第12話 思考は巡り心理は止まる

 目覚めると、いやこの表現は間違ってるな、意識を覚醒させるとそこは暗く何もない世界が広がっていた。服装もそのまま、空腹や喉の渇きはなく、光はないのに自身の手を見ることはできる。だが、服の皺で出来る陰はある。重力はあり、五感も働いている。いや、働いていると言うより、そうなるように俺の脳が指示しているのかもしれない。

 俺は立ってみる、つまり地面があるわけで、そこを触ってみる。しかし、そこは何もなく、手は何も無いはずなのに動かない。

 そこに透明で触れることのできない壁でもあるように。

 そこで疑問に思った、なんで俺はここまで冷静なんだ?

『それは此処が精神世界だからです。ジェスター様』

 声がした方に振り返る。そこにはラミナが立っていた。以前と変わらず全体的に黒い。

 というか俺声出してな…いや精神世界にラミナが干渉してんだ、俺の精神や考えは筒抜けか。

『はい、思考や感情、精神は全て私の方にも共有されます』

 なるほどな、そりゃ便利だ。羞恥心なんてもんは昔から無いからそこは良いが、いちいち説明する必要性がないのはありがたい。ことを早く進めれそうだしな。

『それで、ジェスター様如何なさいましょうか?』

「とりあえず今は向かう村とこれからの行動の再確認、変えるべき点を探るとするわ」

 声に出したのは自身でも確認をとりやすくするためだ。思っただけじゃなく声に出した方が自身でも覚えやすい。

『はい、現在向かっている村であるリーテル村についてですね』

「そこの近くに遺跡があるみたいだしな、忙しくはなると思うがラミナの権限や行動範囲を広げるためにもやる必要がありそうだな」

『最初に村の人と接触するのではなく、周りを調べてからでもいいかと』

「…理由を聞いても良いか?」

『はい、理由は二つほど。一つはジェスター様が懸念しているリーテル村にある噂話について、システムの故障で情報収集ができませんが、私の予想では噂話は本当の部分もあれば嘘の部分もあるかと』

 リーテル村の噂、それは夜な夜な暗殺が起きると言う噂だ。何でも村に悪さした奴は見境なく死ぬと、ただ死が確定しているわけではなく、厳密には行方不明ってだけだ。ただ、十中八九殺されていると踏んでいる。んで、それにつながる噂として、気だるげな男性がその犯人と言われているようだ。こっちの噂はかなり信憑性があり、その男は普通に村に住んでいるようだが、昔からいると言うわけではなく住んでから数年、つまり村からしたら新人でもある。となると最近できた噂に関連していると考えるのが普通だ。

 ラミナはその点を踏まえて、村ではなく周りから調べるべきだと提案しているのだろう。村に悪さするな、一見すれば普通に見えるが、警戒しなければならない。どの行動が悪さとなるのか定義が無い。ひょっとすればすぐに悪さと見做される可能性だって十分にある。

 そこで周りを調べ遺跡があればそこを調べれば良い、なければ村内、村内なら範囲が狭いから探しやすい。少し離れたところから探るのも良さそうだな。

『定まったようですね』

「あぁ、助かる」

 それが私の仕事ですからと淡々と告げるラミナ、こいつはシステムだから感情がないのだろうか?そして気になるのは容姿だ。

 システムだとしても、これはほぼ人を作っているのと同義、ゼロから作るのなんて不可能に等しいはずだ。そうなるとラミナは誰かを元に作られた存在となる。千何百年前に生きていた人を元に。

『一つ訂正がありますので、発言しても宜しいですか?』

「それぐらいなら許可なくても発言して良いぞラミナ」

『分かりました。それで訂正内容ですが、私の元となった存在は生きております』

「…は?」

 一瞬思考が停止した。生きている?一千年以上生きているとでも言いたいのか?そんなの人間じゃないだろ、だが、此処にいるのも俺らの常識からは逸脱した現実でもある…飲み込むには時間がかかるだろうが、理解するしかなさそうだ。

『私の予想が正しければ一定の場所に留まっています。各地の遺跡を調べつつ、そこに向かうことも提案しておきます』

「…確かに、会えれば情報が多く手に入るかもしれないな」

 会う価値は十分にありそうだ。善は急げ、とは言うがこれは善とも言えないので急ぐことはない。

 …俺の気になることは考え終わったな。そういやどれくらい時間が経ったんだ?

『現実の方ではまだ三十分が経過したところです』

 体感でも三十分くらいしか経ってない。つまり此処で過ごした時間は向こうと同じ時間ということか。なら日中というより夜寝た後に会話するのが良さそうだ。でも、起きている時みたいに起きている時に直接会話しても良いのか、いやそれだと虚無と会話している痛い奴みたいなるじゃないか、俺はそんなんじゃない、喋るとしたらイマジナリーフレンドだけである。

 …言ってて思った。変わんなくね?

