第9話 俺結婚しちゃいました!

 

 ム-ムの町から護衛依頼をしつつ王都に戻って来た、ここ王都は近くに稼げるポイ


ントが少なくて低ランク時は良いがランクが上がると今一になり、高ランク者はダン


ジョンに行くか魔の森に行くかの何方かに成る、俺はム-ムのダンジョンである程度


遣れたので、今度は魔の森に行く事にして居た王都の東方に有る魔の森は東西に


500km南北に300kmの広大な森で、数多の魔物が生息しており未だにその全容が解


明されて居ないと言われ、中央の山にはドラゴンが住んで居ると言う噂が有り広大故


に確認されない噂だとされて居た、魔の森は森では有るがダンジョンと同じ様に魔物


が沸く場所が有り、其処にはドラゴンに次ぐ魔物が居るとされているが誰も解明して


居ない、挑んだ者たちは全て帰らずに未だに消息も分からないらしい、と言うのが図


書館の書物による俺の知識だ、ギルドを出て俺は食材の調達に来ていたパンは多い目


に買い果物も買い込み入れて置く、後は干し肉も買い焼かなくても食える奴も手に入


れた、宿に戻り大浴場に入りスッキリしたのは久しぶりだった、クリ-ンでもスッキ


リはするが風呂の後の爽快感がクリ-ンと全然違う気がするのは日本人だけ?、部屋


に帰り今後の為にどの様な魔法が有れば助かるかを思い浮かべた、転移魔法は欲しい


再生魔法とかも有れば助かる冷気魔法の強いのも居る、火の強いのとか光魔法の高位


魔法もこれからは死霊系も出るかも知れないしと考えると色々と出てきた、考えた魔


法は何時かは持ちたいと思う魔法ばかりだった、そんな事を考えながらベッドの中で


寝てしまい目が開いたら朝だった、今日は魔の森に行く予定の日だ先ずダンジョンが


有るユカトの町を目指して行き、そこからまだ6日程掛る町がスカタで魔の森の傍に


有り、魔物を常に間引かないとスタンピ-ドがいつ起こるか分からないと言う危険が


付きまとい、逆に冒険者が非常に多い場所でもあり気性の荒い者も多くトラブが頻繁


に起こり騒がしい所だと聞いている、宿で朝食を食べた後に出発の準備をして受付の


女将さんに又旅に出ると告げて宿を出た、今度は左手にトトマ湖を見て進み湖を回り


込んだ辺りで右に折れて山間の道を行く感じだ、王都の東側に有る大きな半島がほぼ


魔の森に成って居て森のぐるりを街道が走っている様だ、3日掛かりエカトの町に着


いたこの町の傍にダンジョンが発見されて大きくなった町で、今では人口も5万人近


く要るそうで王都からの中継地点としても重宝されている様だ、半島のス-タン湾側


に大きめの町が3か所有るので其処との繋ぎに成る、其処にダンジョンが見つかり多


くの冒険者が集いダンジョンからの魔石等の品物を目当てに商人も来るので益々賑や


かに成って来ているそうだ、8月もあと数日で終わり雨の多い雨期に成るので雨季の


期間は森に入りにくいそうで、その期間だけ此方のダンジョンで稼ぎ雨期が終わる


と戻るパタ-ンを繰り返す冒険者も多い、逆に雨季にはライバルが減り好都合だと


考える冒険者も居ると言う人それぞれだ、俺は宿を探す為にギルドで紹介しても


らう為に来ていた、時間が16時と冒険者が帰って来る時間帯で受付も混雑していた、


空くまで待つために隅の壁際に寄り待って居ると、ユキチと声が掛かり抱き着かれた


見るとスカ-レットさんで嬉しそうに「ここに来たのと」と言って来た、周りでは突


然スカ-レットさんが抱き着いたので「おい、あのスカ-レットが男に抱き着いた」


と声が上がって居たが当のスカ-レットさんは気にして居なかった、「ユキチここの


ダンジョンに入る為に来たのだったら案内するよ」と言って呉れて要るが俺はスカ-


レットさんに「魔の森に行こうと思って居てその通り道なんだ」と言うと「魔の森に


行くのは良いが、もう直ぐ9月に成るから雨期を避け10月にすればいいのに」と言い


ながら「今日の泊る所は決めたのまだなら私の所に来て」と言いながら引っ張ってギ


ルドの外に出た、周りの冒険者でスカ-レットを知って居る人ほど変貌に吃驚して居


