第二章 カルチャーショッカー

第4話 激しい夜を君に

 スキー・スノボーサークルの新入生歓迎会から3週間が過ぎた。


 大学生としての生活にも慣れ始め、僕は無難に毎日を過ごしていた。

 大学では主に、白石しらいし晴香はるかさん、赤坂あかさか哲也てつや小翠こみどりのぞみさんの3人と行動を共にしている。おかげで仲はどんどん深まっている。


 今日も普段通りに3人と、大学のフードコートでお昼ご飯を食べていた。

 すると、晴香さんが突然、こんなことを言い出した。


「ねぇ! このあとの講義サボって、みんなでパンケーキ食べに行こう!」


 晴香さんの提案に哲也がニカッと歯を見せて笑った。


「パンケーキか。最近食べてないから行きたいな。奏、行こうぜ」

「うん。僕も食べたい」

「私も食べたいけど、講義ズル休みして大丈夫かな?」


 希さんは不安そうだった。

 ここ数日行動を共にして、希さんがかなり真面目な人だと分かった。彼女の中ではたった1回のズル休みも、かなり大きな罪の意識があるようだ。


「次の講義は期末のテストの点数が100%評価されるから、1回休むぐらいなら大丈夫!」

「……それなら、行こうかな」


 晴香さんの説得に納得したようだ。


「やったぁ! じゃあ決まりね」


 晴香さんが恥ずかしげもなく両手を上に伸ばして、嬉しそうに目を輝かせた。すると、ちらりと僕の方を見た。


「ねぇ、奏くん。ここの近くでおいしいパンケーキ屋さんとか知らない?」

「ごめん。僕、あんまりスイーツのお店とか詳しくなくて」

「そっかぁ」


 良くわからないけれど、晴香さんは納得したようで、スマホでパンケーキ屋を調べ始めた。僕たちも同じように調べ始める。

 最終的に希さんが見つけたカフェバーに行くことに決まった。


 こうしてお昼休み終了後、僕たちはカフェバーへ向かった。大学からバスに乗り5分ほど揺られた後、徒歩で20分と、少し時間がかかった。

 ただ、その分、お店の雰囲気は最高だ。外観はアパートをカラフルに改装しており、絵本の世界から出てきたかのような可愛らしいデザインなのだ。


 期待を胸に中へ入る。


 店内は木目調のテーブルが数個並んでおり、観葉植物が置かれた落ち着いた雰囲気が漂っている。


 平日ということもあり混んでおらず、僕らはすぐに席に案内された。

 席に座ると、哲也が早速、渡されたメニュー表を開いた。


「さぁ〜て。美味しそうなのたくさん食べるぞ!」

「そんなこと言って、哲也くんお金そんなにあるの?」


 晴香さんがシンプルな質問をする。哲也はその質問に首を横に振った。


「俺はそんなに。でも、奏が奢ってくれるから」

「なんで僕が哲ちゃんの奢ることになってるの!?」

「奏には、新歓で置き去りにされた恨みがあるからな」

「……ごめん」


 晴香さんと希さんが可笑しそうに笑う。

 哲也の言うことに反論できないので、今日は特別に奢ってあげることにする。来月の給料日まで節約を心がけなければ。


 メニュー表をひと通り見て、僕はチョコバナナ、晴香さんと希さんがイチゴ、哲也が桃のパンケーキを注文する。

 出来上がるまでしばらくかかるようなので、僕は少し気になったことを質問する。


「ねぇ。僕って、スイーツ好きに見える?」

「いきなり何?」


 哲也が首を傾げる。


「いや。さっき晴香さんがパンケーキ屋さん調べる時に、なんで僕に聞いたのかなって思って」

「なるほどな。で、実際、なんで聞いたの?」


 僕と哲也が一緒に晴香さんを見る。