 ならそろそろ起きても良さそうだな。流石に誰か起きてないと警戒ができない。

 これからは寝はせずにを閉じたまま会話するとしよう、心理を読めない状態だから説明しないといけなくなるが、そこら辺はサージュで慣れているからな。

『では、現実の方に戻りましょうか』

「あぁ」

 そう俺が言うと、いきなり意識が朦朧となりその場に倒れる。痛みはないため、そのまま意識は落ちていく。




 今度は目が覚めた、と言う表現があっていると思っている。

 意識が覚醒する反動なのかいつも重く感じる瞼はパッと開いた。

 空はまだ青く、両隣では寝る寸前と同じ様子だった。

 つまりどうなってるかって?アクアマリンとサージュに挟まれているわけですはい。

 童貞殺しも良いところでしょうに。

 そんなことを内心で愚痴りつつ、気にしないように且つ起こさない方の気を回しながら過ごす。

 深層意識の世界で作戦会議的なことをしていたが、正直そんなすんなり行くとは思わない。

 俺にはまだ心配事は何個かある。もし戦闘になった時、サージュに人殺しをさせるのか、アクアマリンに手を汚させるのか。

 いや、敵の息を取るのは俺で良いか。最後に命を奪った奴が人殺しだ。なら俺がトドメを刺せば万事解決だな。

 意外とすんなり決まるもんだな、難しいと思ってもいざ考えるとパッと解決することってあるがこう言うことなんだろうな。

 ふと、サージュの方を見る。小さな寝息と共に、安心しきったような柔らかい表情で寝ている。嗅ぎ慣れているはずの、いや嗅ぎ慣れさせられたはずの甘く男性を刺激するような匂いが漂っており、絡みのない流れているような髪、他の男性が口揃えて綺麗と美少女というような容姿、俺もその例外にはならない。こいつは美少女だ。

 ただ、ヤンデレなのである。いやそういう癖持ってる奴なら良いんだろうけど、それに依存体質、俺に何かあったら自身にも同じダメージ食らったような感じになるもん我が妹は。

 ……絶望からの救世主ってのは縋ってしまう物、そこから自立心を持つのはかなりレアケースだ。大体は忠誠を誓ったり、なんて事が大半だ。

 妹もそうだろう。

 俺が救世主として位置してしまってる。流石にあんなにアプローチされたら異性的な好意を持たれていることは理解している。ただ、それは俺自身なのかサージュから見た救世主としての俺なのか、それが分からない。

 正直、暴走しなければなんでも良いんだけどな。あと俺の負担を増やさないような結果が欲しい。

 肩に頭が乗る感覚があった。妙に重く、首筋に髪が当たる感覚があったからだ。

 乗せて来たのはアクアマリンだった。

 対応がめんどくさい性格してるがよくよくみればこいつも美女である。整った顔立ちに高身長、多分クールとか何とかで人気ありそうだな。学校で言えばクラスで噂になるような冷徹美女的位置になるんだろうな。学校行ったことないから知らんけど。

 アクアマリンが携帯している武器はまだ見ていないが確か銃だったな。

 魔法の技術が注目されている中でアクアマリンは科学の技術を中心に進めていった。その技術力は俺も目を見張るものだ。理屈を説明されたとしても俺でも理解するのに二日はかかるだろうな。まぁ、それぐらい他者から見れば突飛と言える発想をしてる。

 確か散弾銃だったか、コッキングがトリガーについているレバーでする。片手で出来るというのは革命的な発想だ。銃の重さを利用し回してのコッキング。普通にロマン溢れる武器だよな。一応俺も銃の心得はあるが、散弾銃は使った事がないからな。

 戦力としては本当にもう自分ない実力者。

 そう言えば…呼べるのだろうか?やってみるか。

 なぁラミナ

『何か誤用でしょうか?ジェスター様』

 いや用があるってわけじゃないが、ただどのタイミングでも呼べるか試したくてな。

『そうでしたか、私から多少の補足をするとすれば任意のタイミングで呼ぶ事ができますが魔力が枯渇状態では通信にエラーが出やすいのでご注意を』

 なるほどな、魔力が多少なりとも関係しているとは思ったがそこで関わっているのか。多分、他にも魔力が関わっている部分があるんだろうが今聞いても仕方ない、俺が分からない時、ラミナに色々答えてもらってもいいか?

『はい、私で回答できる範囲でしたらお答えします』

 助かる。正直、俺らも人間だから理解できないことは沢山ある。俺の場合女心とか一ミリもわからん。飾り一つ変えたことに反応するしないでそんな変わるもんなん?

