第13話


「助けて・・・」


 か細いこえが、響く。

 まだ、まだ。もう少し、待たなければ。


×+×+×+×+×


 村が悲鳴に包まれる。


 私の戦法は、この村の起死回生の一手だった。

 それが無効になったのだから、この村が助かる方法はもはや無いと言っていい。


 周りの村はほとんど壊滅している。

 助けは来ない。数でも負ける。もうじき、軍隊が迫る。


 この村は助からない。


 ・・・一つだけ、方法はある。


 ただ、これを試したところで、どうせ死ぬ。

 結局、延命程度しかできないのだから、意味はない。


 頭に大きな鐘の音。村にキョンシーの軍隊が到着したようだ。


 これで、終わりだ。

 何もかもが終わりだ。


 真夜中。

 日の差さない暗い夜に、絶望がさしかかる。

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