2.4 父殺し
いきなり物騒になって申し訳無いが、そろそろ性的交渉の場面を離れ、SM理論を拡張応用していきたいと思う。
父殺しは、オイディプスの物語から生まれた言葉で、息子が母の恋人に成り代わろうとして実の父を殺すことを意味する(要出典)。
息子による父殺しはある程度普遍性を持つらしい。おそらくそれはヒトが生物として獲得した本能だろう。ヒトが帰属していた群れから独立して、新たな秩序を形成するためには、必要な心的作用、必要なイニシエーションなのだと思われる。
心理学にもエディプスコンプレックスなる言葉があるが、詳しくは知らん。とにかく男性には父殺しの本能が備わっているということを、SM理論により説明したい。
父の属性を考えよう。権力、権威、秩序。これらを担う父はSである。
息子を考えよう。被支配、無力。これらを担う息子はMである。そして息子は男性のご多分に漏れず、Sの性質を持つ。故に。
(本来Sの)Mが、現行のSに反逆してSの性質を発揮する、若しくはSの行動を取る。それがリバースである。
リバの説明文の引用である。つまり、本来Sの息子が、Mの立場からSたる父に反逆を企て、殺す。これが父殺しなのである、とSM理論では考える。SM理論で説明すると、父殺しはリバの一種なのである。
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