Unknown

 ぶら下がり健康器。2年前にAmazonで買ったはいいけれど、首を吊ろうとすると普通に足が床についてしまう事に気付いたので、今となってはアパートの中の物干し竿としか機能していない。今もぶら下がり健康器に洗濯物を干している。黒いボクサーパンツ、白いバスタオル、黒いスウェットの上下、黒いバンドTシャツ(syrup16g)、俺の孤独、俺の爛れた心、俺の性欲、etc。色んなものを干している。


 ぶら下がり健康器、たしか8200円とかだったかな。もちろん懸垂など筋トレにも使える。


 俺はでかい毛布やシーツ以外は四季を問わず全て部屋干しだ。俺のエロティックなパンツをベランダに干してしまうと、虎視眈々と俺のパンツを狙っている下衆な下着泥棒にすぐ盗まれてしまうからな。


 俺はお前らのことが大好き。


 寂しい。寂しい。寂しい。寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい。さみC。さみC。


 さみC。


 彼女に振られてから毎日ずっと寂しい。彼女が欲しい。


 具体的にどんな人が良いかというと、一緒にいて「なんかいいなあ」って思える人がいい。別に人間性の良し悪しはどうでもいい。俺も人間性は終わってるから。気が合えばいいと思う。俺は顔では選ばない。というか、俺は選ぶ側ではない。


 元カノとの交際の直前、「付き合いたい」と発言したのは俺の方だったが、元カノとも関係性をある程度築いた上で、もうこれは向こうもそういう感じだなと確信したから告白した。


 今は俺も無職だから彼女作る前に仕事をしなきゃいけないんだが、なかなか重い腰は上がりません。


 そういえば俺は今リアルで関わりのある友達が1人しかいない。大学を中退することになった女子大生。実家で飼ってるパピヨンが超可愛い。俺は猫派だが、犬も超好き。


 木曜の朝、四方八方から寒風が吹いてくる中、俺はふらふら歩いて自動販売機で緑色のMonsterを買った。エナジードリンクだ。「無職がエナジー貯めて何になるんだ」と思う俺もいるが単純にMonsterはうまい。とりあえず俺は就活にエナジーを使おうと思う。でも明日からはゲームにエナジーを使う。明日は龍が如く8の発売日だ。めっちゃ楽しみにしていた。


 俺が無職になってから1ヶ月近くが経つ。


 最近は求人を毎日見ている。良さげな求人があってもなかなか応募する気にならなくて、ページを閉じている。履歴書を書くのも面接を受けるのも面倒だ。


 あと、一般雇用か障害者雇用かでも迷っている。前回の会社では病気や障害を隠して「クローズ」として働いた。その結果、長続きしなかったので、今度は障害者雇用でも良いかもしれない。あらかじめ職場の人たちに俺の病状について理解してもらっていたほうが楽に働けると思う。ちなみに俺は手帳も持ってるし年金も貰ってる。年金を貰ってるから、障害者雇用で少し給料が下がったとしても全く問題無い。


 障害者雇用で仕事を探すとしたら、求人アプリよりもハローワークの方がいいのかな。


 障害者雇用に特化した求人情報サイトとかあればいいんだけどな。


 まあ本当は就労移行支援所とかに通った方が良いのは知ってる。就労移行支援所にしか来ない障害者雇用の求人が割と沢山あるからだ。


 だが、俺が一度見学をした就労移行支援所での工賃は、B型作業所よりも安かった。職員さんはみんな優しそうで、昼食まで作ってくれる。利用者さんも優しそうな人ばかりだった。ちなみに就労移行支援所の利用期間は最長で2年。


 俺は1人暮らしだから、ぶっちゃけあまり悠長に仕事を探していられない。なので就労移行支援を介さずに直接ハローワークか何かで障害者雇用の正社員の仕事を紹介してもらって、面接に赴こうかなと思ってる。


 まだ俺には時間と金がある。


「やってやる!」って気分になったら、ハロワに行く。


 彼女は再び欲しいんだが、半分くらいはもう諦めている。まず俺は自分の生活を完全に安定させたいと思うし、それが先決だ。宙ぶらりんのこんな状態で彼女作りたいなんて無理がある。


 幸い、ここ最近の俺は安定した気分で過ごせている。


 そういえば昨日、俺のカクヨム内で関わりのある方が「東京リストカット」という詩集を紹介してくださったので、さっそく買ってみた。紹介してくれてありがとう。


 俺はお前らのことが大好き。


 Monsterがうまい。でも俺はカフェインがかなり苦手な体質なので、エナドリとかコーヒーを飲みまくると高確率で腹を下す。カフェイン中毒になったことはないが、中毒になると不安や動悸がやばくなるらしい。それが怖いので、俺はカフェイン錠も飲んだ事がない。


 カフェインで元気になる感覚が掴めない。


 カフェインなんかよりアルコールの方が何億倍も元気になる。


 お酒を飲むと気分がよくなるのは、アルコールが「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍くするからです。それによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質(旧皮質や辺縁系)の働きが活発になり、精神が高揚し、元気も出てきます。


 でも酒を飲むことを推奨はしない。俺みたいに依存症になってしまうと、一生ものの闘いになってしまうからだ。アルコール依存症は覚醒剤依存と同じで“治ることがない”。だから死ぬまで全く酒に手を出さないように誘惑に耐えるしか無い。一応、抗酒剤と言って「飲酒欲求を下げる薬」や「アルコールを摂取すると苦しくなる薬」はあるが、俺は抗酒剤を飲んでも効果を感じなかった。


 デスノートという漫画の死神リュークが長時間りんごを食べないと禁断症状が出て正気を保っていられないように、俺もアルコールが抜けて長時間が経つと、脳内が「酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒!!!!!」と叫びまくる。


 覚醒剤依存の患者が「覚醒剤が欲しくなると脳がだらだら汗をかきまくる」と言っていたが、それに少し近いかもしれない。


 俺は酒が欲しくなると、それ以外に考えられなくなって、いらいらするし、焦燥感が半端なくなるし、不安も大きくなる。


 酒は嫌なことを忘れさせてくれるし、良い面もあるんだが、頼りすぎるとデメリットしかない。俺は今まで4回も急性膵炎になったし、めちゃくちゃ強い離脱症状で頭が完全に狂った事もある。


 でも、難しいところだ。酒は間違いなく俺の寿命を縮めてはいるのだが、酒が無かったら俺はもっと早くに自殺していたと思う。シラフではとてもじゃないが、20代の苦しみに耐える事はできなかった。だから酒のおかげで生き延びる事ができたとも言える。


 あと、酒を飲むと性欲が高まるっていう人がいるけど、むしろ俺はその逆で、酔っ払うと性欲が完全に無くなる。多弁になり、とにかくおしゃべりし続ける。


 俺はASDという自閉スペクトラム症と呼ばれる発達障害があって、周りからは大人しい奴だと思われるのだが、酒を飲むと明るくなる。とにかく会話のキャッチボールがしたくなる。ドッジボールでも構わないが。


 そういえば、元カノが俺のアパートに遊びに来た時、昼間から2人でずっと酒を飲んでいて、元カノも俺も酔って、朝までずーっとおしゃべりしてた事がある。


 クソどうでもいい話だが俺は避妊具を買うのが少し恥ずかしいので、いつもAmazonで買っていた。会計の時に店員にコンドーム見られるのがなんか恥ずかしい。避妊はとても大切だ。学校の性教育の場でどこまで教えれば良いのかは難しい問題だと思うので、俺がこの場を借りて性教育をする。恋人を大切に思うのなら、コンドームは絶対につけろ。それが俺との約束だ。


 そういえば「自閉スペクトラム症」で思い出したが、最近始まったドラマで自閉スペクトラム症の料理人の女性が主人公のドラマがありましたね。門脇麦が主演のやつ。俺は見てないけど、同じ自閉スペクトラム症を抱える者としては、全国区のドラマで発達障害を扱ってくれる事は社会的にとても良い流れなんじゃないかなと個人的に思う。


 特に発達障害の中でも、ADHDに比べるとASDの認知度は少し低いような気がする。


 同じ発達障害でも、ADHDとASDはほとんど真逆の性質だ。前者は不注意や衝動性や多動性が主な特性。後者は言葉や視線や表情や身振りなどによるやりとりが苦手だったり自分の気持ちを伝えることや相手の気持ちを読み取ることが難しかったりするといった特性がある。


