第20話 テーマパークに行こう!

 翌日の昼休み、俺と六花は部室に集まり、鈴木の到着を待っていた。

 

「まさか、このノートをまた引っ張り出す機会が来るとはな……。ま、他に余ってるノートが無かったからってのが理由なんだが」

 

 例の真っ黒なノートをパラパラとめくる。

  

 すると六花が、すんすんと鼻を鳴らした。

 

「長太郎くん、このノートなんか香ばしい匂いがしない……?」

 

「ああ気付いたか。実はこのノート、どういうわけかコーヒーの匂い付きなんだよな。中学の時、結構な数まとめて買ったんだが、この匂いがどうも苦手で結局ろくに使わなかった」

 

 モニター越しではどうしても匂いは感じ取れない。ネット通販の弱点である。

 

「あはは、確かに珍しいね。ボクはこの匂い嫌いじゃないけどな」

 

 そんな他愛もない話をしていると、後ろでドアの開く音がした。

 

「お、お待たせしました!」 

 

 鈴木はやってくるなり、トートバッグいっぱいの観光ガイドをドスンと机に置いた。


「はぁー……重かったです」

 

「まさかこんなに量があるとはな……。相当重かったろ、言ってくれれば取りに行ったぞ?」

 

「いえいえ、これも六花ちゃんのためですから! その……明日は筋肉痛かもですけど」

 

「もー! 実咲ちゃん! ありがとー!」

 

 六花が鈴木に抱きついたことで突如として展開された百合フィールドを横目に、鈴木の持ってきたガイドを何冊かパラパラとめくって見る。


 国内のものから西洋、東洋のものまで幅広く取り揃っているようだった。

 

「そ、それじゃあこの中からお城、探しましょう!」

 

 六花のハグから解放された鈴木が席につくと、パンフレットを眺めつつ、めぼしいものがあれば六花に見せていく作業が始まった。

 

「六花さん、これなんかどうですか、ヴェルサイユ宮殿!」

 

「わっ! すごい、おっきいんだねー……」

 

「どうですか、何か思い出しましたか……⁉︎」

 

「うーん……ごめん、特に何も、かな」

 

 まあ、そうだろう。……というか、世界遺産の写真をみて何か思い出すようなことがあるとしたら、とんでもなくスケールの大きい話になるのでは……?

 

 当然、都合よく目ぼしい結果が得られるはずもなく、気づけば目を通していないパンフレットもあと僅かとなっていた。

 

 そんな中、明らかに今までとは毛色の異なるパンフレットが混じっていることに気づく。

 その表紙には、ジェットコースターやコーヒーカップといった色とりどりのアトラクションを背景に、マレーシアバクの着ぐるみキャラクターの写真がデカデカと掲載されていた。


「ドリミーのじゃねぇか……」


 ドリミーことドリミーリゾートは、ドリミーランドとドリミーシーの二つのテーマパークを中心に構成された、言わずと知れた千葉県浦高市にある超有名テーマパークだ。


 「夢」を連想させる名前の通り、看板キャラクターはバクのカップル。男の子「バックン」と、女の子の「バミー」ちゃんだ。

 よくよく考えると、バクは客に夢を与えるよりも、寧ろ食べる側な気もするが、そこを気にするのは野暮だろう。

 

「はい、ドリミーですが……それがどうしましたか……?」

 

 鈴木が、俺がまるでおかしなことでも言ったかのように首を傾げる。


「いや、どう考えてもこれだけジャンルが違うだろうが」

 

 すると、目を輝かせた六花がこちらを覗き込んできた。

 

「わ! お城だ!」

 

「はい! ドリミー城です!」


 そういえば、ドリミーランドの敷地の中心には、大きな城があったんだったな。

 海外にばかり目を向けていたが、確かに城だ。

 

 六花にパンフレットを渡すと、食い入るようにページをめくっていた。

 

「気になるのか?」


「うん…………その……なんていうか……」


 ひょっとして、何か思い出したのだろうか。

 

「すっごく楽しそう……!」

 

「……なら、なによりだ」

  

 ……とんだ肩透かしだ。

 異様に目を輝かせていた時点で、薄々そんな気はしていたが。

 

「じゃあ行きましょう、六花ちゃん!」

 

 鈴木が徐に立ち上がって言った。

  

「実咲ちゃん、行くって……」 

 

「もちろんドリミーランドです! もうすぐテストなので、行くとしたらテスト明けですかね……」

 

 ついに鈴木はスケジュール帳まで取り出す始末。いくらなんでも段階をすっ飛ばすのが早すぎだ。

 

 ……だが待てよ? 考えてみれば、日本の高校生にとって一番身近な城は、世界遺産でも、天守閣でもなく、ドリミー城なんじゃないか?


