第2話 束の間の休息

 あれから五分経った。あぁ体感五分だな。

 まぁ簡単に言うとあの後気絶した。

 それで現在の俺はと言うと

「あのーそろそろ離れてくれませんかね?妹よ」

 サージュにがっしりと腕に抱きつかれています。

 どうやら従者はほとんどが無事のようで、十数名負傷者が出たのみで死者はいないようだ。

 そこから、状況確認の前に俺が一番怪我が酷いようなので治療を受け医療室のベッドに寝ているのだが妹が離れてくれないのである。がっちり俺の片腕がホールドされている。

 望み薄と言えど、頼めば離れてくれるだろう。聞き分けの良いサージュだきっといける!

「え…?」

「あのね?俺怪我人なんよ、腕バッキバキなんよ、意識がパーリーピーポーしてるんよ」

 と言ってところで違和感を感じる。

 全く動かなくなった妹、そして震え始めて。

 あ、俺またやっちまった…。

「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい痛かったですよね?苦しかったですよね?辛かったですよね?もうしませんからお願いします許して下さいお願いしますお願いしますお願いします捨てないで」

 んーヤンデレモード。

 流石にこれを治めないとな。

 最低限こちらに注意を向ける為の必要以上に接触しないようにサージュの肩に手を置く。いいか?これが一番安全な対処だ。ソースは俺。

「捨てない捨てない、大丈夫大丈夫」

 撫でるとか抱きしめるとかできる訳ないですし今までは妹からやって来たからであって俺がやったらお終いなんよ。それに女の子の頭撫でれる程、俺の肝は座っている訳ない。こちとら教室の隅で寝たふりをする陰キャぼっちだぞ。学校行ったことないけど。

「ほ、本当に?私のこと捨てない?」

「捨てない、大丈夫だ」

 正直、妹を裏切ることなんてしないだろう。俺だって人と関わりたくない、だがまぁサージュはあの日から俺に依存しているんだろうな。元々、魔法が精神を削る力。この世界じゃあ簡単に人の心が壊れる。精神病を患う人が多くいることから身直に精神病の人がいても不思議じゃない。

 しかし相手が悪い。

 サージュは俺の義妹、義理だとしても妹なのだ。手が出せる訳ない。べ、別にヘタレって訳じゃないからね!

 話を戻そう、ともかく俺は妹を裏切る事はないが妹の要求を呑むこともない。今のところは現状維持を徹底しなくては、面倒だからじゃないぞ。

 医務室では大体半日ほど寝ていたらしく時間帯は深夜前の夜だ。大体の状況は妹から聞いたが気になるのはスノウとか言う女の子だ。

 あいつは俺らのことを標的にしていた。その根本を潰さない限り狙われ続けるだろうな。しかし、狙われる理由が分からない、親父ならまだ理由付けとしては理解できる。親父は俺らの住んでいる国の都心から少し離れた親父の領土にある館で俺ら二人は住んでいる。ジェスターは政治が分からぬ。と言うかそもそも興味がないんだよな、俺が息子だから少しは理解しとけって話だが、正直面倒、まぁ理解しろ言われたら理解するが。俺は働きたくない。ニートでいたい。ニートイズマイドリーム。

 考え事をしていると手に体温が伝わる。思考を巡らせることに意識が行ってしまっていた為気づく事が出来なかった。

「ふふ、お兄様の手…暖かいです」

 俺が肩に乗せていた手をサージュが自身の頬に当てているのである。

 最近、と言うか数年間ほぼ外に出ていないサージュの肌は白く、体温はやや冷たく感じる。ん?俺はって?聞くな。

 しかし、また断ったらヤンデレモードになる可能性がある為、どうにかこうにか言いくるめる必要がある。

 条件として必要以上に接触はしない、サージュを否定しないし肯定もしない。社会的に抹殺されない方法を取る。

 この三つが必要条件であり俺が見つけた最適解。これを見つけれた俺は陰の天才である。

 …いや、陰の天才ってなんだよ。言ってて恥ずいし悲しくなるわ。

  黙るんだ俺、俺には今ヤンデレモードにならないようにこの場を収めると言う使命がある。

 しかし、どうしたもんか。

 俺を手を動かしている手を退ける訳にいかないし、何か言う訳にもいかない。かといって俺が何かする訳にもいかないしサージュの要望を聞く訳にもいかない。つまり詰んでいるのである。

「ずっと…触れていたいです……ですからもう無茶しないでください」

 サージュは先程と打って変わって握っていた手の力を強める。

 痛くはないがサージュの様子が変わった事に気づきサージュの方を向く。

「サージュ?」

 俺がそう聞くがサージュは反応を示さない。

 少しだけ静寂が部屋を支配する。たった数秒が体感で数分のように感じた。

 重苦しくはないがやけに静かな時間に奇妙さを覚えつつ静寂を切り裂くようにサージュが口を開く。

「だから、だから……お兄様が自ら私の方に来てくださらないのなら…私から行けばいい話です」

 まっずい、妹が強硬手段に出たら俺いよいよ終わるぞ?

 まず、受け入れたら終了、強硬手段に出られたら終わり、それを世間に聞かれたら社会的にフィニッシュ。

 かなり分の悪い戦場だ。俺の生活基準の半分が睡眠くらい分の悪い戦場だ。

「お兄様……お兄様…お兄様お兄様お兄様お兄様♡」

 ガチ目にまずい、これは俺が記録してきたヤンデレ図鑑に載っていないヤンデレ形態だ!

 目のハイライトがなく瞳にハートマークが見える。

 え?これどう言う原理であるの?いやよく聞くけどさ、実際これどうなってんの?

 それより今はこの状況をどうにかせねば俺の社会的地位、人生、その他、諸々が終わる。

 どうするか思考を巡らせているとサージュが俺に抱きついてきた。

 やめて?俺の理性ごりっごりに削られているからね。

 君いい香りもすれば柔らかいものが当たってるのね。

 それに君可愛い顔しとるやん、無茶無茶に美少女やん。

 思ってて何だけど普通に俺キモくね?

「サ、サージュさん!?この場面を従者に見られたら俺ガチ目に終わるのね!?人生も社会的地位も全て終わるのね!?」

「ふふ、大丈夫ですよ。お兄様……そうなったら私と一緒に暮らしましょう?」

 くっ!駄目か…。

 そうこうしているといきなり扉が開く。

「ジェスター様、サージュ様、領主様がお呼びで…す……よ」

 医務室へと入って来てのは使用人だった。

 あ、俺終わった。人生終了致しました。せめて遺書だけは書かせてくれ。

「……サージュ様、ジェスター様から離れてください」

 もしかして救世主だったりします?もしかして俺まだ助かる?

 まぁ、ある程度予想できるけどな。

「ジェスター様みたいな風に恵まれているのに働かない領内のゴミに触れると感染しますよ?堕落が」

 だろうな、館内の使用人に俺の味方は居ない。誰一人といない。

 唯一の味方がサージュだけであることに俺は諦めが来そうだ。

 え?早く認めろって?んなことしてみろ?俺が十徹した後の脳がパーリーしてる状態と同じテンションで泣き喚きダンシングするぞ。

 妹はと言うと。

「お兄様が侮辱された?お兄様が侮辱された…許さない許さない許さない!ユルサナイ!」

 この状況を何とかするために俺がすることは三つの条件をクリアした行動、即ち。

「サージュ、落ち着け」

 一言言ってサージュの頭に手を置く。

 今回は致し方ない、そう仕方ないから、痴漢じゃないから、お金ならあげるから。

「お、お兄様…!」

 少し固まりそこから顔が赤くなるサージュ。

 これはヤバ目な感じですか?俺には分からんぞ。

 とりあえず後で消毒液渡しとこう。

 身体の調子は上々っと言ったところ親父のところに行くか。

 上々は盛ったな、悪くはない?いや、アメーバ並みに地面を這いつくばれるぐらいには回復した。つまり俺の必殺技、サイクロン・オーシャン・ジャンピング・土下座ができると言うわけだ。

 説明しようこの技は、許しを乞う為に俺が編み出した最高級の土下座だ。これを見せた人達は忽ち俺のことを引き近寄らなくなる。

 これで人と関わらなくて済み且つ誰も傷つかない結果に収束するのだ。これは魔力も使わず、更に五分の練習で習得できるコスパの良い技でもあるのだ。

「早く立ち上がって領主様にお会いになって下さいゴミ」

 名前ですら呼ばなくなったなコイツ。

 人の名前はちゃんと呼ぶって習わなかったのか?

 風の才能…か。

 実力主義な世界に才能があるのに働かないのは間違っていないだろう。

 人とは惨めな人がいればそうならないように頑張ろうとする生物でもある。

 表で努力する人と、裏で表側の人が努力できるように一つの結果を見せているに過ぎない。つまり俺は人の努力を促している仕事を全うしているだけである。

 待てつまり俺は働いていると言うことか?こんな仕事やめてやる!

