第8話 夏祭り
高崎祭り当日。
僕は高崎駅の西口に来ていた。
今日の服装は半袖シャツに無地のTシャツとテーパードパンツを合わせた。涼しめにしたつもりだが、それでも日中は暑い。
駅は老若男女問わず、多くの人達で溢れかえっていた。元々、人の往来が多くある場所ではあるが、今日は特にその勢いが激しい。
また、多くの人が色鮮やかな浴衣を着ており、眼の前の色彩が目まぐるしく変化する。
僕はそんな人混みを時折、見回しながら、スマホのメッセージを確認していた。
『3時に西口付近に集合で』
メッセージに間違いはない。今の時間は15時10分。そろそろ来ると思うのだけれど。
そう考えていた時だった。
「あっ、奏く〜〜ん。お待たせ〜〜!」
人混みの中から、浴衣姿の晴香さんが大きく手を振って近づいてきた。
「ごめんね。遅れちゃって」
「ううん。僕もついさっき来たところだから」
実際は、緊張して30分以上前に着いてしまったことは恥ずかしいので言わないでおく。
「こんなに混むんだね。私、知らなかったよ」
晴香さんは安心したのか、ふぅと息を吐いて安堵の笑みを浮かべた。
白地に紫色の百合の花が描かれた浴衣、紺色の帯に黒色の下駄、帯の色に合わせた巾着。全体的に透明感とおしとやかさを感じさせられ、彼女にとても良く似合っている。
また、普段は下ろしている髪を後頭部でまとめている。何と言うまとめ方なのか分からないけれど、お花のようにふんわりとしていて可愛らしい。
「その……浴衣、可愛いね。すごく似合ってるよ」
「本当に! ありがとう!」
晴香さんは目を細めて、ニヒヒと嬉しそうに笑っている。そして、さらに見せびらかしたいのか、ひらひらと袖を揺らした。
「今日のためにレンタルしたんだよ」
「そうなんだ」
「ふふん。じゃあ、早速、行こう!」
満足そうに微笑みながら軽快に歩き出した。
僕は彼女のすぐ隣に並んで歩く。
西口から連絡通路を進んで、高崎祭りのメインの大通りに移動する。
歩行者天国となった道路は人で埋め尽くされている。また、道の両端には屋台が並んでおり、美味しそうな匂いを風に乗せている。
僕たちは人混みの中をゆっくりと進んでいく。
「それにしても、奏くんから誘ってくるなんて驚いたなぁ」
隣を歩く晴香さんが屋台を眺めながら言った。
「どうして?」
「だって、出会ってすぐの頃なんて『自分から外出しようと思わない』って言ってた、超インドア派の奏くんが誘ってくれたんだよ? 驚かないわけないよ! いやぁ、私は嬉しいよ!」
「晴香さんって、僕の親か何かじゃないよね?」
「あっ、私、からあげ棒食べたい!」
「え?」
僕のツッコミを無視して、晴香さんは屋台に向かって走り出した。はぐれないように僕も慌ててついて行く。
そうして、2人でからあげ棒を1本ずつ購入する。
「これだけ人が多いと、食べるのも一苦労だね」
晴香さんはからあげ棒を片手に、どうにか人とぶつからないように歩いている。ただ、下駄ということもあり、かなり大変そうだ。
「晴香さん。大通りから少し外れて、人気の少ない場所に移動しよう」
「うん。そうしよう!」
僕らはすぐ左手の細道に入った。大通りから少し外れただけでも、人の数はかなり少なくなる。また、建物によって日陰ができており、ひんやりと涼しい。
これなら、周りを気にせず落ち着いて食べれそうだ。
僕らは交通の邪魔にならないように建物の壁に寄る。
そうして落ち着いたところで、晴香さんがからあげ棒にかぶりつく。
「いただきまーーす! う〜〜、やっぱり、からあげって最高ぉ」
