Episode.2...始まりと終わり.

『Bye Bye Mr...』

 最後はこの言葉で終わらせよう。

 無こそ詩的である。



 その頃、鍋島とIliaが付き合っていた冬、矢沢はと言うと……。

「ああ、芋食いてえな。冬はさみーわ。凍え死ぬササッと、Stoveで温まりたい。なあ石井」

「そうだね。矢沢君」

「学校頭痛いって言って休むか」

「えっ、ちょっと。矢沢くん!待ってよ駄目だよそんなの」

「お前も休んで宜しい。上司命令だ」

「何が上司だよ!僕は真面目に出るよ」

「だからお前Berbecueに呼ばれないんだよ」

「え、どういう事?Berbecueって何」

「上司は上手くやる奴以外はご法度だぜ?」

「上手くならなくったって良いよ。僕は」

「だからノンアル飲めないんだな今まで」

「え、ノンアルって何?ちょっと矢沢君どこ行くの?」

「サボり行ってくるわ。お前と会話してもちっとも暖まらねえ。カイロも切れそうだし最悪だわ。お前ん家悪魔住んでんじゃねえか?」

「余計なお世話だよ!」

 そんな言葉も世界のどこかで聞こえる。Noiseのように冬の寒気が溶かしていく……。

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