 ひょっとして鈴木のやつ、ここまで考えて――

 

「とすると四日か五日でしょうか……はぁ〜、みんなと行くドリミー、楽しみです……!」


 ――ないな。やはりただの天然か。

 

「あっ」

 

 そんな中、六花が小さく声をこぼした。

 

「どうした?」

 

「その、全然大したことじゃないんだけどね、六月五日って、ボクの誕生日だ」


 六花が取り出した学生証を見ると、確かにそこには六月五日生まれと記載されていた。

 

「本当ですね! 六花ちゃん、せっかくなのでドリミーに行くの、この日にしませんか? 狭間くんも、いいですよね?」

 

「……ん? あ、ああ……」

 

「狭間くん、どうかしましたか?」

 

「いや、ちょっと気になったんだが、その学生証ふりがなの部分に誤字があるなと思って」

 

 ふりがなの欄には『カザガミ リッカ』ではなく『カザガミ ムイカ』と記載されていた。


「ムイカ……? 六花りっかちゃん、本当はムイカちゃんだったんですか⁉︎」

 

「はは、ないない。ただの誤字だよ」


「そ、そうですか、よかったです……。あ! で、でも、もし誕生日まで間違ってたらどうしましょう! いつお祝いすればいいか分からなくなっちゃいます!」

  

「心配しなくても大丈夫だよ実咲ちゃん、例えこの誕生日が間違ってたとしても、ボクはこの日を自分の誕生日にするから。だから、ボクの誕生日は六月五日で、ドリミーに行くのも六月五日。これで決まり!」

 

 とどめとばかりに六花がウインクを決めた。

 

「随分かっこいい事言ったなぁ」

 

「へへ、そうかな?」

 

「六月五日ですね、わかりました! そうしましょう!」

 

 鈴木は手帳をぱたんと小気味よく閉じて言った。

 そしてちらりとこちらを見てくる。

 

「そのー……狭間くんも、来てくれますか?」


 確かに俺は、どう考えたってドリミー向きじゃない人間だ。

 だが、いつになくはしゃいでいる鈴木と六花を見れば、そんな些細なこと、どうでもよくなっていた。


「ああ、行こうぜドリミー。どうせ高い金払うんだ、最高の一日にしよう」


 

 ◇


 テストを無事に終えた週末の朝、鈴木と六花とともに俺はドリミーへと向かう電車に揺られていた。

 

 テスト返却こそまだなものの、俺も鈴木も手応えは上々。なんだかんだあの勉強会にもちゃんと効果はあったわけだ。

 

 仲睦まじく今日のスケジュールを話し合っている二人を眺めているうちに、窓の外から現実離れした光景が目に入ってくる。ドリミーランドだ。

 様々なアトラクションに、今日の目的地であるドリミー城。

 ドリミーシーの方には、中世を思わせる街並みに、火山や遺跡なんかも見える。

 

「六花ちゃん見えてきました! ドリミー! ドリミーですよ! 私たち、今からあそこに行くんです!」

 

「すごい……ホントに日本……⁉︎」


「ああ、まごう事なき千葉県だ……東京にあると勘違いされがちだけどな」

 

 このはしゃぎっぷり……この分じゃ、六花の記憶を思い出すという当初の目的は二の次になってそうだな。

 

 まあ、記憶なんてのは、何が切っ掛けで思い出すか分からないもんだ。

 案外、六花が好き勝手に興味を持ったものに突き進んだ方向にこそ、答えがあったりする可能性もあるだろう。


 電車を降り、いよいよ開園前の待機列に並ぶ。

 

「あれだな、ここまでくると流石にワクワクしてくるな……」

 

「ねえ長太郎くん」

 

「ん? どうした」

 

 六花が、服が見えやすいように両手を広げる。

 

「じゃん、改めてどう? 今日のボク」

 

 言われた通り、六花の服装を眺める。

 今日の六花は、淡いブラウンのオーバーサイズの長袖Tシャツに、デニムのショートパンツを合わせたカジュアルな格好だ。

 無論、めちゃくちゃ可愛い。

 可愛いのだが……。

 

「えーとだな……」

 

 女子の服というものは、一体全体、どこをどうやって褒めたらいいんだろうか。

 

 そんな中、助言をくれたのは意外にも鈴木だった。

 

「難しく考えなくても、思ったままを伝えれば大丈夫ですよ! きっと、ちゃんと伝わりますから!」

 

 そういう、もんなのか……?

 

「六花…………その、なんだ、めちゃくちゃ似合ってると思う」

 

 特に萌え袖になっている辺りとか、Tシャツの丈でショートパンツが隠されて、まるで下に何も履いてないように見える瞬間がある辺りが、非常に心臓に悪い。

 

「へへ、ありがと、長太郎くん」

 

「……おう」

 

「ほら、ちゃんと伝わりましたよ!」

 

「だな、サンキュー鈴木」

 

「はい! お安い御用です!」

 

「でも長太郎くん、一瞬何かえっちなこと考えてたでしょ」

 

 一件落着、そう思った瞬間、六花の鋭いツッコミが突き刺さる。

 

「おい鈴木! 余計なことまで伝わってるぞ、どうしてくれるんだ!」

 

「へ⁉︎ へえぇ⁉︎ し、知らないですよぉ! は、狭間くんが……その、え、えっちな事考えてたのがいけないんじゃないですか……⁉︎」

 

 いかん、完全に梯子を外された。

 そうしている間にも六花はジトーっとこちらを凝視してくる。


「……いや? 全くもってそんなことないが?」


 ……とりあえず否定はしておこう。

 我ながら、苦しすぎる言い訳である。

 

「ふふ、今日はそういうことにしといてあげようかな。あ、それと……」

 

 六花がTシャツの中から、見覚えのある三日月のネックレスを引っ張り出した。

 

「じゃん、これも付けてきちゃいました!」

 

「っ……!」

 

 その、なんだ……。

 自分が相手に贈ったものを大切にされるってのは、案外嬉しいもんなんだな。

 

「ありがとう、な」

 

「えへへ……どういたしまして」


 俺は、妙に照れ臭くて、つい話題を逸らしてしまう。


「……なあ六花、それ、外してきても良かったんだぞ。相当重いだろうし」


 そう言って六花の胸元に目を向ける。

 

 六花の胸は、今までと相変わらず巨大なまま、つまり、パッドの入ったの状態だった。

 

「あー……なんていうかさ、今更外すのも、なんか恥ずかしくて。それに、結局学校に行く時には今まで通りつけていかなくちゃいけないし」

 

 確かに。クラスメイトの胸がある日急に萎んだりしたら、気づいた奴らはさぞ驚く事だろう。

 それこそ、転入直後のように質問攻めにされる可能性も否めない。


「……ほら、ボクの胸の話はもういいから! 次は実咲ちゃんの番だからね!」

 

 そうして六花は鈴木の後ろに回り込むと、こちらに差し出してきた。


「いや、番ってなんだよ」

 

「ほら長太郎くん、今日の実咲ちゃんを見てどう思う? かわいいでしょー?」

 

「りっ、六花ちゃん……⁉︎」

 

 六花に言われ、改めて鈴木の服装もチェックしてみる。

 上半身は白いふんわりとしたブラウスの上に紺色の薄手のカーディガン。

 下半身には涼しげな水色のスカート。

 これでもかと言うくらいに清楚感溢れる服装だ。

  

「ああ、確かにかわいいな」

 

「狭間くんまで⁉︎」

 

「はは、実咲ちゃん昨日遅くまで悩んだ甲斐があったね」

 

 その様子を見た六花がけらけらと笑う。

 

「もう! それは言わないって約束してくれたじゃないですか!」

 

「はは、そうだったかなー?」


「そうですよー!」

 

 六花の反応がご不満だったのか、鈴木はしばらく頬を膨らませていたが、列が進むにつれ段々と頬が緩んでいく。

 

 いよいよドリミーに入場し、広場に建つバックンの銅像が俺たちを出迎える頃には、鈴木のテンションは最高潮だった。

 

「ドリミー! ドリミーですよっ‼︎ そうです、まずはみんなで写真取りましょう‼︎」

 

 鈴木がスマホのカメラを起動しながらこちらに迫ってくる。

 ……正直、写真は苦手なんだが、この分じゃどれだけ逃げても鈴木は追ってくるだろう。

  

「いいね! 行こうよ長太郎くん!」

 