美味しそうに頬張っている。唐揚げのサイズが大きいため、1つ食べるだけで口の中がぎゅうぎゅうになっている。頬を膨らませて食べているのが、リスのようで可愛い。
僕も続いてからあげを頬張る。揚げたてのため、とにかく熱い。外側はカリカリとしていて、噛むと中からジューシーな肉汁が口の中で広がる。
お祭りで、しかも晴香さんと一緒に食べていることもあり、人生の中で一番美味しいからあげのように感じる。
僕がからあげ棒を味わっていると、細道に女子の大きな声が響き渡る。
「涼太く〜〜ん! こっちで〜〜す!」
声のした方を見ると、浴衣姿で茶色みがかった髪を揺らした女子が軽く手を挙げていた。見たところ、高校生だろうか。かなりの美少女だ。
もちろん、晴香さんの方が可愛いけれど。
すると、その女子のもとに、1人の浴衣姿で黒髪の男子が走って近づいた。
「お待たせ、琴音。って、言っておくが、集合場所をわざわざ暗号にしなくてもいいんだぞ?」
「涼太くんなら、推理できると思いまして」
そういたずらっぽく笑った女子が、男子の腕に抱きついた。
男子は照れたように視線を逸らした。しかし、すぐに手を繋ぎ直して「行くぞ」と言いながら歩き出した。女子は嬉しそうに微笑んで、男子と共に大通りに出ていった。
恐らく、恋人同士なのだろう。羨ましいほどのラブラブ具合だ。
「ああいうのいいよね。ちょっと憧れる」
晴香さんも見ていたようで、羨ましそうに彼らの姿を目で追っていた。
「うん」
僕も、今日の告白が成功すれば、彼らのようになれるのだろうか。……正直、そんな自分の姿が想像できない。
こうしてからあげ棒を食べ終わった所で、僕たちも大通りに出ていった。
それからは射的、型抜きなどのゲームを楽しんだ。小腹が空いた所で「もてなし広場」と呼ばれる広場に移動し、ステージで行われるバンド演奏を見ながら、焼きそば、ベビーカステラ、チョコバナナ、落書きせんべいなどを一通り味わった。
そうして楽しんでいる内に空は暗くなった。現在時刻は19時手前。気温は下がり、涼しい風が体の熱を冷ましてくれる。
「ねぇ。なんか、人が凄くいっぱい移動してるよ。何かあったのかな?」
晴香さんが指差すもてなし広場前の大通りは、ぎゅうぎゅうに詰まった人の塊が移動していた。朝の通勤ラッシュの電車内と同等に混んでいる。正直、あの中には入りたくない。
「あぁ、花火を見る人達だよ」
「花火!」
晴香さんが目を輝かせた。
高崎まつりでは、烏川の上空に19時30分から花火が打ち上げられる。そのため、この時間帯になると、烏川に向かう人の流れが激しくなるのだ。
僕たちは祭りに行く以外、一切、予定を立てていない。当然、花火を見るかどうかも決めていない。
「どうする?」
「見たい! せっかくなら近くで見よう!」
晴香さんが大通りに向かって歩き出す。勢い良く人混みの中に入っていく。
僕は慌てて追いかけて、水中に潜るように呼吸してから人混みの中に入っていく。四方八方から人の圧がかかる。人同士の熱によって、広場にいた時より暑く感じる。
これだけ混んでいると、晴香さんとはぐれてしまいそうだ。
「晴香さん! 僕の手、掴んで!」
「え? う、うん!」
僕が伸ばした手を晴香さんが握る。僕の想像より、晴香さんの手は細くて柔らかい。男勝りな元気と体力はあっても、やはり女子なのだと思い知らされる。
「離さないでね」
「うん」
そうして、何とか手を繋いだまま歩いていく。
途中で横断歩道を挟み、そこからは烏川に架かる
直線の道に入ると人混みが緩和された。距離としては数十メートルだけれど、気分的には数キロ歩いたような疲れがあった。