 晴香さんは「ん?」と小さく言ってから、答えてくれた。


「だって、群馬に小さい頃から住んでるのって、奏くんだけでしょ? 土地勘があるから、もしかしたら知ってるかもなって思ったの」

「なるほど」

「そういうことか」


 僕と哲也は納得した。ただ、希さんが疑問を抱いた。


「あれ? でも、晴香ちゃんも群馬出身って言ってたよね?」


 言われてみれば、そうだ。ただ、晴香さんの場合は引っ越しで県外に行ってしまっていたら、土地勘がないのも頷ける。


 晴香さんは困ったように笑った。


「私の場合、小学3年生まで群馬なんだけど、そこから東京に家の都合で引っ越したんだ。それで、今は大学行くためにおばあちゃんちに住んでるの。だから、群馬出身って言っても、ほとんど土地勘ないんだよね」


 予想通りだった。

 考えてみれば、小学生の頃の行動範囲なんて高が知れている。まして、電車などの交通の便が悪い車社会の群馬県だ。土地勘なんて、僕と比べたら無いに等しい。


 そんなことを考えていると、パンケーキが運ばれてきた。


 2枚のパンケーキの上に山盛りの生クリームが載っている。パンケーキを囲むように輪切りのバナナが盛り付けられ、それらにチョコがかけられている。美味しそうだ。

 他のパンケーキにも同じように、桃やイチゴがふんだんに盛り付けられている。どれも美味しそうだ。


「わぁ! 可愛い! 写真撮ろう!」

「あっ、私も」


 晴香さんと希さんが興奮気味に写真を撮影し始めた。

 多分、SNSに投稿するための写真だろう。

 晴香さんは慣れた手つきで様々な画角から工夫をこらして撮っている。対して、希さんは晴香さんの画角を参考にしつつ撮っている。あまり、慣れていないのかもしれない。


 僕と哲也はそれが終わるまで、手を付けずに待っている。

 すると、晴香さんが隣に座る僕の肩をトントンと叩いた。


「ね。記念に一緒に撮ろう!」

 

 そう言って、腕を伸ばして内側のレンズをこちらに向けた。


「ほら、哲也くんと希ちゃんもこっち見て」


 晴香さんが手招きして、哲也と希さんが体をこちらに寄せる。そして、ピースをする。


「ほら。奏くんももっと近寄らないと写んない」

「う、うん」


 晴香さんがぎゅっと僕の肩を掴んで引き寄せた。

 僕の肩と晴香さんの肩が触れ合っている。ほんのり熱が伝わってきた。妙に緊張してしまう。


「撮るよ! はい、チーズ!」


 晴香さんが連写機能で数枚の写真を撮る。


「オッケー! 後でグループラインに送るね」


 晴香さんから離れる。

 緊張がなくなったのは良かったけど、せっかくならもう少し触れていたかった。ただ、そんなことを言うのは変態的なので我慢する。


 撮り終えると、僕らはパンケーキを食べ始めた。


 パンケーキはふんわりとしていて、かかっている生クリームとチョコの甘さが口いっぱいに広がる。バナナも一緒に食べると、パンケーキとバナナの味がバランス良く味わえる。美味しくない訳が無い。


 すると、希さんがこちらに向けている視線に気づいた。正確に言えば、僕のパンケーキに向けている視線に。


「希さん。味見してみる?」

「えっ!? いいの?」


 驚いたように僕の目を見た。


「うん。どうぞ」

「ありがとう。ふふっ。いただきます」


 希さんは僕のお皿から1口分のパンケーキを貰うと、嬉しそうに頬張った。「ん〜〜!」と今まで聞いたことの無い声を出して満面の笑みだ。よほど美味しかったのかもしれない。


 すると、晴香さんが再び僕の肩を叩いた。僕はてっきり、晴香さんも味見したいのかと思ったけれど、そういうわけではなかった。


「ねぇねぇ。パンケーキ屋じゃなくても、群馬でどこか面白い場所知らない?」

「面白い場所……」


 記憶を頼りに思い出してみる。ただ、残念なことに、簡単に思い浮かばない。

 そもそも、ド田舎の群馬に面白い場所などあるわけが無い。


「ごめん。全然、知らない」

「えぇ〜〜? 少しも思いつかないの? 奏くんが休日とかに出かける場所とかでもいいから」

「僕、自分から外出しようと思わないんだよね」

「嘘でしょっ!?」


 宇宙人でも見たかのように、晴香さんが目を見開いて僕を見た。

 すると、哲也が笑いながら話しだした。


「そういえば奏って、俺が電話した時、大体、家にいるよな」

「うん。ゲームしたり、本読むのが好きだから」


 運動も得意ではないし、これと言った趣味もない。そもそも、汗をかくのは嫌いだし、せっかくの休日に自分から動いて疲れるのは嫌だ。まして、何も無い群馬県で外出するメリットは皆無と言っていい。

 それよりも、家の中で過ごしていた方が楽しい。ゲームをすれば、現実とは別の世界の中で遊べる。本を読めば、読むだけで世界観を楽しめる。汗をかかず、疲れずに遊べる。それだけで、僕は満足できる。

 要するに、僕は外出には向かない人なのだ。


 そのため、紺野こんの俊太郎しゅんたろうに話を聞くためにフランチャイズに行ったのは、かなり久々の自主的な外出だったりする。


「私も一緒だよ! ほとんど家で過ごしてて、ネットで動画とか見てると一瞬で1日が終わっちゃうんだよね〜〜」

「そうそう!」


 希さんと気が合った。


「むむぅ。インドア派め〜〜!」


 晴香さんが頬を膨らませて悔しがっている。哲也はそれを見て可笑しそうに笑っている。


「奏の場合、俺が誘わないと、外出なんて滅多にしないもんな」

「そうだね。哲ちゃんとか、誰かに誘われたりすれば外出するくらいだね」

「それだっ!」

 

 晴香さんが突然、大声を上げた。


「ど、どうしたの?」


 晴香さんはニヤリと口角を上げたと思うと、僕と希さんを見た。偉そうに腕組みまでている。


「ふふんっ。私が2人をアウトドア派にしてあげよう!」


 怪しい笑みを浮かべたまま、晴香さんはスマホを操作している。何をしているのか気になるけど、画面が見えないので、良くわからない。

 しばらくすると、晴香さんはスマホをテーブルに置いた。


「3人とも。今月の27日の午後は空けといてね」

「27日ってことは、土曜日? どこかに行くの?」

「ふふ〜〜ん! それは当日まで、ヒ・ミ・ツ!」


 希さんの質問には答えず、晴香さんはパンケーキを頬張る。幸せそうに食べている。

 けれども、彼女が27日に何をやろうと考えているのかは何もわからなかった。


 そんな疑問を抱いたまま、27日はあっという間に訪れた。

 今日は最高気温28度と、かなり暖かい。そのため、服はサマーニットを着て、スラックスを合わせる。

 晴香さんからは、高崎駅で3時30分に集合と伝えられている。電車の時間を確認して、それに合わせて僕は家を出た。


 高崎駅に到着すると、すでに3人が来ていた。


「奏! 遅いぞ!」

「ごめん、ごめん」


 一応、謝ってはいるけど、今の時刻は3時28分なので遅刻ではない。

 ただ、哲也は肘で「うりうり」と、つついてきた。僕はそれを避けながら更に謝っておく。

 ちなみに、哲也はTシャツにカーゴパンツを合わせていて、カジュアルな服装だ。


「よーーし! それじゃあ、行くよ!」


 晴香さんがやる気満々に告げた。

 今日の晴香さんは黒のTシャツにデニムのショートパンツで惜しげもなく肌を露出している。足元は動きやすそうなスニーカーで、スタイルの良さを見せつつ、かなり動きやすそうな服装だ。


 そんな彼女が高崎駅の西口に向かって歩き出した。

 僕たちはその後ろを1列なって付いて行く。さながら、RPGのキャラクターにでもなったようだ。


 僕は列の1番後ろを歩く。前には希さんが歩いている。

 希さんは白いTシャツに、花柄のロングスカートを合わせている。可愛らしい雰囲気が希さんに良く似合っている。そして、普段つけている眼鏡をつけていない。今までとは違った印象を受ける。


 大丈夫なのか気になったので、横並びになって、聞いてみることにした。


「今日、眼鏡はしてないんだ」

「え?」


 希さんは僕の言葉に驚いたのか、すぐさま目線をそらした。ただ、質問にはすぐに答えてくれる。


「う、うん。今日はコンタクト。目に入れるのが苦手で普段はあんまり使わないんだけど。……へ、変かな?」

「ううん。全然、変じゃない。いいと思うよ」

「そ、そうかな!」


 僕の反応が良かったのが嬉しかったのか、今度は僕の方を見てくれた。僕は素直に「うん」と頷く。

 希さんは機嫌が良さそうにニコニコとしている。こころなしか、歩き方も弾んでいるように見える。


「ねぇ、晴香。俺達どこに向かってるの?」


 僕たちの前を歩く哲也が声をかけた。

 晴香さんは振り向くことなく答える。


「もちろん、EuropeanヨーロピアンGenerationジェネレーションのライブだよ」

「あぁ。ヨージェネのライブね。……えぇっ!?」

「えぇ!?」

「晴香ちゃん! 本当なの?」

「言う必要のないウソなんて言わないよ」


 さも当然のように、晴香さんは言ってのけた。

 ただ、いきなりライブに行くと言われて、僕たちはそれを簡単に信じることができなかった。どうしても心のどこかに「ウソなんじゃないか」と疑う気持ちがあった。


 僕たちの気持ちを考えることもなく、晴香さんはぐんぐんと進む。そして間もなく、ライブが行われる高崎アリーナに到着した。

 会場はヨージェネのファンで溢れかえっていた。ちなみに「ヨージェネ」とは「European・Generation」の略称だ。

 僕たちはファンの人混みに紛れながら正面の階段を上がる。2階部分では、タオルやTシャツなどのヨージェネの公式グッズを買うための長蛇の列ができていた。


「グッズ買いたい人いる? 私は買いたい」

「俺はせっかく来たなら買いたいな」

「僕も」

「なら、私も」

「オッケー。じゃあ、並ぼう。ライブ始まるまで時間あるしね」


 4人で列の最後尾に並ぶ。約15秒に1歩のペースで少しずつ前に進む。そうして30分ほど並んで、ようやく会計のスペースにたどり着いた。

 どうやら会計は横並びに5人体制で行われているようだ。


 僕たちは何かお揃いの物を買おうと決めた。列に並んでいる間の話し合いの末、ヨージェネの名前が描かれた派手めなハンドタオルを買うことになったのだ。


「ご希望の商品をお伺いします」


 黒髪ロングの女性スタッフさんが丁寧に聞いてきた。


「このハンドタオルをお願いします」

「少々お待ち下さい。こちらでお間違い無いですか?」

「はい」

「2000円になります」


 2000円ちょうどを手渡す。


 女性スタッフさんは慣れた手つきでレジを操作している。

 良く見てみれば、彼女はかなりの美人だ。切れ長の目が印象的な整った顔立ち。それに、膨らみのある胸というスタイルの良さだ。

 かなりモテるに違いない。


「純太がこのライブで変わってくれるといいのだが……」

「え? 何か言いました?」

「いえ。お待たせしました。レシートと、こちら商品になります。次の方どうぞ!」


 女性スタッフさんが小声で何かを呟いていた。ただ、何を言っていたのかは分からなかった。

 でも、そこまで気にすることでもないだろう。


 全員で買い揃えた所で会場の入口へと向かう。

 晴香さんが先頭で電子チケットを男性スタッフさんに見せる。彼は一目見ると「前へお進みください」と言って、僕たちを入れてくれた。


「ほらね? ウソじゃなかったでしょ?」


 晴香さんが電子チケットを僕にチラリと見せた。


「うん。疑ってごめん」

「素直でよろしい」

「でも、チケットなんていつ買ったの?」

「カフェバーにいた時だよ」

「あの一瞬で!?」


 驚きだった。何よりもその行動力にだ。僕だったら、チケットを買うのに少なくとも10分は迷う。それでも、彼女は特に迷うこともなく、あっさりと決めてしまっていたのだ。


「あっ。でも、後でチケット料は貰うからね」

「うん。それはもちろん払うよ」


 行動力はあっても、財力は持ち合わせていないらしい。


「晴香ちゃん。私達の席ってどのあたり?」

「えっと、Fブロック」


 どこだろうと、僕たちは辺りを見回す。すると、茶髪ボブの小柄な女性スタッフさんがいることに気づいた。

 晴香さんが彼女に近づいて声を掛ける。


「すみません。Fブロックってどこですか?」

「えっとぉ、この奥の入口になります」

「ありがとうございます」


 女性スタッフさんの案内通りに進み、ホール内に足を踏み入れる。

 その瞬間、僕の眼の前には別世界が広がっていた。

 今までに見たこと無い人の数。華やかなステージ美術。スモークとライトによって作られた幻想的なステージ。

 こんな光景を群馬県で見れるとは思わなかった。


 ライブ会場の雰囲気を存分に味わいつつ、僕たちの席を無事に見つけることができた。席に座り、ライブ開始時間まで待つ。

 ステージ前には「撮影禁止」と書かれたプラカードを持つ男性スタッフさんが歩いている。


「なぁ、奏。あの人、なんか喋ってね?」

「え?」


 哲也も僕と同じく男性スタッフさんを見ていたらしい。耳を済ませて何を言っているかを確認する。


「なんで美月先輩はこんなに自分勝手なんだ。なんで俺までバイトする羽目に……」


 事情は分からないが、何やら嘆いているようだ。ライブスタッフも大変らしい。


 そんなことを考えている内に周りの席は全て人で埋まり、ライブ開始時刻となった。流れていたBGMの音量が大きくなり、会場が暗闇に包まれる。それと同時に、会場に歓声と拍手が溢れかえる。


 すると、エレキギターの音がジャカジャカと爆音で鳴り始めた。


「ッカモン!!」


 雄叫びと共に、ドラム、ベース、キーボードの音が増えて演奏が始まる。ボーカルの声が加わると、圧倒的な迫力が襲いかかってくる。


 こうして2時間のライブにより、僕たちはヨージェネに魅了された。


 ライブ終了後、僕たちは高崎アリーナを出た。帰るために高崎駅へと向かう。辺りはすっかり真っ暗だ。


「最高だったな」

「哲ちゃん、『フォー!』とか奇声上げてたよね」

「そう言う奏こそ、ライブ中ずっと飛び跳ねてたじゃねぇか」


 哲也と一緒に笑い合う。

 久々に楽しくはしゃげた気がする。雰囲気に呑まれて、周りの目を気にすることが無かったからかもしれない。


 前を歩く晴香さんと希さんも楽しげに話している。すると、晴香さんが立ち止まって笑顔のまま振り向いた。


「2人とも。来週の土曜日は空けといてね」

「え?」

「え?」


 僕と哲也の声が重なった。


「ふふんっ!」


 驚いた僕たちの顔を見ると、晴香さんはあざとい笑顔を見せた。そうして、スキップをしながら再び希さんの隣を歩き出した。


 僕たちはこの時、あの笑顔の意味に気付けなかった。

 彼女に振り回される日々が始まるという意味に。

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