50話 南の島の探索


 俺はアイリナ-ルと共に精霊島に着陸して転移ポイントを作り帰って来た、今度か


らは飛行船が無くても転移すれば精霊島には行ける様に成った、これで南の島に作っ


た転移ポイントも有るので先に何方に行くか迷う所だったが、北はまだ寒く動き難い


ので南の島に行く事にした今日で4月の20日に成るので暫くしたら暖かくも成るので


早い目に行く事にして明日行く事にした、今回は未開の島だし一人で行こうと思って


居た単独なら何が有ってもどうにかなるので苦肉の策だと思っていた、次の日に南の


島の転移ポイントに来ていたそこは南の島の2つ目の島で可成りの大きさが有った、


先日の飛行船で来た時にマップで見たのでは一周が150kmだったので凡そ50kmは有


りそうだ、そしてここは島の中でも高台の様で海抜で100m位の所だった、なので1つ


目の島もよく見えるしもう少し南の方にも大きな島が有るようで、其処までは20km


位でフライでも行けそうだったが、先ずはこの島の探検をして見る事にしたのでここ


は多分島の北に成る筈で、島の南に向かって歩いて行くと漁村の様な村が見えて来


た、其処に寄る事にして話を聞けたらと思いながら近づくと村の入り口で止められ、


「お前は何処から来た」と褐色の肌をした三角の耳が頭の上にある男に止められた、


俺は咄嗟に嘘を思い付いた「船に乗って航行して居て嵐に巻き込まれた時に海に転落


して辿り着いたのが、この島の北の端で食べる物がないので何か売って呉れないか」


と言うとその男性は「よく生きて居たな」と言った、その後に村に入れて呉れ食べ物


をくれたりしながら話を聞かれたが、村の長老の所に連れて来られて見ると長老の耳


は長いウサギの様な耳で、俺はそれを見て初めてこの村は獣人の村だと気づいたので


聞いて見た、「ここは何と言う国ですか」と聞くと「イクシナルガ王国」と言う聞い


た事が無い国だった、その国のトマリナ村の長老でカカトノクチさんと言うらしい、


長老に聞くと「この国は2000年程前にお主たちの大陸から逃れた先祖が起こした国


で、大きな島が3つと小さな島が3つで構成されていて、ここから見える島に王様が要


る」そうだしその南にも大きな島が有るそうだ、そして色々な果物を持って来て呉れ


たのでお金を払うと言ったが、この島では自給自足で物々交換で成り立ちお前が出せ


る物で何か無いかと言うので、バッグから短剣を取り出すと長老はそれで良いと言っ


たが、王様が居る島ではお金も使われているそうでこの国独特のお金だそうだ、長老


が持って居るお金を見せて貰うと真珠だった、白い真珠が1ガランで黒い真珠が10


ガランで白いサンゴの玉が100ガランで赤いサンゴの玉が1000ガランだそうで、俺の


作った短剣だと100ガラン位だそうで物価は安い様だった、果物はバナナとマンゴウ


とパパイヤとヤシの実の4種類で、島では食べ物が一番高いそうだがこの島には果物


が豊富に取れるので、贅沢をしなければ生活はしやすいと話して呉れたが、俺は王様


が居る島に行って見たいと言うとあの島に行くと人間は捕まり閉じ込められるそう


で、偶に流れ着く人間は王都に連行されて行く事に成って居るが、「お主はどう見て


も流れ着いたただの人間だと思えないので特別待遇にしている」のだそうだ、俺はも


う一つ聞いて見た食べ物で麦の様な実で水の中に出来て居ると言うと、近くに居た若


者に声を掛けると桶に入った米を持って来た、ちょっと長いが米だったのでこれも買


いたいと言うと桶3杯分で短剣1本だと言ったのでもう1本出した、米を15kg程手に入


れたがもっと欲しいと言うとそれだけしか無いと言われた、米は己栄えの様で沼地に


自然に生えて居るのを収獲するそうだ、後珍しい所ではスイカとメロンが有ったので


3個づつ買い俺は弓を出した、長老に他に珍しい物は無いかと聞くとこんな物だと言


ったので分かった、「ありがとう又来るからよろしく」と言って村を出てから北の高


台迄来たが誰も付いてこなかったので転移して帰って来た、南の島から帰って来てか


ら4層の小麦や豆の作っている隅に2反分の田圃を作り、その隅に苗代を作り米を撒い