人同士に隙間ができると、お互いに手を離して、僕はすぐに晴香さんの隣に並んだ。
晴香さんは後ろを振り向いたと思ったら、すぐに僕の方を見て笑った。
「さっき、凄い人の数だったね!」
「うん。そうだね」
「奏くんが手、伸ばしてくれなかったら、離れ離れになるところだったよぉ」
晴香さんが安堵する。
僕もはぐれることがなくて一安心だ。
落ち着いた所で、ゆっくりと歩きながら服などに汚れがついてないかを確認する。晴香さんの綺麗な浴衣は、特に入念に確認しておく。
あれだけの人に押されていたのだ。汚れがついていてもおかしくない。
幸い、目立つような汚れは無かった。
「晴香さん。足とか大丈夫? 踏まれてたりしてない?」
「うん。大丈夫だった」
「良かった。じゃあ、このまま進んで、できるだけ花火が近くで見れる場所に行こう」
「うん」
歩く速度を上げる。後は、このまま和田橋を渡って、河川敷に降りれば良いだけだ。
「ねぇ、奏くん」
「なに?」
「なんで奏くんは私のワガママに付き合ってくれるの?」
「え?」
晴香さんは前屈みになりながら上目遣いで僕を見る。その目は、単純な疑問をいだいているように見える。
「今までもだし、さっきの人混みも、奏くん、凄い嫌そうな顔してたけど、私に付いてきてくれたから」
「え? 顔に出てた?」
「うん。なんか、青汁とか飲んだ時みたいな顔してた」
顔に出さないようにしていたつもりだったけれど、バレバレだったようだ。見栄を張っていたのがバレたようで、恥ずかしい。
恥ずかしがる僕を見て、晴香さんは可笑しそうにクスリと笑う。
「で! なんでワガママに付き合ってくれるの?」
「それは……」
素直に言おうと思ったが、言えなかった。素直に言ってしまえば、実質、告白みたいなものだからだ。
だから僕は苦し紛れに
「じ、実は、僕も近くから花火が見たかったから」
と、答えた。
ただ、晴香さんは特に気にする様子もなく「そっか」と短く言って、納得してくれた。
そんなことを話しながら、僕たちは和田橋を渡り、河川敷に降りた。
現在時刻は19時26分。河川敷は多くの人で埋め尽くされていた。各々、レジャーシートを広げて、そこに腰を下ろして花火の打ち上げを待っている。
僕らは足元をスマホのライトで照らしながら、座れそうなスペースがないかと歩き回る。すると、運良く、花火が見やすそうな位置かつ、敷かれたレジャーシート同士の狭い隙間に座れるだけのスペースを見つけた。
ただし、レジャーシートは持ってきていない。晴香さんは浴衣だ。地面に直で座って土で汚してしまっては、綺麗な模様が台無しだ。
花火を見ることを予測して、事前に準備しておくべきだった。晴香さんへの告白で頭がいっぱいで、そこまで考えが至らなかった。ただ、後悔していても仕方がない。
僕はポケットの中に入っていたビニール袋を取り出した。焼きそばを買った時に貰ったものだ。
「ごめん。こんな物しかないんだけど、良かったらレジャーシート代わりに使って」
「え? 良いの? でも、奏くんは?」
「僕は汚れても良いから」
「ありがとう」
そう言って、晴香さんはビニール袋を地面に敷いて座った。幸い、大きめのビニール袋だったので、地面に直に接する箇所はなさそうだ。
そうして一安心したところで、僕も晴香さんの隣に座る。
「奏くん。私の近くに寄って」
「え?」
「ほら。詰めれば奏くんもビニールの上に座れるよ」
そう言って、晴香さんがビニール袋の余白を叩く。
確かに、詰めれば僕のお尻半分くらいは座れそうだ。ただ、かなり晴香さんとの距離を詰めればの話だけれど。
「気にしないで。僕は大丈夫だから」
「奏くんだけ汚れちゃうのは申し訳ないよ。ほら。少しでもキレイな所に座って」
「で、でも、それだと……」
確実に晴香さんのお尻に当たってしまう。もちろん、そんな状況が僕が気にしないわけがない。どう頑張っても意識してしまう。
「花火もう始まっちゃうよ!」
「わ、分かったよ。それじゃあ、お言葉に甘えて」
「はい。どうぞ」
少し体を横にずらす。晴香さんとの距離はゼロになって、肩からお尻までが触れ合っている。どこがとは言わないけれど、とにかく柔らかくて暖かい。
僕がすぐ隣を意識しまくっていると、遠くのほうでドッという音が鳴った。
「あっ」
晴香さんが隣で小さくそう言ったのが聞こえた。
音と共に火の玉が打ち上がる。それはヒュ〜〜と甲高い音を立てて上空に登り、見上げる高さまで行ったところで大きく、火の花となって開花する。そして、時差なくドンッという爆音が鳴り響く。
「わぁ! 綺麗!」
「うん」
感想を言っている間に、花火は次々と打ち上がる。色、大きさ、形とそれぞれ違ったものが休む間もなく開花する。中には、ハートマークやキャラクターの顔をした花火まである。
「奏くん! あれ見て! あれ!」
「うん。見てる」
「凄い綺麗!」
「綺麗だね!」
語彙力が低下するほどに、僕らはその輝きに魅力されていた。
そうして何百発もの花火を見ている内に時間は過ぎる。後もう少しで、打ち上げ花火のフィナーレとなる。高崎祭りの終わりが近づいているのだ。
僕はふと隣の晴香さんを見た。
晴香さんの横顔は花火に照らされている。きめ細やかな肌や、長いまつ毛がハッキリと見える。花火に見惚れた柔らかな笑顔が、僕の心をガッシリと掴む。
やっぱり僕は、彼女が好きなんだ。
そう再認識できた。
彼女を誰かに取られたくない。彼女をもっと知りたい。彼女ともっと一緒にいたい。
晴香さんに、この気持ちを伝えたい。
「ねぇ、晴香さん」
「ん? なに?」
笑顔の晴香さんが僕を見る。
告白の言葉は、今日までに山程考えてきた。様々なパターンを想定して、その状況に応じた告白をしようと考えた。俊太郎や渚さんにアドバイスを貰いもした。
でも、目の前の晴香さんを見て、そんな予め準備した言葉ではダメだと思った。何となく、自分の本心が伝わらないような気がしたから。だから、僕は素直な気持ちを伝えることにした。
「僕が晴香さんのワガママに付き合う理由は、晴香さんが好きだからだよ」
「……え?」
フィナーレとなる大量の花火が同時に打ち上がる。そして、ドンッという爆音と共に花開く。そして、上空に光のカーテンが作られる。辺りは昼間のように明るく照らされる。
その光は、僕らを隠すことなく照らしてくれた。
口を少し開いて驚きを含みつつも、頬を紅潮させた晴香さんは、とても可愛い。
目の前の光景は、まさに幻のように綺麗だった。
「晴香さん。僕は君のことが好きだ」
「……」
ザァ〜〜という音ともに、光のカーテンが下まで落ちていって、すぅっと消えていく。辺りは再び夜に包まれる。
僕らの周りの人達は、立ち上がって一斉に移動し始めた。
そんな中で、僕らだけは動かないでいた。お互いの顔を見つめたまま、フィナーレの花火の余韻の中にいた。
そんな中で、彼女は僅かに僕から目線を逸らした。そして、俯くと恥ずかしそうにゆっくりと口を開いた。
「少し、考えさせて」
周りの人達の話し声でかき消されてしまいそうなほど、弱々しい声だった。
「う、うん」
「……」
「……」
そうして、しばらく無言の状態が続いた。
晴香さんは僕の方を見るのを辞めて、ずっと自身の足元を見ている。僕も、何となく夜空を眺めていた。無理に話そうとはしなかった。この無言の時間が、今の僕たちにとって必要な時間だと思ったから。
