第2話 転生したら巨漢の国だったと

健やかに育ったガリ痩せ姫のジャンは巨漢ばかりの世界への扉を開けた。巨漢たちはガリ瘦せ姫をつぶさないように歩幅を狭くとった。

巨漢たちのつま先はまるでアメリカンドック。「ジャン」はどんなものを食べているのだろうか?と、巨漢の中の1人「こん」を眺めながら思った。「こん」は「ジャン」と年齢が近そうに見えた。ジャンは出会ったばかりの「こん」の視界に入るよう移動してみた。

「こん」も「ジャン」に43㎝近づいた。

2人は見つめあった。


海が近くにあるようだ、湿り気のある海藻香る風がふいた。巨漢の世界は植物のサイズも地球の3.2倍ほどある。気温は東京の夏、摂氏36.2一番妊娠しやすい気温程度。

「こん」と「ジャン」はまだみつめている。


巨漢の「こん」はガリ痩せ姫こと「ジャン」を見て思いました。

病原菌に侵されているのかしら?

それとも変わった宗教にこだわりがあるのかしら?

虐待を受けているのかしら?

どうであれ「かわいそうに」と思いました。


「ジャン」は「こん」を見て、お食事はバランスを考えているのかしら?

手当たり次第、食べていて四六時中食べ物を探しているのかしら?

動くのもしんどそうだわ、呼吸器系が弱そうだわ。

巨体になる遺伝子が優位性を持つとしたら「かわいそうに」








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