たそうだ、普段は身持ちが硬く誰がアプローチをしても振り向かずに、男嫌いで通り


男嫌いのスカ-レットと冒険者仲間では知られていた、美人でスタイルが良くて魔法


の腕が良いので人気が高く、誰が落すかと賭け迄している輩も居ると言う噂が有るく


らいだ、そんなスカ-レットがどこのだれか分からない若い男に横取りされるとはと


嘆く奴らも居た、そんな事は一切気にせずユキチを連れて自分の定宿に来ていたスカ


-レットは、宿の受付で私の彼氏なの部屋空いてると聞いたのはここの女将で、今ま


でこの子は身持ちが硬く一切男のうわさも無かったのに行き成り彼氏を連れて来た事


に驚いたが、部屋が無いと言うと私の部屋をダブルに変えて呉れと言い出した、女将


さんはこれは本物だと確信してダブルの部屋の鍵を渡した、スカ-レットは喜んで


ユキチを引っ張って行き部屋に入るなりキスをして来た、「会いたかったわ」とそれ


から言った、ここの宿には風呂が無かったが二人共クリ-ンは使えるので、そのまま


ベッドに倒れ込み朝まで回数を重ねた、スカ-レットは嬉しくて何時までも一緒に居


たかったし離れたく無くなった、ユキチと話していると魔の森に行くのは決定の様だ


し私は如何しようと悩んだが、ユキチに一緒に行っても良いと聞くと良いけどチ-ム


はと聞かれたので、「脱退する貴方の方が大事なのが今日は分かったし本当に愛して


る」と言いながらキスをして来た、俺はこれも良いかと思いながらアイリナ-ルさん


を思い出したがスカ-レットもこの世界の初めての人なので好きだった、次の日の朝


食堂でスカ-レットが私ユキチと結婚するのでチ-ムを脱退しますと宣言した、チ-


ムの他のメンバ-は寝耳に水で驚きそれ本当かと聞き直した、俺は傍で聞いていただ


けでこの若いのと遣って行けるのかと、他のメンバーが言いうのでタグを見せるとB


ランクに驚かれ、他のメンバーも仕方が無い結婚するならと諦め祝福もして呉れた、


メンバーの了解も取れたので俺は彼女に「今日出発するけど良いのか」と聞くと、


「大丈夫よ私は一生あなたに付いて行くからよろしくね」と言ったので、俺は「こち


らこそよろしく」と言って置いたそれから二人で宿を出てスカタに向けて歩いた、目


的地に着くまでは可成りの時間が有るので二人はお互いのこれまでの事や、これから


遣りたい事などを話し合いお互いが理解できるように話し合ったが、ユキチは自分が


異世界人だと言う事は最後まで話せなかった、何時か話せる時が来たら打ち明けても


理解してもらえるかは分からない内容だと自分も思う、今後話せるタイミングがきた


ら思い切って話そうと決めた、するとスカ-レットが不思議に思って居た事をユキチ


に聞いて来た、「ユキチあなたは確か別れる前はDランクだったよねそして次に会っ


たらBランクに成って居たのは如何したの私は不思議だし心配なのよ」と言った、ユ


キチはム-ムのダンジョンで起きた事を話しここで言って仕舞おうと思ったので言っ


た、「俺が今から言う事は不思議な事なので信じなくても良いが俺の事は信用してく


れと言い話し出した、俺は15才まで王都の孤児院に居たそこで皆と遊ぶうちに木に


登ろうとして落ちた時に、俺がこの世界で生まれたのではなくて地球と言う星の日本


と言う国で生まれ38才まで生きて居たのが思い出され、いつの間にかこちらの世界に


来ていて年も若返りなんでこう成ったのかが分からず、俺は王都の図書館でも調べた


が分からなくて調べると過去にもその様な例が有った様で、そこを調べる為に世界を


回りながら調べるつもりなんだ、だから調べ終わるまでは1カ所に落ち着けないので


それが嫌なら今の内に言って呉れ」と一気に言った、スカ-レットは「私は今の事を


全部信じますしこれからもあなたを信じて行きます」と言い切ったスカ-レットに俺


は本当に惚れ直して居た。






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