第5話 同じ駅からの利用者も同じ高校(4月14日)

ほっかほっか亭の近くにある踏切の傍にある桜の木がめっちゃ満開になってるのを見た時、真新しい制服を着ていた小学生くらいの男の子がお母さんに手を繋いで貰っていた。

今日は小学校の入学式なのだろうか?と言うような気がした。

そういえば、9年前の私は小学校の入学式だった頃であり、友達もできたらいいなという期待もあったのをよく覚えている。

郵便局の隣にあるキムラヤのパン屋に入って、ホットのカフェラテ(キリン)を買ってから、駅の目の前にある自転車置き場に自転車を置いてからAM7:39の電車をホームで待つ事にした。


「ねえ?キミも暁女あかじょだよね?」

「うん、その高校の制服だよ」

「名前・・・何て言うん??」

「嶋村綾音。あなたは??」

「山本花恋です。」

「もう私たちは同い年だから普通でいいよ」

「よくボーイッシュな感じで言われるよ。」

「何処に住んでるの??」

「西富井(中島)の辺に住んでるよ」

「じゃあ南中ナンチュー(倉敷南中学校)に通ってたんだね」

「西中だったよ。あ、そろそろ乗る準備しなきゃ」

今日も電車はめっちゃ混んでて座れないので福山駅まで立ちっぱなしだよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る