 まあ発達障害の人でも、人によって本当に症状の重さ軽さは違うし、症状の種類も違う。


 俺がよく精神科医やカウンセラーに言われたのは「ASDの人は空気を読めずに発言する人も多いけど、Unknownさんはその真逆で、空気を読みすぎてしまう」という言葉だ。


 実際、空気を読みすぎて考えまくった結果、黙るという選択肢を取る事が多い。


 俺は今、ZAZEN BOYSの「胸焼けうどんの作り方」をイヤホンして聴きながら、朝のワイドショーをぼーっと見ている。名前は出さないが、その番組に出ている女子アナがめっちゃかわいい。なんかの間違いが起こって、その子と俺が付き合えないでしょうか。でも女子アナなんてめちゃくちゃモテるだろうし、天地がひっくり返らない限り俺にはノーチャンスだ。


 そういえば俺は来月ZAZEN BOYSのライブに行く。めっちゃ楽しみ。俺は初めて生で向井秀徳を見ることができる。メガネで白髪。その辺のおっさんみたいな風貌をしてるが、作ってきた音楽はめちゃくちゃかっこいいものばかり。


 今まで俺は色んなバンドのライブに行ってきた。ライブに行くのは俺の趣味の一つと言える。やっぱり音楽は生で聴くのが一番いい。音源の感動が1だとすると、ライブの感動は100兆だ。まじで楽しい。うるさすぎて気が狂うほど気持ちええんじゃ。魂が高揚して燃え上がって、ライブハウスの全員が一つになれる。ああいう感覚はライブでしか味わえない。楽しすぎる。


 バンドに限らず、オーケストラとかクラシックのコンサートとかも超楽しいと思う。


 音楽は世界を救うんじゃないかと割と本気で思っている。


 何故なら、俺が実家にめっちゃ引きこもってた時期でさえ、好きなバンドのライブにだけは欠かさず足を運んでいたからだ。ちなみに、syrup16gのライブだ。


 音楽には、引きこもりを外の世界に引っ張り出すほどの強烈な生のエネルギーがある。死にたい奴を生きさせる圧倒的パワーがある。


 有名人の講演会とかも面白い。俺は中日ドラゴンズ元監督の落合博満の講演を見に神奈川まで行った事がある。横浜の街は綺麗だった。


 syrup16gのライブを見に、何度も横浜や新木場へと足を運んだ。だから俺は東京だと江東区が1番好き。すぐ近くに東京湾?があるし。俺は群馬県民だから、近くに海がない。だから海には憧れてる。


 今も俺は人混みが苦手だけど、来月はZAZEN BOYSのライブに行ってくる。今回はアルバムのリリースツアーみたいな感じだから、新曲が中心だと思うけど、個人的には「RIFF MAN」って曲が聴いてみたい。


「RIFF MAN」って曲、死ぬほどかっこいいから、知らない人は聴いてみて。鋭角で刃物みたいな音像のギターと、正確無比かつパワーに溢れるリズム隊。大音量で聴くと気が狂うほど気持ちいい。これをライブで聴けたら幸せだなあと思う。


 俺は、日によって気分がコロコロ変わってしまう。さいころの目みたいに、6の日もあれば1の日もある。


 今は、さいころの目で言うと6。とても明るい気分だ。なんでこの前はあんなどうでもいい事に悩んでいたんだろう、と疑問に思うくらい。


 俺はお前らのことが大好き。群馬から愛を込めて。


 おまえらに幸せになってほしい。幸せは1日2日で掴めるような生易しいものではないと思うが、10日後、100日後、1000日後には潮目が変わっているかも。淡い期待を抱いて日々を消化していく。


