第3話
扉がノックされ、彼が入ってきた。
「おはよう」
そう、挨拶をする。決まって彼は、
「おはよう。」
と、返す。変わらない日常に、少し嬉しかった。
「ふふ、今日はね、調べ物をして欲しくて。」
「どうせ、いつものあれだろ?」
「えぇ、そうよ。」
私と彼とは、変わった縁がある。住所や通う学校が同じなだけでなく、親同士のつながりも深かった。
「今回は、芸術について調べて欲しいの。」
彼とは、一つ明確な関係がある。依頼者と探偵。
私の、答えの出ない質問の答えを探す。
それが、彼との一番の関わりだ。
「芸術とは何か?それが、依頼。」
「また、無理難題だな。」
「だから、あなたに頼むのでしょう。」
私は、ゆっくりと笑った。楽しみにしてるわよ。
彼は、
私の想い人で、いつもの友達だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます