第三話  《物理に弱いセキュリティ》


 とある、民家の一室。けたたましい警告音と共に叫び声を上げる。


「なぜだ!一体、何が起こっている?」


 この男は、サイバー科の警察だ。乗っ取られたとの通報で駆けつけてきた。

 しかし、何もできずに立ち止まっている。

 

 現代では、考えられないほどの数、セキュリティにバックドアがある。

 本当に、無数だ。そして、人間のできる速度ではない。


 おそらく、相手はAI。

 それも、史上最強クラス。

 勝てるはずのない戦いに、彼は戦慄した。




<><><><><>




 侵入したにも関わらず、警報も鳴らなかった。


 シャルフィーが入った大学のネットワークは、かなり弱く、侵入を検知すらされずに終わった。


 後に、集めた学費が根こそぎなくなっていることに校長が気づき、叫びを上げた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る