49話 飛空船を調べる


 俺はモンダ王国の遺跡で飛空船を見付け持ち帰った、その近辺には飛空船の設計図


や研究デ-タを纏めた本も見付けて持ち帰り、俺はその本と設計図を徹底的に調べな


がら実際の飛空船の中に入り確認して行った、その結果は動力源の魔石が設置されて


居ないだけの様で、故障個所も見当たらず飛空船自体は何処も悪く無い様なので、魔


石を設置する事にしたが本によると魔石はR15以上の魔石が必要と書かれていた、俺


は現在R15以上の魔石を9個所持していたので試しにR20の魔石を設置して見たすると


と船の内部に明かりが灯り操縦席の有る所のパネルが起動した、其処にはタッチパネ


ルが付いて居て動力起動と浮上と前進と減速と停止と降下と言う様な言葉が表示され


ていた、その隣には回転数のレバーがありそれで速度を調節できる仕組みの様だ、そ


れと本の解説に寄ればR20の魔石で1カ月の連続航行が可能で、何個か有れば取り換え


ながら行くと永遠に飛べる理屈になるが良いのかと思ったが、本にはそうあったし今


後ある程度は試す事が出来ると思って居る、俺は一旦飛空船を収納してアイリナ-ル


と相談後王都の外に出て海辺に行き、夜に飛んで見る事にした飛空船はほとんど音


が無いので真っ暗な夜だと飛んで居ても分からないと思って居るが、万が一な事もあ


るのでアイリナ-ルぐらいなら俺が抱えて飛べるので、二人で試す事にしたが他の人


たちが大勢で見に来ると何が有ったのかと野次馬が来るので、二人だけで静かに行く


事にしたがスカ-レットには話して置いた、その夜にアイリナ-ルはユキをスカ-レ


ットに預け俺と二人で海岸線まで来ていた、俺がサ-チで近くに人が居ない事を確認


して飛空船を出した、二人で乗り込みパネルの起動を押すと微かにウィ~ンと鳴った


が後は静かだった、俺がアイリナ-ルに浮かぶよと言い浮上を押すと浮いて行きパネ


ルに高度が出て来た、200m程の所で停止を押すと空中に停止した次に前進を押すと


進みだしたが、ゆっくりで回転数が200回転を示していたのでスロットルのレバーを


手前に少し引くと回転数500回転に成った、そうすると時速が50kmと表示が出てい


たので1000回転まで上げると、時速が100kmに上がりそのまま南に進みパネルには


方位も表示されていて、今は真南に進んで居る事が分かった、俺は回転数が表示に有


る5000回転に上げると時速も500kmに上がり、凄いスピ-ドに成ったが少し緩めて


3000回転にすると時速も300kmになった、本にも有ったが通常に飛ぶのは300kmぐ


らいが良いそうで、魔石の効率も良いそうだと解説されていたのを思い出した、3時


間程飛んで居ると洋上に黒い影が見えて来た、島の様で可成りの大きさが有りそうだ


なのでぐるりを飛んでみると、島の大きさが一周が30km程でその向こうにも島があ


りその島の方が大きくて、一周が150kmほど有ったので人のいない所に降りて見て


転移ポイントを作り又浮上した、アイリナ-ルに「島があったね」と言うと「そうだ


ね人が居そうだね」と言うので、俺がサ-チで調べた所可成りの人数が要る様だと答


えた、その後そのまま今度は北に進路を取り帰って来たが風に流されたのか、少し王


都の海より西に着いたみたいでこの辺の改良点が見つかった、人のいない所に降りて


この時間だと王都の門が閉まって居るので俺とアイリナ-ルは転移で家に帰った、既


に夜中の12時を回って居たがスカ-レットは起きて待って居た、俺はそれを見てスカ


-レットにハグをしてリビングに行きどうだったかを話した、この飛空船は名前が船


に成ってはいるが形は細長い円盤状でぐるりが羽に成って居て一番幅の広い所で3.6m


で前方が細くて胴体が2段に成って居る、下には荷物が積めて1トン位は入る様で


人は船長と助手が2人に客席が9席在ったので、12人乗りと言う事に成る様だが


今家には全員で14人居るので希望者は全員載せる事にしたが、どこを拠点にすするか


問題でそれとも大ぴらに宣言するかの何方かで、宣言すると貴族がうるさいだろうし


秘かに俺が使いたい時に使う事にする方が良い様に思われた、そうする事にした飛空