 まじで分からん。

 それに名前呼びってそんな喜ばれるようなもんなのか?なんか名前呼びを強制してくるやつとか居るらしいけど、何故なのか知りたい。心理学とかに女性の心を知る方法とか無いんか?今度誰かに聞いてみるか。

「ん…」

 少し声がしたのでそちらを向く、どうやらアクアマリンが起きたようだ。

「ん?あぁ、ジェスター君…すまないね」

「何のことだ?」

「起きてくれていたのだろう?それに肩を貸してくれたようだからね」

「俺だって少しは寝たさ、睡眠を取るのは俺の専売特許だからな」

 アクアマリンはふふッと笑い体を起こして眼鏡の位置を調節する。

「私の周りには君のように回りくどい言い方をする者が居なくてね、こういう会話は私にとっては斬新なのだよ」

「お前さんの場合、お偉いさんや欲の為に下手にでる奴が多そうだな」

「実際多い、その対応にも相当体力を持っていかれるよ」

 少し息を整え立ち上がる。長居しても意味ないしな、さっさと移動しよう。サージュはまだ寝ている…か、多分何とかなるだろ。

「んじゃ、また歩くか」

「そうするしか無いからね」

 また俺がサージュを背に乗せて歩く。

「サージュ君の睡眠をどう思う?ジェスター君」

 さっきまで話していたから会話内容がないと思っていたが、アクアマリンから話しかけられる。

 それにしてもサージュが眠っている理由か、んなもん本人んいしかわからんだろうが、それか体力の消耗、睡眠不足のどれかだろ。

「……限界を超えた心情によって脳がリミット掛けたって捉えるのが一番考えられる理由だな」

「君も同じ考えか、私も同じだよ。精神が疲弊した後からずっと寝たまま、いつ起きるか流石に私にも予想できないよ」

「俺の直感だがもう少しで起きるんじゃないか?」

「…君の考えがあるのかい?」

「いや、本当に直感だ。何でもかんでも理屈で結びつけるわけじゃない、てか理屈ばかりに引っ張られていたら魔法も化学も進歩しないだろ、柔軟な発想も時には大事なんだよ」

「…そうだね」

 それからは会話はなく、草木が風で揺れる音を耳にしながら歩く。雑に整備されている道を正逆に包まれたまま歩く。

 そういや…学校か、確か席だけあるんだっけか?俺とサージュは出席したことが一度もない、俺は単純面倒だから、サージュは俺がサボるのなら自分もサボると言い、兄妹共に学校に行かない不登校生徒なのだ。

 だが、金払ってもらってんのに行かないのはどうだろうと今更ながらに思う。入学式からなんと一年とちょっと経っている俺、まぁ行っても退屈なだけだろう。

 学校は陰キャが住むべき場所ではないと本が言ってんだ。つまり俺が行く理由はない。学校って分野を広く学ぶ場所…なはずだから俺としては学ぶことはないと思っている。協調性は欠けているかもしれんが頼まれればやる。それで良いんじゃないか?結局は学校を卒業したら就職するんだ、協調性よりも社会に適合できる力があるか無いかが重要だ。俺は無い。働きたくねぇ。

 え?申し訳ない云々はどこいったか?んなもん親父の顔面にパイを投げた時と同時に投げ捨てた。

 前方の方に何かしらが見え目を少し細めて見ると、リーテル村と書かれた看板が目に入った。

 木製の家が多くある事が目立つ、色を上から塗っているからそこまで木の家と思うような家はない、多くあるってだけでコンクリートで出来た建造物も見られる。

 人もそこそこ多そうでざっと見るだけでも五十人くらいは見える。大きさから見て何十世帯が暮らしてそうだ。

 村というより町の印象を与えるような活気がある。

 街に入る看板前に一人の男性が出迎えるような形で居た。

 こちらに気づくと看板に寄りかかっていた体を起こしこちらに向ける。

 Yシャツに緩い灰色のネクタイ、前を開けたコート、いかにも冴えないと言われても良い容姿だ。

「ようこそ、リーテル村へ、最近は良くない噂が多くて暇してたんだわ、いやはや人が来てくれて嬉しいねぇ〜、おじさんもこれで休めるぜ」

 ちゃらけたようで、だが本心を隠している。どうも掴めなさそうな男、ってのが今の発言を聞いての俺の感想だ。

「良くない噂か、まぁある程度聞いたことはある。んでお前さんの名前を聞いて良いか?」

「ん?あぁ、僕はヘンカー・ゼラニウムって名前だぜ、この村じゃ僕の名前を聞かない者はいないくらい、僕は有名なんだわ、だから困った事があれば僕の事を呼んでくれよな」

 フレンドリーな男はそれだけ言って町に戻って行った。どうにも一人称が取ってつけたような違和感がある。

 ヘンカー・ゼラニウム…か、どこかで聞いたことある名前だ。それにあの男…なぜか既視感がある。どこかで会ったことあったか?

