彼女の良さ


朝が来た。

「おーい!起きろぉ〜!」

俺は耳元に言った。

「ん...ふぇ...ふわぁ...」

夏樹は小さいあくびをした。夏樹が起きて一言目に俺は言った。

「勉強だ。ニコッ」

夏樹は布団にすぐ隠れた

「いやぁ...まだねるぅ...」

「おい。アイス買わねぇぞ。」

「あーやる気出てきたなー」

夏樹は棒読みで答えた。

「とりあえず着替え...」

「あぁ!ちょっと!」

「...!」

「服が捲れ上がってるから...それとも何?私の裸がみた...」

「俺は隣の部屋で着替える。」

「おもんないやつだなあ...」



「まあとりあえず実力考査テストやってみろよ。」

「てか先生ぶってるけど勝太はどうなのよ」

「オール5」

「うっ...悔しい...」


ー30分後ー

「出来た!」

「採点してくる。」


ー10分後ー

「おい。14点だぞ。」

「えへへ...」

「特に正の数、負の数が酷すぎる!」

「数学苦手なので...」

「じゃ、得意はなんだって言うんだよ。」

「...地理、、、」

「わかった。地理の問題集をやってもらおう。」



ー15分後ー

「採点すぐ終わったぞ!」

「何何点数は?」

「41点」

「酷すぎる...」

彼女は二ヶ月後に迫る期末テストに危機感を持っていなかった。

やっぱりこいつは天然バカだ。

「夏樹。お前の特技はなんだ?」

「料理とか...お裁縫とか...」

「バックについてるキーホルダーとか、全部自分で縫ったの。」

「ほ、ほう。」(こいつにも長所があるんだな。)

「じゃあちょうど昼飯だし、料理作ってくれよ。」


卵を割ったり、フライパンで焼いたりしている。

「オムライス完成!」

「おお!うまそうだな!」

「どうぞ。めしあがれ。」

「いただきます。」

不思議に俺は夏樹の料理をガブガブだべていた。

「うまい!」

(こいつにも長所があるんだな。)

「ちょっとお手洗い。」

そう言って夏樹はお手洗いは向かった。だか、置き手紙が置いてある。

恐る恐る開いてみる。多分夏樹の手書きと思われる。そこにはそう書いてあった。

「勝太大好き。付き合って。」


  つづき

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陽の君と陰の僕 石崎あずさ @kinntarou0413

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