て苗を作りを始めた、少し早いかも知れないがもう直ぐに5月に成るしダンジョンの


中は25度ほどの温度に成って居るし、苗を植えると温度を30度位に上げた方が良いの


かその辺が分からないが、中を取って28度ぐらいが良いかも知れないとも思ったが、


米は南方系の植物なので水を切らさなければ少々暑くても大丈夫だと思うので、


楽しみが出来たし芽が出るのが待ちどうしいがヨトナさんとカマルさんにも手伝って


貰う様にお願いした、後スイカとメロンの種もポットを作り植えて見たが苗が出来る


か試す事にした、俺はヨトナさんに水魔法のスキルブックを渡して開く様に言った、


畑の水の管理に必要だと思ったからだヨトナさんが開くと水色の塊がヨトナ入った


入ったので鑑定すると水魔法が増えていた、俺がヨトナさんに水をイメ-ジしながら


魔力を練りウオーターと言う様にとヨトナさんに言うと、ウオーターと言うとヨトナ


さんの手から水が流れだしたが直ぐ止まった、最初はこんな物だと言うとヨトナさん


も分かりました頑張りますと言って居たし、その傍でカマルさんも俺も手伝うから頑


張ろうと言って応援していたのが微笑ましい、これで俺が南の島の成果がその内に出


るだろうと思った、これで俺の気持ちも北に向かいだした次は精霊島だしと思って居


た、アイリナ-ルに深淵のダンジョンと世界樹の精霊神と何方を先に行くと良いか相


談したら、アイリナ-ルは精霊神に行きたいと言ったので俺の気持ち固まった、エル


フの国の精霊神に会いに行くと決めたが、ドワ-フの国で情報を仕入れてから行く事


に仕様とアイリナ-ルが言うのでそうする事にした、精霊島も転移出来るのはドワ-


フの国の端だしその方が行きやすいのは確かだ、俺とアイリナ-ルが5月の3日にドワ


-フの国の南の端に転移した、その近くにはヤグリと言う町が有ったが寄らずにシン


ピ湖から流れて来る川の下流にある町ルガを目指してムサシの馬車で進んだ、そこか


ら川沿いに北上して行くとドワ-フの国の王都が有るので其処で情報を仕入れてから


行く事にしていた、王都はロロガドと言う名の町で製鉄が盛んでドワーフの得意分野


の鍛冶業が盛んで、超一流の鍛冶師の打つ剣は1本金貨100枚の値が付く物も有るそう


だし、材料がミスリルやアダマンタイトに成ると白金貨10枚とかの値に成るそうだ、


ドワ-フの国も冒険者ギルドは有るようでそこには人族の冒険者も居てドワーフと


チ-ムを組んで居る者もいるそうだ、今日はルガの手前で1泊する事に成ったが馬車


で寝る事にした、馬車には炬燵が有るので馬車全体も温まり暖かいし外はまだ寒いと


言うか、夜は冷え込み地面からの冷気が上がって来て底冷えがするので冷たい、俺と


アイリナ-ルが炬燵で一つに成って居た、アイリナ-ルは色白で華奢な体つしていて


の芯がはっきりとしていて、俺は彼女にどっこんだが一人の妻として扱うが二人の時


にはいちゃ尽きたいと思って居た、そんなアイリナ-ルと2回して眠りに着いたが朝


の寒さが半端なかった5月だと言うのに、次の日にルガの町に来たこの町はトランド


王国との貿易港で王国からの船が付くと人族もこの町には多く居るので、二人が歩い


ていても町の人々も気にしない様だ、俺とアイリナ-ルは武器屋に寄って見たがこれ


は凄いと言う剣は無かった、俺が作る剣の方が見た目も良いし切れ味も良さそうだっ


た、それから二人はルガを出て北上し始め後200km程で王都ロロガドに着く予定だ、


しかしその日は途中で1泊する事に成ったルガの町を出たのが昼前で、ムサシのパワ


-が有っても200kmを半日では無理だったので途中の川の土手で1泊する事にした、


其処はシンピ湖から吹きだす風の通り道の様な所で冷たい風が吹き抜けて行くが、


馬車の中は暖かく炬燵のぬくもりとユキチが施した隙間対策で快適な空間に成って居


たが、偶に強い風が吹くと馬車が揺れ風の強さが体感できた、朝早い目に出発して昼


にはロロガドに着いたので早速ギルドに行き情報を集める事にした。




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