なぁ…やっぱり勉強しないよりした方がよくねっ⁉

猫の集会

えっ?どうしたのっ⁉︎

 さて、お勉強お勉強っと。

 

 実はオレは頭がいい。

 勉強は、謎解きみたいでとにかく大好きなのだ。

 

なお、またぁ〜勉強〜?小学生なんだし、少しは遊ぼうよぅー。子どもはぜぜのこでしょ?」

 

 だれだよ…ぜぜってよ?

 かぜのこじゃね?

 

 …

 

 オレの幼馴染は、勉強の邪魔をしてくる。

 

 まぁ、オレはぜぜの子じゃないけど遊ぶのも勉強のうちかもしれないと、勉強を途中にしてゲームをしたりしていたんだけどさ、幼馴染の結美ゆみは勉強どころか宿題もろくにやらない…。

 

 

 そんなオレたちは、中学生になった。

 

「結美さぁ、勉強しないの?」

「うん、しないよ!」

 

 …なんでそんなに自信持ってしないと言い切れるのだろうか。

 

 オレが勉強しているときは、たいがいオレの部屋でゲームをしている結美。

 

 そしてオレが気晴らしにゲームでもするかってなると、とにかく嬉しそうに微笑む結美なのです。

 

 でもね…

 

 でもさ、急に結美がオレの部屋に来なくなったんだよね。

 

 だから心配になって様子を見に行ったらさ…まさかのお勉強をしているじゃないかっ‼︎

 

「えっ、結美…どうした?」

「ん?なんですか?お勉強中ですよ?」

 と、別人のような返しをしてきたじゃないかっ⁉︎

 

「な…なんで勉強…?」

「そりゃぁ、まぁ受験生ですから?あたりまえじゃありません?」

 

 …まぁ、そりゃ普通は…そうだけど、いきなりすぎるでしょ?

 

 どうしたんだろ?何かやりたい夢でもみつかったのかな?

 

「結美って…将来の夢なに?」

「え、決まってない」

 

 …じゃあなんで勉強なんて…

 

 理由は、まったくわからないけど勉強をするのは、しないよりもいいだろうとオレは結美を見守ることにした…んだけど…

 

 …

 

 毎晩徹夜してるみたいだった。

 部屋のあかりがいつまでもついている…

 

 そして、顔色も良くないし…クマだってできている。

 

「結美…どうしたんだよ?」

 とオレは朝、結美にきいてみた。

 

 そしたら、結美は…

「ずっと一緒にいたいから…だから同じ高校に行かないと、こうして朝一緒に登校できないじゃん。」

 と。

 

 オレと一緒がいいのか…

 

「オレがどこの高校行くか知ってる?」

「ううん、でも〇〇校でしょ?そこって、頭いい人がほぼほぼ入るもんね。」

 

 …

 

「いや、△△高校なんだ…」

 

 結美は、呆然と立ちすくんだ。

 

 そう、オレが目指している高校は…男子校なのである。

 

「えっ…、終わった。幼馴染人生ここで終了…」

 ボソボソ呟く結美。

 

「そんなんで幼馴染おわんねーよ」

「ほんと?」

「うん。ほんと!」

「なら、ずっと幼馴染でいれる?」

 

 …

 

「いや…それは…」

 

「えっ、なんで⁉︎なんでよ!ずっと幼馴染しよ?ね?」

 

 必死にオレにしがみついて泣きつく結美。

 

「オレさ…、ずっと幼馴染は嫌なんだ」

「…そんなひどいよ‼︎勉強頑張ったら男子校行くっていうし、幼馴染もずっと続けるのいやとかさ…そんなにわたしのこと嫌いなんだ?ずっと勉強してこなかったから?ゲームばっかりしてたから…嫌われたんだ?遊んでばっかりの女なんて貧乏神と一緒って思ってるんだ?わたしを…追い払うんだ?」

 と、ポロポロと泣き出す結美。

 

 

「結美…そうじゃなくて、オレ結美と幼馴染の関係じゃなくて、恋人になりたい。」

 と、思い切って告白してみた。

 

 すると結美は、

「えっ?恋…人?」

 と、ポカンとしていた。

 

「そ、恋人。好きです。オレは結美が大好きです。」

 と、ストレートにいうと結美はオレに抱きついて、

「わたしも好き‼︎好き好き大好き‼︎」

 と叫んだ。

 

「高校一緒に通えなくてごめんね。」

「ううん、ならわたしその近くの高校通う‼︎よかった。ちゃんと勉強してたから選びたい放題だ。」

 と、笑った。

「だな。結美は、よく頑張ったよ」

「うんっ‼︎」

 

 こうしてオレたちの高校生活がスタートするのでありました。

 

「おはよう、結美♡」

「おはよう、なーお♡」

 

 

 おしまい♡

 

 

 

 

 

 

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