第4話

あれから、ひとまず時間が経っても一向にお互い元の体に戻れないので一旦解散という形になった。

もちろん入れ替わっているため、お互いの家

ミリアムサラさんの家に

サラさんは私の家に

帰宅した。


ミリアムは生粋の庶民なので、伯爵令嬢である某さんの家に帰るのは、色々心配であったが、さすが貴族。お迎えは来るし、着替えは手伝って貰えるし、黙ってても食事は出てくるのだ。


貴族って超過保護、羨ま!テーブルマナーとかは某さんの体に染み付いていたものが自然とそのまま使えたのでありがたいことに不便しなかった。


唯一困ったのが言葉遣いだった。ついうっかり庶民なので、「こんちわ」「あざます」「了解っす」などなど使ってしまいそうになったが、頑張って脳内の某さんの記憶を捻り出して真似した。


ごきげんようとか言わないし普通。ま、誰にも不審がられなかったから完コピだったと思う。

貴族、余裕〜


まぁ私はそんなこんなでまったり美味しい食事をして、寝たこともないふかふかの天蓋付きベットでぬくぬくとしていた。

そこでようやく思い出すのは、私の家に嫌そうな顔で帰っていった某さんの事だった。


ま、あの人要領いいし、なんとかなるっしょ!


それよりも「お夜食がご所望でしたらいつでもご用意いたします」ってさっきメイドさんが言ってたし、頂いちゃおっかなぁ〜


こんなんが毎日なの?貴族!さいこ〜やん!

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