第24話 『ウォードの箱』について
https://kakuyomu.jp/works/16818093073330240618
KAC2024で書き始めた『ウォードの箱』にまつわる話です。5/10現在エピソード4(第31話)まで執筆しましたが、これらは私が経験したことをヒントに書いています。それを少しお教えします。つまらないかもしれませんが、私にとってはどこかに記録して残しておきたい事柄でしたので掲載させていただくことにしました。
まず、飛行場でニーモが迷子になる話がありましたが、実話に近いです。記憶は少ししかないのですが私がまだ5~6歳ぐらいの話です。さすがにコロボックルは見ていないです(笑)
私は両親とある飛行場に行きまして、両親が何かの作業をしている間、私は遊んでいたんだと思います。やがて私は迷子になりました。次に気が付いた時には、誰か知らない人の家でTVを見たり食事をいただいていたりしていたんです。たぶん迷子の私を見つけて、保護してくれたんでしょうね。その地域は、田舎らしくのんびりしていて、人の交流もざっくばらんだったように思います。
余談ですが、当時TVのプロレス中継の時間になると、私の家に駆けこんできて、勝手にチャンネルを回しプロレスを見始める近所のおじさんがいました。昭和ですね。家族ぐるみで付き合いがあり、とても素敵な人でした。カメラが趣味で、私のアルバムに3歳くらいで大泣きしているアップの写真があるのですが、それはおじさんが「泣け」といって拳固で頭をコツンとやって、私を泣かせて撮ったものだそうです。泣き顔を撮りたかったようです(苦笑)
次にモーテルの話ですが、私が初めて海外出張に行った時のエピソードをベースにしています。(どこかで、もう書いたような気が……)
米国のアイオワ州の田舎に行きました。最後の飛行機は10人乗りくらいの潜水艦のような飛行機でした。モーテルと思われる小さい宿泊施設でチェックインをした後に、まさに200kg超の男の方が車いすで部屋に入るのに悪戦苦闘していたのです。その人は通路を完全に塞いでおり、どいてもらわないと自分の部屋にさえたどり着けません。まわりに人はおらず、受付の人もどこかへ行って誰もいない様子。仕方がないので私が手伝う事にしたのですが、これがとんでもない重労働! 汗をかきかき、何とか彼を部屋に入れることができました。(初海外出張でこれかよ!)と、部屋で嘆いたものです。ちなみに英語はからっきしだめだったので、入国から出国まで苦労しっぱなしの出張でした。
さて最後に痣のエピソード。私に痣があったわけでは無いです。6歳くらいの冬のことです。ある大きな鉄板が自宅近くの物陰に捨ててあり、そこに雪がうっすら積もっていました。それ、ツルツルですごく滑るんですね。面白がって弟とスケート代わりに滑って遊んでいたら、私が転んだ拍子に何かが顔をかすったんです。それは鉄板の切れ端でした。別に痛くも無かったんですが、弟から血が出てると言われて家に帰ったら、ひどい切り傷でした。鏡を見て大泣き。
近くの病院に行って応急処置をしましたが、何週間か経つとブラックジャックの顔の縫合位置と同じ位置に、みみず腫れのようなふくらんだ醜い傷跡が残りました。大きな傷で場所が場所(顔)なので、北海道大学病院の形成外科に行くことになりました。電車で片道4時間かかります。待合室では顔に火傷のケロイドがある人などを見たりして強く印象に残っています。
担当してくれたのは大浦先生という腕のいい先生でした。小学生の間に何度か手術をしていただきまして、中学生になるころには傷はすっかりきれいに治りました。感謝しております。そこからの発想でオーラ博士と痣の治療というのを思いついたわけです。ちなみにブラックジャックの顔の黒い部分は、黒人の男の子の臀部からの皮膚移植です。手塚治虫が紡いだ素敵な友情のストーリーでした。
北大病院へは合計十回以上行きましたが、往復8時間の母との電車旅でした。入院もしましたし、いろいろ想い出がありますがそれはまた別で。
今後の『ウォードの箱』のエピソードは、ほぼ完全な創作ネタになります。もう少し上手く書けるようにしていこうと思います。
それでは。
(2024.5.11)
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