクにはなったばかりなので」
「この調子で頑張ってください「剣に愛されたい姫」さん」
「もちろんです!必ずSランクになりますよ!」
そういって彼女が後ろを振り向くと俺とばっちり目があった。
「あ、しゅ、『修羅』⁈…あ、いや、ど、どうも」
「………どうも」
そういうと「剣に愛されたい姫」はずささささーと去っていった。いやまて、何でそんなに怖がられているんだ?
「や、八神さん。お疲れ様です。相変わらず怖がられてましたね。いつも言ってますけど僕は怖がりませんからね」
「鈴木さん……怖がれるのって何が原因なんでしょうかね。」
「手足が吹き飛んでも戦ってたのを見られたのがいけないと思いますよ?まぁそれに関してはもう取り消せませんし、いいじゃないですか。『修羅』っていう名前ももらえたし」
「いやまあ、確かにそうですが」
「ポジティブにいきましょうよ。ポジティブに」
「た、確かにそうですね」
そうだな。何事も前向きな姿勢が大事だ。言いくるめられたらような気もするがきっと気のせいだろう。
「ところで今日は何を持ってきましたか?なんだかんだぶっ飛んだものを持ってくるので僕も楽しみなんですよ」
「鈴木さん、今日はいいものを引きましたよ」
「ほう、楽しみです。ん?スキルロールですか……珍しいですね」
「でしょう?それを鑑定してもらえませんか?」
「了解です。他には......っと逆鱗ですか〜‼︎
これはレッドドラゴンのですね?他には鉱石類と、これは?」
「これは『鑑定』したところ『フェニックスの剣』という名前らしくて、効果は持ち主が自殺する以外の死を遂げると火属性を無効化して復活するらしいです」
「っっっ!!これは、ハハ!また大国が騒ぎますよ!あれ?ここに出すってことは八神さんは使わなくていいんですか?」
「もう火魔法の無効化は持ってます。流石に上位互換の煉獄魔法を無効化するのはできませんが」
「なるほど、さすがですね。後はブラックナイフと、これは前にも持ってきましたよね?」
「同じ効果です。」
「わかりました。ではスキルロールの鑑定を行いますので少々お待ちください」
「わかりました」
さて、『フェニックスの剣』はかなりの値段で売れるな。他の鉱石も良い値段で売れそうだ。
「お待たせしました。こちらのスキルロールのスキルはこんな感じです。どうぞお確かめください」
そういうと、紙を渡された。何々、
『未来視』
数秒先の未来をみることができる。身の危険を察知すると自動で発動するがそれ以外は任意である。デメリットはないがこのスキルを入手するのはかなり困難。
ほう!!素晴らしいスキルだ。これなら敵の奇襲にも対応できる!
「このスキルをは大当たりですね!もちろん?」
「俺がいただきます」
「さすがです」
これからのダンジョン探索が楽しみだ。
「そういえば八神さん、忘れてませんか?ダンジョン探索が終わったら僕と食べに行こうって」
「あーそういえばそうでしたね」
「では、『ダンジョン食堂』で食べましょうか!」
「そうですね〜。あれ?代わりの人は…」
「もう呼んであります。さぁ、行きましょう!」
『ダンジョン食堂』へ行こう。
ああお腹減った。
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