第25話 ペンション ユングフラウ
結音(Yuine)さんの女性を彷彿とさせる各種作品 https://kakuyomu.jp/users/midsummer-violet
から、昔、苗場スキー場のペンションでアルバイトしていた時のことを思い出しました。
私は男兄弟ばかりで高校、大学も男子が多く、私自身が奥手だったこともあり、当時女子に免疫があまりありませんでした。例えば中学生の時、もし好きな子と一夜を過ごせるなら何がしたいかと言ったら、「ただ一緒にベッドで寝たい、何もせずに(笑)」というくらいでした。
そして大学生になって二ヶ月の長期に渡りペンションに住み込みのアルバイトをしたんです。お客様の朝食と夕食の支度、部屋の掃除などがメインの仕事で、合間にスキー三昧です。 若女将さん、そのお母さん、子供達などオーナー家族との触れ合いも楽しかったです。
当時の私は家事などやったことが無かったせいか、いや性格ですね、客室の掃除が雑だったのが反省です。お客様が「もう、私がやるわ!」と言ってお風呂掃除を自らやっていただいたことを覚えています。あちゃー。ちなみに私はA型(A+O型)です。
それでですね。客室のお手洗いの掃除なんですが、隅にありますよね、小さなゴミ箱。黒い袋付きの…… あれを生まれて初めて処理したんですが、中を見て驚きました。ペーパーの塊が大量に。ちょっと赤いのが…… まあ、知識としては知っていましたのですぐにそれが何かはわかりましたが。
体感としては衝撃でした。血生ぐさい。その時に女性の印象ががらっと変わりました。語彙が無くて申し訳ないのですが、「生もの」と言うか「動物的」というか、とにかく今まで女性の印象には無かったものを痛烈に感じました。 かくして、私もようやく普通の感覚を持つ男となった訳です。 こんな話やっぱり恥ずかしいですね。
さて、北の国出身とはとても言えない下手くそ我流初心者スキーヤーだった私は二ヶ月のスキー三昧の成果で、無事上級者レベルに上達しました。最後は頂上あたりで酷使してきたスキー靴が上下にバックリと割れて、靴の下側の片割れがくっついたままのスキー板がストッパーも効かずに、下まで滑って行きました。(これ危ないです)、 そして私は残った片足スキーで下まで滑って行きました。脇では地元の小さな女の子達が直滑降で猛スピードで滑って行きます。男の子と全く変わりません。
少女は女性になる。明らかに男には無い変化があります。神秘的ですねえ。昨日の美しい満月がこれを書かせたのかもしれません。そして某方曰く「男も変わるべき!」、全くその通りであります。すみません💦 世の男性のみなさん、家事育児と愛するパートナーのケアはきちんとやりましょう。
ペンション ユングフラウ*の子供のマキちゃん、今はどんな女性になっているんだろう。可愛かったなあ。
※ユングフラウ( 「乙女」「処女」の意)は、スイス・アルプス山脈の山で、ユングフラウ山地の最高峰です。
それでは
(2024.5.25 青い空と涼しい風の日に)
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