 とまぁ冗談はさておきベットから立ち上がる。一日と経っていないにも関わらず俺の精神と身体の傷はある程度無くなっている。

 立ち上がり廊下の方へと足を運ぶとサージュもそれに気づき、やっとフリーズから解放されたかのように動き出し、俺に着いてくる。

「サージュ様は呼ばれておりませんし、そろそろ食事の時間にもなります。サージュ様が寛大な心持ちをしているのは存じておりますが、関わりを持つ人は選ぶべきかと」

 その言葉に聞く耳を持っていないのか、はたまた我慢しているだけなのか、審議が必要な案件だ。

「そいつの言う通りだ、親父は俺に用があるみたいだし先に飯食って来い、別にお別れって訳じゃないだろ?」

 そう言うとサージュは寂しそうな顔になり、少し目のハイライトが……。

 試しに軽く肩を叩くとサージュは渋々と言った感じに了承してくれた。

「わ…かり、ました」

 ほんとに悔しそうな顔するやん、少し離れるだけでそんな歯を食いしばる?

 従者に案内されるがまま食堂へと向かっていった。その時に従者に睨まれた。サージュに近づくなと言わんばかりに。

「さてと、面倒だが親父んとこ行くか、くっそ面倒だが」

 どんな話されるんだか、俺としては専用部屋用意してもらって一年中引き篭もりたいのだが言っても許してくれないだろうな。どうしたもんか。

 親父とはあまり話していない、親父の方から距離を置かれているのだ。まぁ仕方ない話ではあるだろう。こんな俺をまだ息子だと認識してくれているだけマシな方だろう。

 俺がこう嫌われているように、魔法の扱いに長けている奴自体が珍しい……いやこの際言い方を変えよう。気味悪がられるのだ。

 この世界は実力主義でもある、しかし、頭脳の才能によって魔法の熟練度を上げる者は多くいる。しかし、魔法自体を幼い状態から完璧に扱えてしまうケースは少ない。世界でも数えれるほどだ。そんな希少価値とも言える人材の一人が俺であり、もう一人がサージュだ。俺ら兄妹は魔法に愛された子とも言われる。サージュは『闇の有識者』って言うクッソ恥ずかしそうな二つ名を持っている。もし俺に同じぐらいのネーミングセンスの二つ名つけられたら家に無理にでも引き篭もってやるからな。いいか?もし付けたら俺マジで引き篭もるからな?

 まぁそんな俺の二つ名が『風の堕落者』とまぁ恥ずかしくて名前を聞くたびに雄叫びを上げたいぐらいだ。いや何で雄叫びなんだよ、普通発狂だろ。

 どっちも変わらんな。

 そんなこんなで世界で有名でありながらも何も活躍を示さない俺は堕落者と呼ばれるようになった。本当、無責任なもんだ。

 俺が何したってんだ。土下座で醜態を晒したぐらいだぞ?

 普通にヤベェことしてんな俺。

 謝れば大丈夫だろ、知らんけど。

 世間を気にするなら俺のことを庇う奴なんて普通いない。しかし、親父は従者の愚痴やらは不問にはしているが俺のこと自体を捨てているわけではない為、感謝はしている。

「っと通り過ぎる所だった、思考に集中し過ぎるのも悪い癖だな」

 親父の事務室、親父も親父で苦労人なんだよな。

 フォティア国自体、色々問題を抱えているからな、ん?政治には興味ないんじゃなかったのかって?

 さて、親父と対話でもするか。

 扉をノックもせずに開けて入る。

「親父、なんか用か?」

「ノックくらいしたらどうだ?ジェスター」

「あぁ、すまん。そういう常識は生まれてから三歩、歩いたときに失くしたんだわ」

「いや、失くすなよ…お前それでも貴族か?」

「別に良いだろ、公で何かするわけでもないだろ?俺は。それで本題はなんだ?」

 さっさと終わらせて自室で寝たい所だ。俺には引き篭もりニート生活と言うマイライフがあるのだ。それを邪魔されたくはないのだ。既に妹によって壊されているようなもんだが。

 俺が少し急かすように言うと、親父は少し言いずらそうな表情となる。

 そこで俺は何となく察した。

「…厄介払いで出て行けってことか?親父」

「!!?」

 親父は俺の発言で動揺している。どうやら当たりのようだ。

「お、お前…どうして分かったんだ?」

 どうして分かったか、それは俺が未来が見えるからさ!

