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@kagaminonaka

お話のお話のお話

私のお仕事の話をしよう。

私は小説家だ。

あらゆる人間を思いのままに想像、いや妄想しあらゆる結末を自由自在に扱える。

嫌いなら不幸にさせてしまえばいいし、大好きならとことん自分に良い方にもっていけばいいのだ。

ここで質問がある。そうあなたにです。

読者のあなたはこれから読む物語のどの人物に思い入れを残すだろうか?

その事を念頭に置きながら読み進めてほしい。


私はカエデ(女)。

幼少期から無鉄砲でそのまま二十歳になった。周りからは世間知らずなんて呼ばれているかなあ。

私はね、なんでもできる!って解釈しているんだ。

そんな私の前にイケメンが現れた。

スラっと身長の高い、細めな彼。でも筋肉はありそうで。顔は目はキリッとしていて鼻筋も整いまくった顔立ち。

そんな彼に一目惚れしたんだ。


俺の名前はキリュウ(男)

なんかわけもわからず大人になってしまった。ただボーっと過ごしてきたはずなのに、周りは目まぐるしく変わる。やりたいこともわからず、ただなんでも引き受けてきたら彼女もできて、みんなから良い職場と言われるところに就職もできた。そんな俺は25歳。なんか目の前に不思議な女が現れた。



私はあの〜とその人に話しかけた。

「わたし!カエデと言います!良かったら…お茶して下さい!」

「えっと…。知り合い?」

「あ、ごめんなさい。はじめましてです。でも話したいっておもちゃいました。私〇〇で働いていて、今日は休みで。」

「うん。いいよ。なに食べたい?」

「クレープとか?なにが食べたいですか?」

「ラーメンかな。昼ご飯食べたい。」彼は時計に目をやり、時刻をカエデに見せた。13時05分。

「ではラーメンいきましょう!やった!」

どこのお店に行くか決めて出発!

歩きながら彼の事を聞きまくる!

ドキドキする!

彼の名前はキリュウ君。有名な企業に働いていて、今25歳で彼女はいる!?いるのか…でも好き!普段は映画見にいく。ハンバーグが好きで。好きな人のタイプは髪の毛ロングで(肩より長い)。私はショートヘア…。大人っぽい女性がタイプで普通の体型が好き。少しぽっちゃりしていてもいい。なるほど。私はタイプ?と聞くとえ?と首をかしげられた。

ラーメン屋に着いた。カウンター席に横に並んで座る。

「俺は味噌󠄀ラーメン。」

「私は醤油ラーメンで!」



「美味しいですね!」

食事に集中!本当美味い!

「ごちそうさまでした!」「ありがとうございました!!」

「あの〜これから忙しいですか?」

「まあこれから帰るかな。」

「連絡先教えて下さい。友だちになって下さい!また美味しいもの食べに行きませんか?」

彼は少し私の顔をみてから

「まあライン交換なら」

スマホを取り出しラインを交換して、確認のスタンプを送った後、じゃあまたと手を振った。


キリュウ君と別れた後、私はたまらず電話をかける。

「ショウコ!ショウコ!今ね!」

ショウコ(女)は私の友だち。

今日出会ったキリュウ君の事を話す。

「ナニソレ。あんた出逢いすぎ!また今日も…。数ヶ月前にもそんな事言ってなかったっけ?」

「えー?そんな事ないよ〜。前は向こうから話しかけられたんだよ!」

「そうだっけ?なんでそんなに友だちできるの?はーー。」

ショウコは友だちないないばかり言っている。

「友だちってすぐにできるものだよ!目が合えば友だち。目についたら友だちだよ!」

「ありえない!」

「ショウコは、引っ込み思案なんだよ。なんか別人になっちゃうじゃん。私以外の人に。」

「だって見ず知らずの人って怖いじゃん!」

「そんなのハートでわかるよ!後で危ない!って気づいたら逃げるとか対策も知っとけば平気だよ。というか危ない所にまず行かないし。」

「でも…。」

「今度練習する?」

「いやだよ。」

「ははは笑!OK!でね!キリュウ君って彼女が…」




ショウコサイド______

半年後、カエデはキリュウ君と付き合いだした。

「なんで?キリュウ君彼女いるって言ってたじゃん。」

「なんか別れた。って告白されちゃった!」

私はカエデとの電話を切った後モヤモヤモヤモヤした。

もしかしたら…。1時間は経過しただろうか。

スマホを取りカエデに電話する。

「ナンパの仕方、教えて!」

「ナンパしたことないんだけど…。」

「キリュウ君に出会った時、声かけたでしょ!」

「うん。あ!声のかけ方ね!OK!いつする?」

じゃあ〇〇日に〇〇駅で待ち合わせね。と約束して電話を切った。

私も彼氏つくるんだ!


当日、手に汗がいっぱいだ。こわい?緊張?どっちも!!

「お待たせ!」がばっ!

安心するため思わずカエデに抱きつく。「遅い!!」

「あはは!ごめんごめん!」

カエデはショウコの頭をヨシヨシする。

「あれ?怖いの?」「うん。」

「あのね。楽しむ事が大事だよ。好き!ゴー!だよ。」

「ナニソレ?」

「いやいや本当に怖がってたら違うからさ。違う出逢い方を探そ!」

ショウコはなんだかムカっときてカエデから離れた。

「全然大丈夫だから。」

「じゃあ飲み物でも買おっか!」

「なんで?」「飲みたいから、ほらあそこの美味しそう!」

もうむかっているカエデの後に続く。

「わ、私はいらな…。」「二つで!」

「ムリヤリ過ぎ」「力みすぎ!」

「しょうがない飲んであげる!」

「美味しい!!」「美味しい!!」

あれ?本当に緊張がほぐれてた。恐るべしカエデパワー。

「男の人、見てる?」「うん。見てる。あ!あの人カッコイイ…あ、でも…。」「でも?少し違う?」「うん…。」

「タイプってどんな人?」

「身長は私より少し高くて、目は二重のパッチリが好きで、気さくな感じ。」「子犬系?」「そんな感じ。」

「あの人みたいな?」カエデが示す方をみた。

「んー。なんか違うかな…。」

それを繰り返し。

「あ!あの人!」好きと思って示した男性は自分でもあれ?と思う人だった。「子犬系じゃない…。」「塩顔だね。」

「好きなタイプ変わった…。」「あるあるだよ。」

なんだか自分にショックを受け、「話に行く?」と聞くカエデに「いい」と断り、しばらく男性チェックをした。やっぱり塩顔が好き…。


私は男性に対して意識していなかった事に気づいた。

家に帰りネットで検索してみた。やっぱり塩顔が好き。

え?でも無理怖いよ。私には。

なんで?


私はそれから塩顔男性を意識した途端に色々なドキドキが待っていた。

アルバイト先で気にしていなかった同僚ハジメ(オトコ)がやけに気になりだした。

近づくたびにドキドキする。

どうしよう!!

「恋かな。」カエデは言った。

「え?!今まで気にしたことないし!なんか人に対して雑なんだよ!あっちやっといてとかそれあれだから、だめだ。とか。愛想もない!」

「でもドキドキする?」「はい。」

「考えてみたら?ハジメ君と恋愛したらどうなるかとか。恋愛なのかどうなのかとか。」

「うん。」

カエデとの電話を切った後、妄想してみた…。

ヤバいヤバいヤバいヤバい……。好き。


そんなある日、

「ショウコさんちょっとお茶できる?」

「へ?!」

ハジメ君から誘われた!!

あ、冷静に落ち着け。落ち着けわたし。

時計を見て、

「大丈夫です。」

「今からじゃなくて、仕事終わってからなんだけど。」



__________


ご覧下さりありがとうございます。いかがだったでしょうか?

好きな人物や嫌いな人物がおりましたでしょうか?あるいはベタ過ぎなんて言われるかしら?


実はこれストーリー自体にも何通りかパターンがあったのでまずそのご紹介をさせていただきたいと思います。


カエデがキリュウに話しかけるのですが、

「わたし!カエデと言います!良かったら…お茶して下さい!」

「え?やだ。」

「私、あなたと初めましてなんですけど、お話しを…えっと友だちになってくれたらいいななんて思って。」

「……。」

彼は歩いて立ち止まることなく消えた。


_________


このパターンが1つです。


次はラーメン屋まで行けたシーンにいきます。


「うん。いいよ。なに食べたい?」

「クレープとか?なにが食べたいですか?」

「俺はラーメンかな。」

「ではラーメンいきましょう!」

どこのお店に行くか決めて出発!

私大丈夫かな?変な事言っていないかな?

「あの…モテるでしょ、キリュウさんって。」

「別に?」

「彼女は?」

「いるけど。」

「あ!そうなんですね。」

あー無理だよね。いけないいけない。

後はなんだかうわの空になってしまった。

「ごちそうさまでした!」「ごちそうさま。」

「お茶いけて楽しかったです!ありがとうございました!また会えたら嬉しい!彼女とお幸せに!」



パターン2でした。


_________



あなたならどのパターンが思いつくだろうか?

ここがこうならもっと面白い展開になるだろうとか、こういう事の方が好きがあったら自由に考えてみて下さい。

そして私がこの人でこのようになったら嬉しいとかでもOKです。



なぜこの様な事を書いてこのような質問をしたか、それは次のわたくし事を交えてお話したいと思います。お付き合いいただけたらあなたの世界の事を可視化することができることでしょう。



私は

カエデが断られるパターンを真っ先に書いていました。私は冷たく振られた経験があったからでしょう。そしてパターン2も実は私の経験。彼女がいたらすぐに身を引く。

これを紐解くと自己卑下という事、過去の傷というものが現れたのです。

でも実際はこのパターンは苦し過ぎるから書き換えました。こちらの世界線で生きたい。それが心からの望みです。

だって付き合いたかった。冷たくさられたくなかった。

じゃあ心のどの部分を癒したらいいのか?

これは私の場合、大好きな人とは付き合うなんて無理なんだ。大好きな人以外ならうまくできるのに。を発見することができました。気づいたら癒やして塗り変えることができます。本当にそうなりたいなら。ね。


そしてショウコのハジメから誘われるシーン。私はこれがとてもウキウキして書くのが好きでした。

これも望み。そこに無理よね?ってないかな?と自分を見てみると職場環境的に無理と出た。

これを癒やす方法は…。

1、職場環境を変えてみる。もしくは

2、その職場環境的に無理を書き換えるか、です。

1は文字通り転職です。

2の書き換えるとは職場ではなくてここでも良いよね〜あそこでも良いよね〜など想像を膨らませて枠を広げる。そして現状でもあり得る状態まで広げてみるのだ。


次は人物の好き嫌いについて。

好きな人物とはあなたが理想とする人や好感を持てる要素が多いにあるということ。

嫌いな人物はあなたが腹が立つとは、受け入れられない部分がある、あり得ないなどがあるということですね。


嫌いな人物…例えばなんでも上手くいく人は腹が立つとしましょう。

これに隠されているのは自分がなんでも上手くいきたいのに、上手くいかないから腹が立つという人もいれば、なんでも上手くできた人(似たような性格の人)にイジメられた経験があるという傷がある人もいるでしょう。

この人に対してなぜ胸糞悪いのかや、なぜ嫌いなのか知ることができる。それに気づけば対処したり、ムカムカするのを気にならなくすることが可能だ。


好きな人物は理想の自分をあらわしている事が多い。そして自分もその様になれる可能性は多いにある。無理という思いが出たら、それはどこか覗いて見て下さい。それに気づいた途端あなたは好きな人物に近づける事ができます。


そして

途中ではさんだ「ベタ過ぎかしら?」も私の思い込みの枠です。世間はもっとスリリング過激を好んでいるだろうという、思いこみですね。


さあ、あなたはどんな世界、パラレルをみていますか?過ごしていましたか?そして気づいたあなたは今この瞬間から生きたい世界に行く事ができます。未来創造です。

てはまた。お会いできたら嬉しい限りです。

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