 とりあえず俺は、だらだら生きる。楽しい事はそれなりにある。


 生きていることに罪悪感を抱いちゃ絶対に駄目だ。生きている君は偉い。俺も偉い。


 どんな状況・状態であれ、まず生きているという事が偉い。死んだら何もかも終わりだからな。


 俺はあなたの苦しみの全てを知っているわけではないが、ピリオドを打つにはまだ早いんじゃないか。


 世の中、俺やあなたより最低な人だって平然と生きている。


 ZAZEN BOYSの新アルバム「らんど」を繰り返し聴いてみて思ったのは、8曲目から最後の曲までの流れがめっちゃ気持ち良いということ。切なく緩やかに流れていって終盤では一気に激しく駆け抜ける感じが気持ちいい。


 ZAZEN BOYSは作品によって作風がかなり違って楽しい。今作は完全にギターとベースとドラムのシンプルなオルタナティブロックな感じ。前のアルバムでは積極的にシンセが使われていたが、今回は全く無い。今回のアルバムの作風は、ナンバーガールの後期とザゼンボーイズの初期みたいな感じ? とも言えない。つまり進化している。素人意見だが、バンドとしての円熟味がどんどん増している。


 俺はエレキギターはFenderの物を持っているが、これは向井秀徳と山田亮一の影響が大きい。俺の中でエレキギターと言えばテレキャスターという認識があった。


 ギターは弾いてて楽しい。練習をやればやるほど上達するのが実感できるから。


 多くの人が苦労すると言われるFのコードを1発で弾けた時、俺は嬉しくて調子に乗って、もしかして俺は天才なんじゃないかと思った。無才な俺が初めて見つけた才能かもしれんと思った。


 自分でも意外だが、今日はまだ酒を飲んでいない。たまには休肝日も作ってあげた方がいい。俺の肝臓はいつも無休で働いてるから、たまには休ませてあげないと肝臓がストライキや暴動を起こす。そうなると苦しむのは俺だ。


 酒は完全にドラッグであり毒物だが、その歴史はめちゃくちゃ深い。


 なんと紀元前4000年から酒は人々の間で飲まれていた。ビールは、紀元前4000年以上前、メソポタミアで人類が農耕生活をはじめた頃、放置してあった麦の粥に酵母が入り込み、自然に発酵したのが起源とされている。


 とにかくめっちゃ昔から人類の中で酒は愛されている。


 酒が生まれてから約6000年の時を経ても、人類は酒以上の嗜好品を産んでいない。まさに酒は原点にして頂点。


 そういえば俺は焼酎とウイスキーとビールと日本酒はたくさん飲むが、ワインは今まで全く買った事がない。スーパーにも安いワインは売ってるが、今までワインに興味が湧く事が無かった。ワインってうまいのかな。


 なんか俺的に、ワインって酔うために飲む酒というよりは、味を嗜む酒って感じがするから、酔う為だけに酒を飲む俺にとっては対極にある酒だと思っている。


 少なくともワインってビールみたいにごくごく飲むもんじゃないだろう。小さいグラスにちょっと注いで、ちょこちょこ飲むような系統の酒だと思う。


 酔う為だけに酒を飲むならワインはコスパが悪い。コスパ良く酔うなら、スーパーのペットボトルの安い焼酎やペットボトルの安いウイスキーがいい。


 Amazonで安いウイスキーを買うなら、甲州韮崎やトリスがオススメ。まずいけど。


 俺の場合は、ペットボトルの酒を買ってしまうと際限なく飲み続けてしまうから、今はストロング系の缶チューハイしか買っていないが。


 俺は酒と音楽と野球とゲームの話になると際限なく文を書き続ける事ができる。


 酒っつっても、俺は酔う為だけに酒を飲んでるから、あんまり上品な消費者ではない。低価格・高アルコールが主流の現在の酒業界の戦略にまんまと嵌っている。


 金も無いから、高い酒には手が出ない。


 でも俺はお前らのことを愛している。


 元カノの事もめちゃくちゃ愛していた。今も彼女を個人としては愛している(応援している)が、恋人としては関係が終わったので、もう特別な気持ちは無い。元カノというのは不思議な存在だ。もう友達でもなく、かと言って他人でもない。


 俺は面倒だから、変な駆け引きなんかしない。直接「愛してる」と伝える。群馬の某所から俺はお前らに愛を捧ぐ。


 誰かが言っていた。「愛されたいなら、まず自分が誰かを愛せ」と。


 キリストも言っていた。「汝、隣人を愛せよ」と。だが俺はアパートの隣人を愛する気にはなれない。50くらいのメガネのおっさんだし。


 でもキリストは何もアパートのガチの隣人を愛しなさいと言っているのではなく、「自分を愛するのと同じくらい他人も愛しなさい」と説いているだけだ。


 俺がたまたまアパートから出たタイミングで、ばったり隣人と遭遇すると気まずい。1人暮らしあるあるだと思う。


 俺はさっき、お茶で朝の薬を飲んだ。エビリファイってやつを飲んだ。エビリファイはネットでは通称・海老と呼ばれている。海老は割と万能な精神薬で、色んな病気に適用される。うつ、双極性障害、統合失調症、自閉スペクトラム症。他にもあったっけな。


 どんな薬も製品として発売される前は、臨床試験が行われる。治験と呼ばれる試験だ。治験の高額バイトに俺は興味があったのだが、おそらく俺は治験には参加できない。俺自身が向精神薬を毎日飲んでいるし、俺は献血のルールも引っかかるくらいだ。


 前も書いたが、俺は献血のサイトで「献血できない人の条件」を調べた。俺の場合、薬を服用している事と、半年前にピアスの穴を開けたという2点で引っかかっていた。


 今もピアスはつけている。


 多分、治験も、完全に健康な人しか参加できないシステムだと思う。


 昨今、学生が軽い気持ちで闇バイトに手を出したりする事件が後を経たないが、個人的には闇バイトやるくらいなら、治験をやればいいのにと思う。新薬の実験体になる事で人類の役にも立つし、報酬だってめっちゃ高い。1週間で何十万も貰えたりする。


 その代わり、治験は何度も繰り返し参加はできない決まりになっている。


 今、ロックを聴きながら天気予報をぼーっと見ていた。日本海側は大雪。


 俺はまだ今年、雪を見ていない。群馬の南部はほとんど雪が降らない。北部の草津とか嬬恋とかみなかみ辺りはめっちゃ降ってると思うが。


 そろそろお昼だから、缶チューハイを飲もう。


 俺の中では、「お昼は夜」だ。なんでかと言うと、日本の裏側では今は深夜だからだ。日本だけが世界の基準ではない。だからお昼は俺にとって夜なのだ。


 そういうわけで今俺は冷蔵庫で冷えていた缶チューハイを取り出して、飲んでいる。


 俺だって最低な奴だけど生きてるから、優しいあなたは俺よりもっと生きてていい。


「生きろ」とは強要しない。でも「生きててもいいんだよ」と許可は出す。それが俺の生に対する答えだ。


 人間は自分より下の人間を見ると心が落ち着くってよく聞くけど、だったらみんな俺を見て安心したり心を落ち着かせたらいいんじゃないかと思う。それが俺なりの優しさ。


 多分、俺はそういうやり方でしか人を救う事が出来ないんじゃないかな。


 それか、俺が「自分の横にいる」と思って、肩を組む感じで、あなたは救われてもよい。


 俺の存在をどう受け取っても自由だ。


 こうしてネットに文を公開する以上は、誰かの生活の中の娯楽というか、意味のある暇潰しを提供したい。


 どん底の中にも沢山の人がいて、つまりそこには光がある。他人の存在は絶望であり希望だ。人間は他人の存在によって苦しむが、また、他人の存在によって救済されるのだ。


 他人の存在は光だ。


 あなたは俺の光だ。


 あなた自身がそれを否定しようとも、俺はそれを今まで肯定してきた。


 死にたくても朝日は昇り、またあなたは少し歳を取る。


 ジジイになっても、ババアになっても、俺はお前を愛している。


 俺は俺なりの方法論で、今まで死んだように生きてきた。できるだけ嫌なことは避けてきた。今も死んだ魚のような目で酒を飲み、ロックンロールの海に溺れている。だが、死んだ魚の目は割と輝いているのだ。


 そして冬の空は蒼く優しい。


 光が、陽当たりの良い俺のアパートに注ぎ込む。それを俺は希望の光と名付けた。


 どんな人も、孤独にはなりきれない。何故ならこの世に孤独な人はゴロゴロいるから。





 終わり

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