 すみませんふざけました。

 まぁ、本当のことを言うと。

「対峙した敵が俺とサージュが標的だと言っていたこと、従者が俺を嫌っていること、それと親父の表情がそんな顔していたからだ」

 あの女以外に敵がいたとしたら俺らを探している事ぐらい探れるはずだ。そう仮定したら大体わかる。表情がわかったのは色んな奴の感情を見つめてきたんだ、人の考えている事ぐらい表情からある程度察せる。伊達に人間観察をしてきた訳じゃない。

「そうか……すまない、僕としても止めたいところなんだが、いざこざを止めるにはお前が一度離れてもらうしか無さそうなんだ」

「追放というよりほとぼりが冷めるまで離れてくれと言うことか」

「そう言うことだ、大丈夫そうか?」

「まぁ仕方ないことだし、揉め事を見なくて済むし何かに関わることも無さそうだからな」

 俺が此処から離れれば他の奴らも安全だろうしな。

 しかし、そこで外出たとして、どうするかだな。形としては離れるって形だが追放に近い、その事を親父が隠蔽するか、公開するかでも俺の行動は変わってしまうからな。

「とりあえず俺はどうすればいい?」

「明日には皆に伝えておくから朝には行って欲しい」

「了解した、それと武器について何だが」

 ずっと使っていたブレードがスノウとの戦闘でがたが来てしまい使えそうにないのだ。そろそろ買い替えの時期でもあったからちょうど良いんだけどな。

「お前が一番の重傷を負っていた、息子の実力は理解している。それほどの敵だったのか?」

「あぁ、本気で対峙しないと死ぬくらいにはな」

「わかった、明日の朝までに用意する」

 んで、いつも通りな武器をくれるとありがたい、出来れば品質の良いのを使いたいところだが、俺にそこまでお金を割くこともできんだろうし、市販のを渡されるだろう。

 目的も達成したし、自室に戻るとしよう。え?飯食わないのかって?俺が食堂にいること自体場違いだろ、勘違いも甚だしい。俺は目を合わせるだけで追放される程の人間だ。無理に決まってんだろ。追放されたことないけど。

 親父の事務室から出るために背を向けて歩き出そうとした時、背後から声を掛けられる。

「本当に、お前は人を斬ることに躊躇がないな、サージュもそうだが…お前達兄妹は」

 言いかけた親父の言葉を遮るように俺は少し声のトーンを下げて告げる。

「俺もあいつも倫理観が外れた狂人ってだけだ、気にすんな親父」

 俺はそのまま部屋を出る。

 食事をしないことを決めるとやることがない為、自室に戻る。

 自室の扉を開けて部屋に入ると。

「あ……ふふ…やっと来て下さったのですね…お兄様♡」

 そこにはサージュがいたのであった。

 ……いやなんで?なんでサージュが俺の部屋におるん?お前食堂で飯食ってるんじゃなかったのか?親父との会話だって十分も経ってないぞ。可笑しいだろ。

 しかもこいつ……床で女の子座りして虚な目に、またハートが見える状態で俺に向かって両手を広げて待ち構えてるもんな。

 ホラーによくわからん感情入って情緒バグるわ!心の壁が無くなるわ!今すぐにでも枕に顔を埋めて今日が夢であると信じたいくらいには俺は今、今ある光景から目を逸らし認識したくない気持ちでございます。ご理解いただけたなら俺の後ろを通って自室へとお戻りやがれ下さい。

「お兄様…?」

 これは…依存状態のフェーズ2に入る前段階の状態だ!

 依存ヤンデレ特有の甘えん坊求愛行動、あまりに距離の離れる、約束を破る、不安の三つが重なりフェーズ2に移行しそうになっているのだ!俺が数年観察した結果その理論を確立した。

 妹の監察ってキモくね?

 この事件が治ったら自首するか。人に視線を送るだけで痴漢というのは成立してしまうのだ。つまり俺は人生終了。

 妹でもそういうのは成立してしまうと俺は思っているからだ。

 ともかく、今は妹のヤンデレフェーズを抑えてフェーズ1に移行する前段階までお戻す必要がありそうだ。必要条件はある程度予測できる。予期せぬ事態に対応できるよう脳内でシミュレーションしているシミュレーションをした。つまり二段階で対策していることになる。妹を治す行動はまず最低限、触れる程度で甘やかし、何かしら約束をまたするのだ。それで何とか落ち着きを取り戻させるのだ。

 あれ?妹って機械か何かですか?

「あぁ……サージュ、これで我慢してくれるか?」

 俺の考えた最低限の接触とはつまり、指先を触れるだ。

 言葉に変えただけでキモさ全開だな。

「お兄…様♡」

 サージュはそのまま眠ってしまう。此処で寝るのやめてもらって良いですか?

 ……今回は致し方無し、そう今回は無罪を主張する。

 俺はそう思いサージュをお姫様抱っこで抱き抱えて俺のベッドに寝させる。

 ふむ、ある意味都合が良さそうだな。

 俺はそのまま扉近くの壁に椅子を置き椅子に座ったまま寝ることにした。

 さぁ、明日から俺はどうするんかね〜。

 正直、命を狙う敵を見つける理由もないしな。

 襲ってきたらその時はその時で考えるとしよう。

 俺はそのまま首がガクッとなるように深い眠りにつく。

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