第3話

お姉ちゃんは私の全部だった。

「おねえーちゃーん!」

いつも通り、私はお姉ちゃんに抱きつく。

「近づかないでっていつも言ってるでしょ!?なんで分からないの??」

そしてすぐに引き剥がされる。

「えへへ、 ごめんなさーい」

「チッ」

ここまでがいつもの朝の流れ。

朝起きて大好きなお姉ちゃんに抱きついてすぐに引き剥がされて、怒られて、笑顔でごめんなさい、する。

私はどうしようもなく、 お姉ちゃんのことが大好きで...けどお姉ちゃんは私のことがたぶん、この世で一番嫌い。

普通の人ならこの関係をおかしいって思うだろう。

でも、私はお姉ちゃんのことを... 愛してしまったた。 あの日から... ずっと。

でも、お姉ちゃんは逆に私のことが世界で一番嫌いになった。

それも、あの日から。

それでもよかった。

家族という立場を利用して大好きで、 愛してるお姉ちゃんとずっと傍に居れたから。

お姉ちゃんが私のことをどれだけ嫌いになっても、それ以上に私はお姉ちゃんのことが大好きを伝えてたから。

でも...それも、もうこない。

お姉ちゃんは、私が学校から帰ってきたら、もう、いなくなってたんだ。

自分の部屋で、冷たくなって、 吊るされてた。

だから、 わたしもおねえちゃんのところに、いこ うとしたの。

でも、そのまえにひとつ、 やることをみつけたんだ。

「カサキ...」

おねえちゃんのぱそこんにひょうじされたなま

え。

わたしからおねえちゃんをとりあげたこいつを...殺すって

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る