36話 ホクオ王国に行く積りが

 

 俺は1月中に家の改造やら馬屋の改造をして居たが2月に成って来たので又旅に出る


事にした、世界に魔の森はあと一つ残っているホクト王国の魔の森だが今は雪が積も


り近づけないそうだ、なので2月の5日出発でアト-ルのダンジョンに行きそこを制覇


して居ると暖かくなってくると思うので、その手で行く事にして準備を始め食材を買


いに来た、今回は俺が一人旅をする事にしてムラサキも家事のスキルが生える様に家


で修行させることにした、講師はワイナさんにお願いしていいお土産を持って来るか


らとお願いした、2月5日に城塞都市テトトの近くに転移したここは山沿いの道で直ぐ


近くに山が有り、アト-ルに向かい歩いて居たら俺の横を豪華な装飾の馬車が通り過


ぎて行った、俺はそれを見て何処かの貴族だろうと思ったが護衛が少なかった、おか


しいと思い後を追うと案の定賊に襲われていたと言うより仕組まれていた感じだ、馬


車の近くの木の上から観察すると御者が殺され護衛が二人居たが倒されていた、その


10人程の賊が馬車を取り囲み中から二人の女性が降りて来た、「あなた方は父の部下


の方々ですねどうしてこのような謀反をするのですか」と衣装の豪華な方の女性が問


い詰めたが「我々はお前の父親にこうする様に命令されたのさ」と一人のリ-ダ-ら


しき男が言った、「女性はどういう事ですか父がそんな事を言うはずがございませ


ん」と否定したが、「男が貴方の父親は今可成りのピンチですあなたはその器量です


し伯爵家と縁談を結び纏まりかけたのに、王家の次男坊が貴方の器量のうわさを聞き


付けて嫁に欲しいと言って来た、しかし伯爵家と縁談は結び終わりお金の援助も貰っ


てしまった、どちらの顔も立つのが賊に襲われて死んでくれる事が父親の望みなの


さ」と詳しく解説して呉れたのを聞いて居ると貴族はますます嫌になったが、女性二


人は助ける事にしてサンダ-で賊を痺れさせて二人を連れて逃げた、賊を殺さなかっ


たのは命令されて遣って居るだけの下っ端で、殺す意味が無い様に思ったからだがさ


て如何するか、二人を連れて逃げるのは至難の業だし逃げる所が無い俺はヨ-トンの


ダンジョンに二人を連れて転移した、二人はここは「何処でしょうか」と聞いて来た


が、「ここは私の隠れ家です」と答えた、二人の内の付き人らしき人が「こちらはヤ


ゴルを収める子爵家の令嬢のカレンミルさんと私は付人のヨトナですと自己紹介して


助けて頂きありがとうございます」と礼を言ったが、「俺は冒険者をしているユキチ


と言う者だが如何するお嬢さんは帰ると又命を狙われると思いますが」と言うと二人


は黙り込んだ、二人に「ここに居れば絶体安全なんですが外に行けばどうなるか分か


らないここでいつまでも居るにも無理が有るし」と言うと、「ここは何処なんで


すか」とヨトナさんが又聞いたので「ここはダンジョンの最深部です、私はここのマ


スターに成って居て自由は効きますしカラナイ王国の王都の私の家なら今からでも行


けますが」と言うとお嬢さんが「先程の魔法は転移ですか確か失われた魔法と言われ


て居ましたが」と喋り始めたが「ヨトナさんもさっきの現場に居たので帰れば命の保


障は無いと思いますが」と言って、「私の家に行きますかそして一般人として生きて


行けば生活は出来ると思いますが」と言うと「行きますカラナイ王国へ行って一版人


に成ります」とお嬢さんが言った、「ヨトナさんもそれで良いですか」と言うと「私


は何処までもお嬢さんの傍を離れない積りです」と言い切った、「分かりましたそれ


では行きましょう俺と手を繋いでください」と言って繋ぐと転移して来たのは転移部


屋の方で、そのままリビングに行くと4人と3人7人の女性が居た、俺は事の経緯を説


明して二人を紹介してから家族を紹介して行った、「妻のスカ-レットと子供のマサ


ムネですこっちが妻のマリエです妊娠中です、そして彼女は妻のアイリナ-ルです彼


女も妊娠中ですそしてこちらが妻のムラサキです、そしてこちらがお手伝いさんでワ


イナさんとその子のココナさんでその隣がオリビアさんです皆家族だと思って居ま


す」と紹介した、するとカレンミルさんが「私はイマラ王国に居ましたカレンミルと


申します宜しくお願いします」と挨拶をしてヨトナさんを促した、「私はヨトナと言


います宜しくお願いします」と挨拶をした、俺が「彼女たちは大きな事情が有ってこ


この王都で暮らす事に成りましたが皆で助け合い楽しく生活できるように頑張りま


