魔獣ショゴス
イレーナは1人で悩み始める
(私だってミシェウのように立ち直りたい、でも私は立ち直れない)
一方、宮殿では
「よし、貴族たちは下に避難したな……」
死相を覆し最後の希望、満たされぬ願い叶えし力、ここに集結せよ
久遠のスピリット・シェイブ・バハムート
ドォォォォォン
彼の術が魔獣に衝突する
グォォォォォォ
断末魔を上げ、消滅していく魔獣ショゴス。
先ほどから魔獣が現れ戦士たちが戦っていた。
なかでも広希の活躍は際立っていた。
またあいつだ
これで5体は倒しているぞ
周りの戦士たちの声が交錯する
(明日香にこいつらを召喚している召喚師を探させている、必ずいるはずだ……)
魔獣はすべて戦士たちが片付けていた、後はそいつらを召喚していた召喚師を探すだけだが……
タッタッ
誰かが走ってくる、彼が振り向くと
「明日香!!見つかったか?召喚師」
明日香に聞いてみたが。
ブンブン
彼女は首を横に振る。
「いなかった」
少しばかり残念そうに広希が言葉を返す。
「わかった、こっちは片付いた」
聖地巡礼は二日目を迎えた
遺跡組
街外れの森、宮殿から馬車に引かれて30分ほどで遺跡に到着する。
中に入ると石でできた道を海輝達や国王達があるいていく
海輝はミシェウやイレーナ、ホベルトの部下アウベスに聞いてみた。
「そう言えばさ、俺も聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
イレーナが答える。
「いいですよ?何ですか?」
「痣のことなんだけどさ、俺よく知らないんだ、教えてくれないか?」
アウベスが答え始める。
「この世界を創造した二つ神の力が祭ってあり、そのうちのこの世界の神の力を祭った遺跡が世界に5つある。それらは結界に守られており、突破するのに強大な精神力が必要だ」
イレーナも答え始める。
「突破して力を手にしようとしてもその物の心が欲望や邪念にとらわれていると
習得に失敗、トラップ・パワーに取り付かれ、その闇の力に体が乗っ取られ、暴走してしまいます」
ミシェウが話し始める。
「そうなったらもう最悪、強大な力を力ずくで止めなければなりませんからね」
「そうなのか」
イレーナが話す
「だから私たち戦士には
それに応じてアウベスもはさむ。
「出来たのはまだ最近、だが彼は偶然にもそれ以前からこの情報を知ってしまっている。困ったもんだ」
「まあ、そうなってしまったのは仕方がない、彼は明日遺跡の巡礼をすることになっている、ミシェウは宮殿でそれを見守る側になっている、古来からそういう段取りだ。そこでどう出るかだな……」
アウベスの説明が入る。
「わかりました、どうすればいいか今日みんなで考えさせていただきます」
それに対してのイレーナの答え。
二日目の巡礼が行われた。
遺跡では魔獣は1体も出ずに何事もなく無事に終わった。
二日目の夜
イレーナや広希達4人スターバースト・ラポールとホベルト達4人クラブ・レオンハルトが集まり、情報の交換を行った。
私たち移籍組はこっちでは何もないことを伝えた。
しかし宮殿と遺跡では魔獣が出たらしい。
「ああ、両方とも7~8体」
答える広希
「ホベルトと広君の所だけ出た、何か引っかかりますね……」
それにイレーナも考えを漏らす。
それとは別行動で明日香と景が情報を集めていた。
どうやらそいつの召喚師とつながりがあるやつがいるらしい。
景が話し始める。
「それとね、偶然会った国王ベイルにも伝えたんだけど」
「そりゃそうだ、落ち着いているさ、敵の奇襲を手紙で知っているんだから、襲われないって聞いているんだから」
何かわかった表情の広希。
そして彼が説明し始める。
「じゃあ説明する。最終日なんだけど……」
20分ぐらいで彼の説明が終わる。
そしてみんなが寝室へ戻っていく
その間際、景と海輝が二人になった時聞いてみた。
「景、ちょっといいかな?」
景が答える。
「あいよ」
「さっき二川さんとちょっといたんだけどさ、彼女誰とも話さないし、話してもそっけない返事かしないし」
そして彼が1番聞きたいこと
「二川さんっていつもああなの?」
それに対する景の答え。
「そーだよ」
「まあ、色々あってああなっちゃったんだよ、理由はいずれわかるよ、でも話せばいい人だってわかるよ、じゃあおやすみ……」
彼女が寝室へ向かう。
(色々あって、何か聞いたことある、前にも聞いたことがある。何があったんだ?)
彼らに何があったのか、そんな疑問を胸に抱きながら海輝は寝室へ向かった。
聖地巡礼最終日
遺跡の警備の騎士たち
初日、二日目と比べるとどこか緩んでいた雰囲気。
教会と宮殿では魔獣が出たという報告は戦士たちの間に知れ渡っている。
だが教会や宮殿と違って魔獣は出ていない。
今回も何事もなく終わるだろう、そんな空気が出ていた。
一方教会ではまたもや魔獣が現れていた。
ホベルト達戦士も応戦する、しかし
「数が多すぎる」
彼が口を漏らす。
昨日までは7~8体くらい、1人の召喚師が出せるのもそれくらいのはず、しかし…
「20体だと!」
そう、20体の魔獣の襲撃。
幸い礼拝に来ていた信者たちは避難させていたがこの数に戦士たちは圧倒されていた。
ドォォォォン
魔獣たちが口から光線を吐く
スッ
彼が慌てて回避する、そして魔獣に接近し攻撃を加える
ぶぁあぁぁぁぁぁぁ
魔獣の悲鳴、その魔獣が消えていく
「やっと1体……」
彼が1体倒したその時。
「リーダー後ろ、危ない!!」
アレックスの叫び声、慌てて振り向く。
「しまった!!」
後ろには別の魔獣の手、空中にいるため回避できない、彼が覚悟を決めたその時。
怒涛の裁き、その力、解放せよ
ビースト・ブリューナク・アルネスト・キャノン
ドォォォォォン
何者かの攻撃が魔獣に当たる、魔獣の体が吹き飛ぶ。
「誰だ?」
彼ご攻撃の方向を見ると
「良かった……」
ミシェウの姿、しかしそれだけではない
「ハスキーの奴ら」
ハスキーの戦士たち。
「ありったけ集めてきやがったですよ!!」
彼らがすぐに戦闘に加わる。
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