そうして、周りに人がほとんどいなくなった頃。
「そろそろ帰ろう」
と、僕が晴香さんに声をかけた。
晴香さんは無言で頷くと、ゆっくりと立ち上がって、僕の隣を歩き出した。
大勢の人達が高崎駅へ向かって歩いていく。それまでは人で溢れていた大通りからどんどん人が減っていく。並んでいた屋台も片付けを始める。
高崎まつりが終わる。
「あっ……」
突然、隣を歩いていた晴香さんが声を出した。見てみると、うずくまって足元を気にしている。
「どうしたの?」
「鼻緒が」
「あっ」
見てみると、下駄の鼻緒が取れていた。これでは歩くことができない。
「仕方ないか」
そう言って、晴香さんは下駄を両足脱ぐと、裸足で歩き出した。
僕は慌てて晴香さんの前に行き、背中を彼女に見せた。
「ちょっ、ちょっと待って。僕、おんぶするよ」
「で、でも……」
「いいから。僕をもう少し頼って」
「……うん」
そうして、僕は彼女をおぶる。
「ねぇ、重くない?」
「全然重くないよ」
嘘だ。全然重くない訳が無い。それなりに足に負担がかかる。
それでも、やはり女子だからなのだろう。想像よりも遥かに軽かった。途中途中で休憩を挟めば、高崎駅まではおぶっていけるだろう。再度、男磨きとして筋トレをしていて良かったと思う。
「……」
「……」
無言のまま、ゆっくりと歩いていく。数分前に告白をして、その返事があやふやなままだ。会話なんて、ろくにできるわけがない。
背中からじんわりと体温が伝わってきた。それに、晴香さんのおっぱいの大きさがハッキリと伝わった。多分、今までで1番密接してるかもしれない。
やはり、緊張してしまう。ただ、その緊張のせいか妙に普段より力が出ている気がする。
「……ねぇ。奏くんはいつから私の事が好きだったの?」
突然、僕の耳元で晴香さんが尋ねてきた。僕は正直に話すことにした。
「小学生の頃から好きだったよ。僕の初恋」
「……そっか。小学生の頃からだったんだ」
今、晴香さんがどんな顔をしているのかは分からない。でも、その声から、どことなく寂しげな気がした。
「小学生の頃とは変わった私でも、それでも好き?」
寂しげな理由は、この質問にある気がした。彼女の中で、その変化はどうしても気になるものらしい。
「もちろんだよ。ずっと好き」
「……そっか」
「あっ。でも、ちょっと違うかもしれない」
「え?」
「再会して、4人で一緒に遊んだよね。その中で、昔とは違う晴香さんをたくさん見てきた。そうやって見ていく内に、もう1度、好きになった。好きが上書きされたんだ」
「……」
僅かに、晴香さんの抱きつく力が強くなった。
「えっと、晴香さん?」
「……」
返事がない。晴香さんを怒らせるような問題発言をしてしまったのかもしれない。すぐに謝るべきだろうか。しかし、何に対して謝れば機嫌を直してくれるだろうか。
そうやって焦っているときだった。
「奏くん。ちょっと下ろして」
僕の耳元で、晴香さんの落ち着いた声がした。
僕は「うん」と返事をして、すぐに道の端のほうに移動する。そうして、ゆっくりと晴香さんを下ろす。それから振り向いて、恐る恐る晴香さんの表情を確認する。
晴香さんの表情は、僕の想像とは裏腹に笑顔だった。僕に1歩近づいた彼女は、僕の目を見て、はっきり聞こえる声でこう言った。
「私たち、付き合おっか」
そうして、彼女は白い歯を見せてニカッと笑った。
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