第6話
某さんとしての初めての学園生活は結構新鮮で色々楽しかった。授業中、私の顔なのにすごい形相でこちらを見てくる某さんには辟易としたけど。
私のせっかく可愛い顔をそんな形相に使わないで欲しいな全く、、
昼休みになった途端、こちらに転がるようにやってきた某さんに手を掴まれて引きずられる。
昨日この光景見たなー
昨日は私引っ張る側だったけど、
私の体で某さんの体引きずるの大変そうー
なんて呑気なことを考えているうちに空き教室に連れてこられて詰め寄られる。
「一晩経ったけど!元に戻らないじゃない!
どうしたらいいのよ!」
「えーそんなこと言われても、私も分かりませんよ笑」
「何呑気に笑ってるのよ!イザベラ様にバレたら私……!」
あ、某さんが少し泣きそうだ、ふむ、やっぱり私は泣き顔も可愛いな
「イザベラ様に私たちが入れ替わってしまったことがばれなければ良いんですね?できる限り協力しますし、戻る方法も2人で考えれば大丈夫ですよきっと」
なんか少し可哀想になってきたので、いつもより高い目線から、自分のつむじを見るなんて不思議な気持ちだなぁと考えつつ、某さんの頭を撫でる。
私の頭だけど。
「ええ、私があなたを突き飛ばしてさえなければこんなことにはなっていなかったのですものね
巻き込んで申し訳ありませんわ。」
ふむ。素直だ。そうそう、某さんは私にやたらつっかかってくるところと小娘って呼んでくるところと付き纏ってくるところ以外は、基本そこまで悪い人じゃない。
謝れてえらいね某さん。
そんなこんなで、落ち着いた某さんと私は昼休みを使って話し合い。
・イザベラ様には絶対入れ替わりがバレないようにすること
・放課後の帰宅まで時間を元に戻れる方法を探す時間にすること
を約束した。
某さんって、落ち着けば割と話できるんだよなぁ
ただいっつもなんかめんどくさい
少し見直したから取り巻きその1に呼び名戻してあげてもいいかな
んーでも某さんってめちゃくちゃ呼びやすいんだよなー2文字だし
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