第2話 堂ヶ作山

息子が無事1回戦を勝ち抜いた。


親子揃って2回戦に進むことができた。


ということで、私はそそくさと車の中で登山服に着替えていざ山登り2回戦へ!


向かう先は堂ヶ作山だ。


しばらくは住宅街を歩く。


家々を見るとさすが会津だと感じた。


まず、全ての家に雪掻きスコップが常備してある。


また、こんなにも雪があるのに庭先に雪だるまが一つもない。


私が住んでいるところで、これだけの雪が降れば、物珍しさから、そこら中の家の庭先に雪だるまが出現する。

いわゆる「雪だるまつく〜ろ〜現象」だ。


そんなことを考えながら進むと、登山口近くの団地にたどり着いた。


堂ヶ作山の登山口は団地の奥にある神社の裏側にあったが、分からずに団地内を徘徊してしまった。


とても静かな奥まったところにある団地を地元民ではない私がウロウロしている姿は不審者として映ってしまったかもしれない。




堂ヶ作山はまさに里山といった雰囲気を醸し出している。


そこらじゅうに動物の気配を感じ、眺望もなく、そこそこの急登が続くからだ。


とはいっても、低山だ。

あっという間に頂上に着いた。


次に向かうのは飯盛山だ。

白虎隊で有名な山といえばわかる方もいるかもしれない。


私はこの白虎隊の自刃の地である飯盛山には一度観光で訪れたことがある。


飯盛山の頂上はその場所だと思っていたが、調べたところ違っていた。


そちらは本日の装備では心許ないため観光地である白虎隊自刃の地とさざえ堂を拝見させて頂き帰路に着いた。


息子の試合まではあと約1時間だ。


とても良い隙間時間を過ごせた。


ちなみに私は言葉の意味を調べるのが好きだ。

時間があるため隙間時間に「隙間時間」という言葉の意味を調べた。


すると、衝撃の事実が判明したのだ。


[隙間時間]

①ある行動と次の行動の間に生じた短時間の空き時間


②予定と予定の間に生じた短時間の暇


③ちょっとした物事に取り組めるわずかな余裕


…。


…。


おい!項目③よ!

ちょっとした物事だと…。


私は今日隙間時間に山に登った。


よって、


ちょとした物事=登山


という式が成り立つ。


ちょと待てよ。

聞き捨てならない。


登山は決してちょっとした物事などではない。


全身全霊をかけていつも山に臨んでいるんだ!



私が間違っていた。


隙間時間に登山をしたら、その時間は隙間時間と言ってはいけないのだ。


そうだ。私には隙間時間などない。


やるべきことが多くてとても忙しいのだ。


なんだろう。とても充実している。


…。




追伸


なんと息子たちが2回戦も突破した!

子供たちの頑張りにとても興奮した!!


明日は3回戦だ。

頑張れ!!


ちなみに私は明日、時間が取れそうにないので私の山登り3回戦は不戦敗ということにしたい…。

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