隙間時間の活用方法 〜会津の山々〜

早里 懐

第1話 大塚山・坊主山

人は心にゆとりを持つことが大切だ。


しかし、現代社会においては忙しい日々が続き中々そういう訳にもいかないのが実情だ。


そういった中で一番気をつけることは、

「やるべきことが多くて忙しい」=「生活が充実している」と思ってしまうことだ。


その状態が続くと心身共に疲れてしまう。

よって、隙間時間をうまく活用して適度な休息や気分転換を行うことが必要だ。



本日私は、息子の部活動の試合観戦で会津にやってきた。


試合状況次第だが、1回戦で負けてしまったら帰宅することになり、勝つことができればその日の夕方に2回戦もあるため1泊する予定だ。



私は、雪道の運転が心配であったため、少し早めに家を出発した。


しかし、磐越自動車道は路肩こそ雪が高く積もっていたが、道路は積雪や凍結もなくスムーズに通行することができた。


よって、予定よりも早く目的地に到着することができた。


ということで、約2時間の隙間時間ができた。




突然だが、私は用意周到だ。


何故なら、こんなこともあろうかと、昨晩、妻には「何しに行くの」と嫌味を言われながらもせっせと登山用品をパッキングした。


また、妻には内緒だが、その後はベットに潜り込み、目的地周辺の低山を調べていたのだ。


会津若松市には低山がそこらじゅうに点在していた。


とは言っても隙間時間を利用して登るため、より登りやすそうな低山をピックアップした。


息子の1回戦に先駆けてまずは私の1回戦だ。


山は大塚山と坊主山だ。


低山とは言いつつもさすが会津だ。

くるぶしまで埋まるほど雪が積もっている。

しかし、急な斜面はないためどちらも無事に登ることができた。


我ながら良い隙間時間であった。

その証拠に息子の1回戦までもう少しだ。


上述した通り、息子が1回戦を勝ち抜けば本日の夕方に2回戦がある。


もう一度言おう。私は用意周到だ。


そこにも3時間程度の隙間時間ができるため、あと1座登れそうな低山を調査済みだ。


私は無事に山登り1回戦を終えた。



果たして親子揃って2回戦に進めるのか!?


息子よ頑張れ!

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