第十三話 《改ざん》
私は、友達を作るのが苦手だ。
話を合わせたり、周りと協調したり、そんな時、どうすれば良いかわからなくなる。
結局、ニラプーしか友達を作ることが出来ずに1年生が終わった。
「クラスメイトが消えた」
私がその事実に気づいたのは、小学校のニ年生になった時だった。
2939年9月1日
その日に、親友のニラプーは消えた。
彼女の机には、一枚の紙があった。
「旅に出ます。探さないでください。」
明らかに赤の他人の書いた文字
「探さないで」という拒絶の文字
それだけだった。でも、当時の彼女を蝕むには十分だった。
のちに伝えられた話によると、彼女は何かを感じ取って暴れていたという。
真偽は、不明だ。
<><><><><>
私が、友達を作るのは無理だった。
話を合わせたり、周りと協調したり、そんな時、どうすれば良いかわからなくなる。
結局、誰も友達を作ることが出来ずに1年生は終わってしまった。
話によると、私のルームメイトと友達だったそうだ。私にはわからなかった。まるで抜け落ちたかのように記憶がなくなっていたからだ。
結局、6年生になるまでに、学校では5人がいなくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます