第6話 ご近所同士2(4月14日)

AM7:39発の西阿知駅から私たちは1番前の車両に乗ると、京奈ちゃんが座っていた。

「京奈ちゃん、おはよう」と私が声を掛けると花恋ちゃんから「今日から綾音ちゃんと一緒になった山本花恋です」と挨拶すると、京奈ちゃんは「こちらこそ宜しくお願いします。花恋ちゃんは何処に住んでる?」と気軽に声を掛けると花恋ちゃんは「西阿知駅の南から1.5km程自転車で行った所にある中島(西富井)に住んでます。一緒に帰れたらいいですね」と言った。

「じゃあ私たちはご近所同士だね。」

「え??どういう事??」

「上手く説明できないけど、要は隣同士の駅っていう感じだね」

「確かにそういう気がするよ笑」

花恋ちゃんに対して京奈ちゃんは、この子ならずっと親友で居る機会が増えるかも知れないし、色々な事を楽しめたらいいなと思うし、高校を卒業したら同じ所に進学できるのもいいなと思っていた。

そして、西阿知駅を出発してから約40分で福山駅に着いた。

その向かいのホーム(山陽線の倉敷・岡山方面)は未だ混雑が激しかったけど、電車に乗る人達はそんなに座れない状況ではなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る