第7話

そうこうしているうちに放課後に。


放課後は各々好きなプライベートの時間ということにはなっている。


貴族は小さな規模のお茶会を開いたり、社交の時間として使う。

庶民は、帰宅もしくはアルバイトのような形で労働に勤しむ。

といった暗黙の了解があったりする。


一応学園は「身分差関係なく平等に」ということになってはいるけども、こればかりは各々が持っている資産であったり、大事にしなければいけないものが違うのでしょうがない。


貴族が交友関係や教養を何よりも大切にするのと同じで、庶民は暮らしていくお金や今後働いていくために力をつけていかなければならないからね。


まあ、そんなわけで昨日まで放課後は町で定食屋の看板娘として働いていた私も、イチ貴族のお嬢様として社交の場に参加しなければ行けなくなった。


イザベラ様に入れ替わりがバレないようにするには、私が某さんに完璧にならなきゃいけないってことだからね!


まあ結構完コピできてると思うしいけるっしょ!

ドンと来いや!お茶会!


イザベラ様のいは意地悪のいと言っても過言じゃないから、バレたら何をされるか、、想像するだけでこの私でも怖いものがある、、ひぇ


基本的にはイザベラ様は悪い人じゃない。

別にミリアムはイザベラ様にいじめられていた訳ではないし、基本ちょくちょく気を使ってくれる。


某さんに突き飛ばされた時も、パニクってる某さんに声をかけて救護室に連れていかせたり、心配してくれてたのを知っている。


じゃあなんでイザベラ様が悪役令嬢と呼ばれ、私や某さん、その他大勢に畏怖の眼差しを向けられているか。ひぇ


それはひとえに、「自分のお気に入りにちょっかいを出すやつ、絶対に殺すマン」だからである。

(ちなみに、取り巻きである某さんはもちろんのこと、何やらラッキーなことに私も自意識過剰でなければ、イザベラ様もお気に入り、らしい。)


いや、本当に言葉通りで絶対に殺すマンと化してしまうタイプなのだ。マジで怖い。



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割と楽しむ!悪役令嬢の取り巻きその1生活 蓬太郎 @apyoui

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