第21話 『2140』あとがきなど

『2140』の連載が完結しました。お読みいただきありがとうございました。反省もこめてこの作品について記録しておきます。 これはちょうど1年前に自身2作目として執筆し、エネルギーフォーラム小説賞に応募した作品です。


 エネルギー縛りがあり、ドラマのような小説が求められているようだったので、温暖化をテーマとして100年後の青春物語としました。核分裂をイメージして粒子分裂という造語をキーとして、もう一つはアンドロイドの樹のシーンを最初に考えてプロットを作りました。粒子分裂って何か言葉が変ですよね。さらに文字揺らぎしまくりです。


 それにしても10万字は長かった。終盤までのストーリ性が弱く展開が冗長的だったとことが反省となります。 何より基礎的な筆力が無く、小説も読んでこなかったので、文章が稚拙でした(今もですが)。


 でもこれで前作と合わせて2編の長編を楽しく書けたのが、とても良かったです。ちなみにこの賞は応募数が少なく昨年は35編だそうです。大賞は賞金と書籍化があります。皆さんなら書籍化への近道かもしれません。締め切りは5/31です。


 それからこの作品では長万部おしゃまんべ(!)を本拠地に道南、道央のいくつかの観光地について描いています。私の出身エリアなのである程度詳しかったというのがありますが、書いていて懐かしかったです。


 SFを書く人には、可能ならもう少し近未来についての作品を書く人が増えて欲しいです。今の若い人達は自分の将来に希望を持っている人の割合が減っているような気がしますから、せめてSF作品でいい未来を見させてあげて欲しい。


 政治家も想像力が少し足りないんじゃないかと感じます。将来のビジョンをもう少し考えて、それに近づけるように活動して欲しいです。作品の中ではそんな要望もあって、あえて政治家を入れました。唯はニュージーランドのアーダーン元首相を参考にしました。若くして首相になられた女性の方です。


 最後に、ド素人の作品をわざわざ読んでいただき皆様には感謝しております。もう少し、本当に読み応えのある、読みたくなる作品を目指してがんばりたいと思います。皆様ありがとうございました。じゃあまたね。


(2024.4.29)三杉令

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