しょう」と皆に言った、そして二人にステ-タスを確認したいので鑑定をさせて貰う


と断り鑑定した、


 カレンミル  人族  18才  レベル4


HP  35

MP  30  


スキル  ・錬金術 ・生活魔法


錬金術 レベル1


生活魔法レベル3 ・種火 ・飲み水 ・クリ-ン



 ヨトナ  人族  20才  レベル6


HP  40

MP  40


スキル  ・土魔法 ・家事 ・生活魔法 ・作法


土魔法 レベル1


生活魔法レベル3 ・種火 ・飲み水 ・クリ-ン


家事  レベル3 ・美味し料理が出来る 


作法  レベル3 ・貴族作法が出来る ・着付けが出来る


 二人を鑑定した所カレンミルさんは錬金術があり、ヨトナは土魔法があり家事も出


来るし、変わった所で作法と言うスキルが有ったと二人に教えた、これで土魔法持ち


が二人に為ったし、錬金術も二人に成ったので本格的にポ-ション作成を遣りだして


も良いかも知れない、今はアイリナ-ルが妊娠中なので無理は出来ないが指導は出来


ると思うので、アイリナ-ルに相談して助手にココナとヨトナさんも付けて遣る方向


で進めたい、そんな感じでバタバタしたがカレンミルさんの実家がどの様に行動した


か確認する為に、又アト-ルのダンジョンの付近に行って情報を集めてみる事にた、


俺はこの前に馬車が襲われていた辺りに転移してみた、馬車は既になかったし痕跡


も見当たらなかった、取り敢えずアト-ルの町に行って見る事にした、この町は


スキナコ-ト伯爵領でカレンミルさんが嫁ぐ予定の伯爵領だった、なのでここで聞き


込みすればある程度は分かると思われた、町に入り冒険者ギルドに来ていて先ず食堂


で昼にして聞き耳を立てていた、昼の食事中に酒を飲みながら雑談をしているチ-ム


に酒を持って行き一杯どうだいと酒を注いでみた、暫く酒を飲み交わしてここらで良


いかと思い聞いてみた、「そう言えばここの坊ちゃんと結婚すると言われて居た話の


娘はどうなった」と振ると冒険者の一人が「あの話かあれはな娘が盗賊に襲われて殺


されたと言う話で、襲った盗賊も捕まらずに迷宮入りに成りそうだ」と言ったが、


「それにな噂ではあの娘は評判の器量よしで伯爵家に婚姻が決まって居たが、王家か


ら横やりが入り王家の次男坊に嫁に出せと言われて嫌と言えずに、一芝居打ったと言


う噂も流れている」と教えて呉れた、俺が「それじゃどこかに隠したんですかい」と


言いながら酒を注ぎ「まあ飲みましょう」とどんどん飲ませた、俺もその別嬪さんを


見たかったと言うと、「それは無理だもうこの世には居ないだろう」と冒険者は予想


していた、俺はここらで良いかと思いあそうだ約束が有ったんだといってまた飲みま


しょうと言ってギルドを出た、大体世間で言われて居る事は分かったが子爵家の動き


がマイチ分からないので、思いきって子爵家の地元に行って見る事にした、ヤゴルの


町は通り過ぎただけで転移ポイントが無かったので、暗くなるのを待ってフライで飛


ぶ事にした、その前に町を出て山沿いに向かって行くと暗く成って来た、それから30


分程で暗く成り飛び出し先ず海まで出て西に行くと見えてくる町がヤゴルだ、この世


界はほぼ街灯が無いので夜は真っ暗で町も暗く分かりにくい、ヤゴルの近くに降りて


山沿いに家を出して寝た、次の日町に入り冒険者ギルドに行くと小さいギルドで


冒険者も少なくて話を聞けそうになかったので屋台を探すと1軒だけ有った、串焼き


を売って居る屋台で2本買い話を聞いた「親父さん最近面白い話が無いかい」と言う


と、その親父さんが「あんちゃん何処から来なさった」と言うので「ホーリント」と


言うと親父が「王都から来なさったのか」じゃあ王族の次男坊は知って居るかいと聞


いて来たが、俺が「遠くから成ら見た事が有る」と言うと大体がそんなもんだと言い


ながら、その次男坊がここの子爵の娘を嫁に寄越せと言い出したが、その子は既に嫁


ぎ先が決まって居たので困ったのが子爵様よ、伯爵家には嫁に出すので援助をして貰


い既にお金を出して貰って居たし、王家にもいい顔がしたいと思うが両方に顔が立つ


方法は無い物かと思案した結果、娘を盗賊に襲われて死んだことにすれば良いんじゃ


無いかと思い、何処かに隠したと言う噂がささやかれているが真相は分からない、親


父さんに串を後2本貰い屋台を離れたがどうやら子爵家は王都に、娘が死んだと届出


を出し子爵家として死んだことにしたようだった。




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