第26話 ニコニコ愉快な南の島を

愛の精霊『エロース』の加護に満ちた空間で、俺は女達とお楽しみ中。


「師匠っ♡すきっ、好きっす♡」


「先生♡もっと!もっとしてぇ♡」


無論、弟子にも手を出したし、適当に買った性奴隷にも手を出しまくった。


弟子二人とか実年齢も見た目も普通にロリだが、法律とか特にないし良いんじゃね?


二人とも、ボテっと丸くなった腹を揺らしながら、俺の上で腰振ってるよ。


子供はもう十数人いるんじゃない?意識してないから知らんけど。


特にライカン共はボコボコガキを産むもんだから増えて仕方がない。まあ畜生だからなアイツら。基本多胎妊娠しやがる。


しゃーない、引越しの準備をするか。


……待てよ?


どうせなら、みんなが驚くような凄い土地とかを用意しておけば、俺はモテモテでデカい顔もできてサイコーじゃね?


じゃあ、裏でシコシコ準備しとくかー。




「おい……、お前……!私を何だと思っているんだ?」


「アタシもだよ〜!なんだいこれぇ?!」


俺は、南の島の砂浜で、愛人冒険者であるヒルザとダイアナを侍らせていた。


その格好は、ドスケベな金色のスリングショットとマイクロビキニ。


この国では、世界的な権威のある白光教という宗教が基本なのだが、この宗教は教義により女性には過度な貞淑さを求めてくる。


まあ、内容は大体、厳格なキリスト教っぽいのだな。


だから、女の人は極力露出を減らさなきゃならないし、セックスだって正常位で子供を作るためだけにするもの。


オーラルとかアナルとかは逮捕級の変態行為だ。


俺はもちろん、倫理観と女体をダブルで犯せるチャンスだぜ!と叫びつつやりまくり、女達を脳が痺れるほど調教してやったが、最初はもう貞淑なもんだった。


特に、身分が高い子ほどそうだな。奴隷の子は結構オープンだったんだけど。


スティーリアなんて最初は服を脱いで見せるのも嫌がったもんだが、今じゃ俺のアレを喜んで喉奥まで咥え込むド淫乱女に仕込んでおいたぞ。


ヒルザとダイアナも、部族出身とは言え世界の常識が貞淑寄りなのだ。だから、こうしてスケベ水着を着せられるのは恥ずかしいらしい。


「良いだろォん?ほら腋見せて!」


「し、仕方ないな……♡」


「旦那様が言うんなら、ねえ?」


ま、それも誘い受けだな。俺には分かる。


ちょっと指示すれば、すぐに股をおっ広げるんだから、もう、ね?


二人は、未処理の腋を見せつけながら、ガニ股になって腰を振った。うわあ、こいつら、臍下にまで毛があるなあ。


毛の処理は俺の性癖もあり、あえてやらせてない。


まあ中には生えない種族の子もいるし、剃りたい奴もいるから完全ランダムだけどな。こいつらは冒険者上がりだから、その辺あんま気にしてないっぽい。


「おっ、良いねぇ!」


俺はそれを眺めつつ、召喚した冷えたビールを浴びるように飲み……。


……まあここからは良いだろう。


なんか色々やったと言うだけの話だ。




屋敷に帰ったら、スティーリアが来ていた。


「助けてください、旦那様!」


「おっ、どうした?」


「お父様の店に、横暴な貴族が現れて暴れているんです!」


あちゃー。


やっぱり、そういうの出てきたか。


じゃあもう仕方ないね。


ね?


とりあえず俺は、ウルキア商会の本店前に転移した。


そこでは、貴族らしい豪奢な馬車に、店の宝飾店が詰め込まれているところだった。


「運び出せ!こんなもの、平民の店に置いておくのが惜しいわい!儂のような真の貴族の手にあってこそ、宝石はその真価を発揮すると言うものよ!ふひひひひひ!」


俺知ってる、あれ、オークってのでしょ?薄い本で読んだことあるもん。


「おい、お前。金を払ったのか?」


とりあえず俺はそう訊ねた。


「なんだあ、貴様!クズの分際で、この儂に話しかけるとは、無礼であるぞ!」


「金を払えよ。あとは、お一人様一種類一品までだからな」


「貴様ぁ!儂の言葉を聞いていないのか?!」


「三秒以内に金を払えよー。はい3」


「おい!お前達!この男に礼儀を教えてやれ!」


「2」


「はっ!伯爵様!おい貴様ぁ!直ちに跪き、赦しを乞うのだ!」


「1」


「聞こえんのかあ!」


「んじゃ、殺しまーす」


部分召喚。


重力の精霊ヘカトンケイル、その腕。


「ヘカトンケイル、持ち上げろ」


『………………!!!』


ヘカトンケイルの重力操作により、オーク伯爵とその部下達がふわりと宙を舞う。


「なっ、なんだこれはあ?!」


「か、身体が浮いている?!」


「うわあああっ!助けてくれえっ!」


女のように悲鳴を上げる馬鹿共を……。


「ヘカトンケイル、たっぷり十分かけて圧縮して差し上げろ」


圧殺してやることにした。


ここらで、俺の武威っての?そう言うのを見せつけとくのも悪くないだろ、と思ってさ。


「む、婿殿」


お、奥からボロボロになったお義父さんが出てきた。


「あら、大丈夫ですか?はい、ハンカチ」


「あ、ああ、ありがとうございます。……その、あれは?」


お義父さんの視線の先には、オーク伯爵とその部下がいた。


「ああ、アレですか?アレは『人間圧縮ショー』ですよ」


「に、にんげ、ん、圧縮……、とは?」


「んー、人間ってどこまで折りたためるのかなーって思ってですね。あ、ビール飲みます?お菓子もありますよ?一緒に見物しません?」


俺は椅子とテーブル、軽食を出して、伯爵が圧縮される様を眺めている。


ドン引きした様子のお義父さんは、「は、はは、いえ、遠慮しておきます」と言って、店に引っ込んでしまった……。


「あら、グロは苦手だったか?」


「ぐあっ?!い、痛い?!私の身体が痛むぞ?!貴様あ!何をした?!ここから降ろせえっ!!」


オークが何ぞか言うとるわい。


「圧縮してんだよ」


「あ、圧縮?」


「うん。暇だから、お前をどこまで折りたためるか試すんだ。あと十分くらいで、お前は人の頭くらいまでの大きさに押しつぶされると思う」


「馬鹿な……?!殺すのか、私を?!オルスト伯爵家当主の、この私を?!!」


「うん。ムカつくから殺すわ」


「ふ、ふざけるなよ?!そんなことをしてみろ、私の領軍も王家も貴様を許さん!」


「じゃ、全部殺すわ」


「〜〜〜ッ?!!きょ、狂人が!!お前では話にならん!誰ぞあるか?!誰ぞあるかーーーっ?!!」


「あー、ビールうめー。やっぱ北海道のとある都市の黒いラベルのやつだよなあ。キリンさんのやつも美味いんだけど、俺は友達が黒いラベルのやつが好きだったからさあ」


「誰かーーーっ!儂を助けろ!助けてーーーっ!!!」


はは、面白。


世紀末格闘漫画みたいになってるじゃん。

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