 ともかく、アクアマリンも俺も結構時間を食ってここまで来たんだ。まずは泊まる場所の確保をしておこう。




 結論から言おう。

「なんでまた一部屋なんだよ…おかしいだろマジで」

 宿探しても一部屋だけしか空いてなかった。流石におかしいと思いつつも繁盛しているところを見ると実際、止まっているのかもしれない。止まっている側である以上文句は言えないが文句の叫びを言わせろ。

 現状は妹を一旦ベッドに寝かせ、疲れた俺は部屋に置いてあるソファに腰変えている。

「長時間乗せてると背中と腰がやばいな」

「だったら私に任せることも出来ただろう?しない部分を見るとジェスター君は優男って言われているんじゃないのかい?」

「そりゃ、言われるぞ?それに俺以上に優しくて取り扱いやすい奴なんて世界探してもいねぇよ」

「虚言ばかり言うジェスター君に認識を変えるとするよ」

「褒め言葉って捉えるわ」

 そんな軽口を交わしつつ。夜に向けて準備を進める。

 昼に探すよりも夜に探した方がいいと感じたのだ。

 それと宿に移動する途中でラミナに以前の位置を教えてもらい、近くに崖があり、その近くに遺跡があるみたいだ。

 地理を事前に調べていたため大まかな場所は特定したが、夕方のうちに詳細な場所を特定しておきたい。

 記憶が新しい方が行きも帰りもしやすい。

 それにバレにくい行動をしたいのもある。

 妹がいるためアクアマリンに言ってもらう形になってしまった為、ソファーに腰掛けている俺以外に音を発生させる者はいなく部屋は静寂に包まれている。

 現在、日は傾いて橙色を超えて紫掛かっている。

 日を越す寸前の深夜に行く事を考えても数時間の余裕がある。そのうちに妹が起きてくれると助かるんだよな。

「ん……ん?おにい、さま?」

 放心状態に近かった俺の意識をその声のおかげで戻ってきた。声の主の方を向くと、眠たそうに、現状を理解していないように見えるサージュがいた。

「起きたか、サージュ」

「は…はい、起きました。お兄様、ここは?」

「ちょいと経緯を話すとお前がずっと寝るもんでな、俺が負ぶって目的地であるリーテル村に向かったんだ。んでリーテル村の宿だ」

 思い出してもらっても面倒になるだけだしな、一旦濁しつつ現状を伝える。

「えっと……私ずっと寝てたんですか?どうしてか記憶が曖昧でして…」

 片手で頭を抑えるサージュ、どうやら記憶が完全にあるわけじゃなくきっと断片的にしか残っていないのだろう。

 ともかく助かったとも思った。しかし、これで戦力はいつも通りになりそうだな。

「今、アクアマリンが遺跡がある場所の詳細を確認しに行っているから行くのは深夜だ」

「少し状況が掴めませんがある程度理解しました。ところでお兄様?」

 あ、また始まる?朝みたいなことにはならずにいつも通りだとしてもいつも通りが面倒だからな。流石に違ってくれ。

「アクアマリンさんは仕方ないと百歩譲ったとしてもそれ以外の女性の匂いがあるのですが、どう言う事ですか?」

 目に正気が見えない、と言うより驚いたのはアクアマリンが許された事だな。でもサージュはこれでも頭の回転は早い方だ。多分俺らが一般から逸脱しているだけであってサージュも一般から見れば高い方だ。

 だから仕方ないと理解したのであろう。

「これは街を歩いていたらそりゃ女性ともすれ違うことは多くあるだろうが」

「私から、離れませんよね?お兄様はいつも私の側にいてくださいますよね?」

「あぁ、兄として面倒見てやるから、そろそろ目に光を宿してくれ頼むから」

 そう言うと本当に目に光を取り戻してくれる。

「ふふ、ありがとうございますお兄様」

 満面の笑みを浮かべるサージュ、なんか雰囲気が違うな。

 眠っている時に何かあったのか?別人格とは言わない、サージュはサージュのままなのは人間観察どうこうよりも兄として分かる。

 それも含めてサージュにどこか違和感を感じる。常に情緒が不安定な奴が、いきなりそんな冷静で簡単に感情のコントロールが出来るようになるもんか?

 そんな疑問にほんの少し額に汗が流れる。その汗の意味を俺は恐怖なのか、困惑なのか、分からなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る