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「そうですね。私達使用人もこの屋敷に来た時はやったのですが、リリア様は私達以上に大変だと思います」


「戦闘力をつけること、体力をつけることなど色々ありますが、さらにリリア様はマナーの復習やダンスなどもあると思います。リリア様はその辺りは完璧でいらっしゃいますが、一応です」


「公爵夫人の仕事って書類仕事などはないの?」


「それは全て旦那様がやっていますのでリリア様はこれらだけですね。もちろん今挙げた以外もございますが。狙われたりしても大丈夫なように訓練するのです」



「スミス公爵家はかなりの資産家ですので!妬まれたりすることもあります!」


「そうなの。タ、タノシミニシテオクワ!」


「素晴らしく棒読みですね…」


「だって、私は推し活がしたかったのよ?書類仕事などだと思っていたのに…勉強の方が得意だわ…!ダンス以外で体を動かすのはあまり好きではないのよ!面倒くさいから!」


「ご安心くださいませ。完璧になるまでこの訓練は終わりませんし、完璧になっても毎週ではなくなりますが、定期的に行われます!」


「安心出来ません!」






「…さて奥様。この後はどうされますか?」


「私は王妃様とお茶をしてくるわ」


「王妃様と仲が宜しいのですか?」


「ええ。私達はエリザベス様が大好きで意気投合致しましたの!いつもエリザベス様のお話をしてくださいますから、とても楽しいですわ。勿論、王妃様のこともお慕いしております!とてもお優しくて素敵な方ですわ!」


「そうなのですね。ドレスはございますか?」


「ええ。以前マリデール侯爵家で仕立てたものが何着かあるわ」


「それなら良かったです。今度新しいものを仕立てましょうね」


「そうね。手配をお願い出来るかしら?」


「はい」



「ではお着替えしましょうか」



「あらリリア様のお身体は…」


どうしたのかしら?何かおかしいかしら?


「もしかして太っているかしら?まずいわねぇ。もっと運動しないといけないわ。醜い体でエリザベス様の前に行けないわ!」


「いえ、その逆ですよ!とてもスタイルが宜しいですね…!」


「他のお屋敷で働いたこともございましたが、リリア様程スタイルがよろしい方は初めて見ました」


((さすが社交界の華…!))


「そう?それなら良かったわ。」


「今日はリリア様の瞳のお色に合わせたドレスに致しました。いかがでしょうか?」


「ええ、いいわ。ありがとう。行ってくるわね」


「「行ってらっしゃいませ」」

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