船の外観を黒に塗り替えて夜に飛び出しても分からない様にして、インビジブルを掛


けて飛ぶ事にして家の庭から飛ぶ事にした、俺は飛空船の構造とか作り方も全て頭に


入ったので材料が有れば2隻目も作れるが材料が無いので諦めた、この飛空船は特殊


な金属で作られていてこの世界には無い金属で作り上げられていた、多分合材なのだ


ろうと思うが比率が分からないし分析する道具も無いので作れないだろうと思うが、


新たな魔法を作れば出来るかも知れないが今は作らない方が良いと判断した、それか


ら次の日の夜に俺とアイリナ-ルにワイナさんとココナちゃんとヨトナさんとカマル


さんト-トンさんとサ-リンが飛行船に乗り、静かに浮上して南に飛んで行くと


ト-トンさんが「人間長生きはするもんだわい俺がまさか空を飛ぶとは」と言って


いたしココナちゃんとサ-リンが騒がしいし、2時間程飛んで家の上空に戻り静かに


降りて着陸した、その次の日も残りの全員を乗せて飛び上がり2時間程の飛行をして


て家に帰って来た、飛空船はこのぐらいで俺のバッグに収納して置きそろそろ4月に


成って来るので、精霊島に行く事も視野に入れて行動する事にしたいと俺は考えて居


た事をアイリナ-ル言うと、一度飛空船で深淵のダンジョンの近くに飛んで転移ポイ


ントを作成して呉ればとナイスなアドバイスを頂きそうする事にしたが先に俺が考え


たアイテムを飛空船付けたいと思ったので先にそちらを優先した、俺は飛空船にマッ


プをパネル状に作り設置する事にした、今までに俺が移動してきたデ-タをマップに


移して作り新たに訪問した所をマップに自動に組み込める用にして置けば、新たに飛


んで行ったところもマップに表示されて行くので、この前の様に風に流されても今の


船の位置が分かれば修正が出来るので必要だと感じた、このマップにもR5位の魔石を


使うと1年は持つのでR5で良いかと思って居たら手持ちにR10以上の魔石しか無く、


仕方が無いのでR10を使ったので3年は持ちそうだったそして設置したので試したいが


今晩に試す積りで精霊島まで飛ぶ積りにしていた、図書館で調べると精霊島にはトラ


ンド王国の魔の森から北に真っ直ぐ行けば着くそうで、ルガと言う町が有るそうで精


霊島の南部はドワーフの国で95%がドワ-フで、5%が人族とエルフが住んで居るそ


うだ、精霊島の北半分はエルフの国でシンピ湖と言う湖と森がほとんどを占め、ほぼ


100%がエルフで土地が広いがエルフは少なく森に棲んでいるので分かりにくい、


未だにエルフの都の有る所は分かって居ない様だ、だから世界樹も何処に有るのか分


からないので自分で探す事に成りそうだ、アイリナ-ルも国を出て来て30年程に成る


そうで記憶が曖昧だが、アイリナ-ルはエルフと人間のハ-フなのが不思議で人族の


居ない国でどうやってハ-フが出来たのか聞くのは止めて置く、その夜アイリナ-ル


に付き合って貰い飛び出して海に出てから陸地に沿ってトランの魔の森に行き、そこ


から北に転進する事にすると1100km程の距離に成るそうで、そのル-トを使う事に


する為にトランド王国を目指して行く、家から飛び始めカラン湖の上を通りすぎると


山が有るので少し西に行くと川が有り、それに沿って北上して行くと少し山が有るが


高く無いので超える事が出来ると考えていた、川を見付けたので北上して行くと山が


出て来たので高度を上げて行き、1200mで何とか超えると直ぐに海に成ったので東に


進路を変えて進み、海岸線に沿う様に飛びながら俺のマップにはトランドの魔の森に


来たので真北に進路を変えて進み、時速300kmで飛んで居るので4時間程掛かる計算


に成るのでアイリナ-ルに休む様に言うと、ここに居ると言って俺にくっついて来た


二人でそうやって飛びながら家から9時間掛かり島が見えて来たが、空も少し明るく


成って来ているので急いで着陸して転移ポイントとした、そして飛空艇を収納して家


に二人で転移して来たのは朝日が出た後だった。

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