高校三年生
春
喜ばしいことに新入生が一人入部した。
そして今は新入生歓迎会した後、月澄と二人で帰っている所だ。
「もう三年生だよ。時間が経つの早いねぇ〜。」
「そうだな〜。」
今日こそは告白する。今日こそは告白する。そう思いながらの下校だった。
「月澄さん!その男は誰ですカァ!!」
後ろからどこかで聞き覚えのある声が聞こえた。よくよく見ると去年、月澄に告白したやつだ。
「俺か、俺の名は」
「お前に聞いてるんじゃねぇ!!!月澄ィ!!!!俺よりこいつの方がいいのカァ!!!!!俺よりも、俺よりもォォォォォ!!!!!!。」
「何なんだ、あいつ。」
咄嗟に俺の後ろに隠れた月澄に小声で尋ねた。
「あの人、何故か私と翔太が付き合っているから付き合えないんだって思い込んでて...」
「へ、そ、そうか。」
意味不明な奴だが、そう見えるのは素直に嬉しい。
「翔太はただの親しい友達って言っても信じてくれないし。」
「親しい友達...」 1hit
「好きとかそういう感情になったことないし、」
「なったことない...」 2hit
「それに勉強に集中したいから付き合うとかは今はしたくないの!」
「したくないの」 K.O.
翔太の心のHPはゼロになりその場に膝から崩れた。
「だからごめんなさいって言ったのに全然聞く耳持たな...どしたの?」
「い...や...なんでもない...。」
よろよろと立ち上がると月澄を守るように構えた。
「なぁに二人でコソコソしてるゥんですカァアア!!!!!!!。ああ、憎い、憎い、」
ブツブツ「憎い」を繰り返し呟いているストーカーはポケットからナイフを取り出した。
「な、なぁ月澄あれヤバくね。」
「逃げるよ。」
ここから先はあまり思い出しくないので(下手したら死んでた)結論のみを書く。
ストーカーは退学処分になり、俺は腕を切られたが少し跡が残る程度のものだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます