第2話


「おはよう」


「おはよう。」


 そう言って、彼女に挨拶を返す。


 この病室は、少し怖くなるほど白く、それでいて彼女の神々しさを引き立てる。そんな、柔らかな部屋だった。



 なんだか、気が遠くなるような部屋だった。


 少し、彼女の部屋は怖かった。




 彼女は、鈴木未白すずきみはく


 僕の想い人で、命の恩人だ。



 いつも、助けられてばかりだ。


 いつか、返さなければ。


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