1-8
「よ、宜しいのですか?エリザベス様が宜しいのでしたら私からお願いしたいくらいですわ!」
「わたくしからお願いしているのだもの。勿論いいわ」
嬉しいわ!まさかエリザベス様とお友達になれるなんて。今日は良い日だわ。
「ではわたくしのことはリズと呼んでくれるかしら?敬語もいいわ」
「はい、リズ様!」
「リリア嬢の愛称は何かしら?」
「えっと…リーよ」
「では、リー。これからよろしくね!」
はうっ!エリザベス様…リズ様の愛称呼び!私、今日で人生終わりなのかしら?幸せ過ぎて死んでしまいそう!
「はい!」
「それで、話はまとまったかしら?良かったわね二人とも、仲良くなれて」
「「はい!」」
「そういえば、リー。学院時代にわたくしと話した時にいつも素っ気なかったじゃない?わたくし、てっきり嫌われているのだと思っていたのだけれど…」
「えっ!そ、それはごめんなさい。緊張していたから…」
「そうだったのね。それを聞いて安心したわ」
その後も三人で色々話しました。とても有意義な時間でしたわ。
「では、そろそろお開きにしましょうか。今度からは三人で会いましょう」
「はい、王妃様。失礼致します」
「ご招待頂きありがとうございました。」
「ええ」
リュマベル城に帰ると、旦那様が帰ってきておられました。お早いお帰りですのね。
「旦那様。帰っておられましたか。お疲れ様です」
「ああ」
本当に必要最低限の返事だけですが、無視はされませんのね。良かったですわ。
あまり話しかけて欲しくないようですので、私はもう部屋に戻りましょ。
「旦那様。私はもう失礼致しますね」
「…晩餐は毎日一緒にするから、その時になったら来るように」
「あら?でも旦那様、私と関わりたくないのではなかったのですか?」
「一応、いざというときに意志疎通が出来るようにするためだ」
それ、意味あります?晩餐を一緒にするだけで意志疎通は出来ないと思いましてよ?…そんなこと言いませんが。
「…そうですか。分かりましたわ。それでは」
「あ!リリア様!」
「マイルス。どうしましたの?」
「今日はリリア様のお好きなデザートを出そうと思っているのですが、お好きなデザートはありますか?」
「よろしいの?私、実はマカロンが大好きなの!お願い出来るかしら?」
「勿論です。では失礼致しますね。お引き留めして申し訳ありませんでした」
「いえ、嬉しいわ。ありがとう」
「はい!」
本当に今日は良いことばかりだわ!もしかしてこの後に悲しいことがおきたりするのかしら?
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