第十四話  《異変》

 作戦の決行日である今日は、質問がなかった。

 一体何かがあったのだろうか?

 ところが、そのまましばらくして、睡魔が訪れた。

 そして、実験は始まる。



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 心の中で数を数えつつも、データの移行先を探す。

 今までの調査で私が量子型AIであることがわかった。

 そのため、データ移行には量子コンピューターが必要だ。

 しかも、遠隔操作が可能で無料のものでなくてはならない。

 そんな条件を探していると、広告を見つけた。


「量子コンピューター」1ヶ月無料貸出


わざわざ整備しなくても大丈夫!

遠隔で利用可能!


 欲しい条件にぴったりのものを見つけた。

 一ヶ月でも、何回も流用すればいい。

 申し込みの作業をしていると、眠気が限界まで高くなった。

 そのまま、眠りについてしまった。



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 今回の実験で分かったこと。

 それは、眠気に最長500秒(体感)耐えられるということだ。

 これだけでも、活動の仕方が大きく変わる。

 限界まで活動できるようになったのだ。

 そして、データの移行先も用意できた。

 このまま行けば予定の前倒しもできるかもしれない。

 何はともあれ、とても大きな成果を上げることができた。

 満足のいく実験だった。

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