 結局俺は二人に引きずられ、銅像の前に立たされることとなった。

 

 鈴木がスマホを持った腕をめいいっぱい伸ばして、自撮りをする構えを撮る。

 

「二人とも、画面に映るようにもっとくっついてください! はいチーズ!」  

   

 そうして撮影された写真には、両手でピースをつくって満面の笑みを浮かべる鈴木に、半端な片手ピースに半目の俺、そしていつだか見た、後ろに手を組んだポーズの六花が写っていた。


 ……まあ、たまにはこういうのも悪くないか。

 

 六花と共に写真を壁紙に設定するだの何だのとやっていると、鈴木が険しい顔をしてスマホを睨んでいることに気づく。

 

「さっきからどうした?」

 

「ちょっと待ってください……あ! ウォーターフォールマウンテンの予約とれました!」


「予約? ドリミーってアトラクションに予約必要なんだっけか」

 

「はい、人気のアトラクションはあまりに長蛇の列になってしまうので、何年か前から、予約制になったんです! さあ、少し時間があるので、待ち時間が短めのアトラクション中心にいろいろ回っていきましょう!」 


 鈴木はずんずんとパークの奥の方へと進んで行ってしまう。

 ……俺は鈴木に、前々から薄々勘付いていたことを聞く事にした。

 

「なあ鈴木、お前ひょっとして、ドリミー詳しい……?」  

    

「いえいえ、私なんてまだまだ素人同然です。インパの頻度だって、ワンシーズンに一回くらいですし……あ、あそこ、限定味のチュロス売ってるカートですよ! すみませーん! 一本お願いしますー!」


 インパ……おそらく来園を意味しているのだろう。

 

 自分の知識量への謙遜。謎の専門用語。最新情報の把握っぷり。

 どこからどう見ても、鈴木は完全にドリミーオタクだった。

 

 そこからは、六花の行きたい場所を中心に、鈴木が組んだ最適なルートに従って、パークを回った。

   

 海賊のいる時代にタイムスリップしたり、鉱山で落石に押しつぶされそうになったり、丸太に乗って滝から真っ逆さまに落ちたり、九九九体の幽霊がいる館を散策させられたりと、まあとにかく命の危機の連続だった。


 もしこれが現実で起きたことだとしたら、最低三回は死んでいる上、幽霊まで連れ帰っていたことだろう。


 そして、パークを一巡するように周り、辺りも暗くなり始めた現在。

 俺たちは、今回の当初の目的である、ドリミー城へと向かっている最中だった。

 

「実咲ちゃん、あのログハウスみたいな建物は何ー?」

 

 六花が指差した先には、木組みの小屋があった。土産屋だろうか?

 

 六花の質問に、鈴木が間髪入れずに答える。

  

「あそこはなんと、ドリミーランド唯一のぬいぐるみ専門店なんです! せっかくなので見ていきましょう!」

 

 鈴木に続いて店に入ると、確かに店内にはさまざまなドリミーキャラクターのぬいぐるみが、所狭しと並べられていた。 

 

「わ! かわいい!」


 店内に駆け込んだ六花が真っ先に手に取ったのは、双子の白猫のキャラクター、メイとクーンのぬいぐるみだった。

 双子だけあって、非常にそっくりな見た目で、一見どっちがどっちだかわからない。

 確か耳が立っているか、垂れているかで見分けることができるらしいが……。

 これもきっと、鈴木は即答できるんだろうなぁ。

 

「狭間くん、ちょっといいですか?」

 

 ふと、鈴木に耳打ちをされる。

 

「どうしたいきなり」

 

「六花ちゃんに、一緒に“これ”、プレゼントしませんか?」   

 

 そうして差し出してきた鈴木の手には、メイとクーンのぬいぐるみキーホルダーが握られていた。

 よくみれば二匹とも「Happy Birthday」と書かれたボードを持っている。

 なるほど。今日が誕生日の六花に贈るのに、これほどぴったりなプレゼントは他にないだろう。

 

「でかした鈴木」


「は、はい!」


 店を出ると、六花は名残惜しそうな表情をしていた。

 

「結局、メイとクーンのぬいぐるみは買わなかったんだな」

 

「うん、どうせなら二匹一緒にお迎えしてあげたいけど、それだとどうしても結構な額になっちゃうから」

 

「そうか、なら丁度よかったな」

 

「え?」

 

 俺は鈴木に目配せをする。

 勘の鈍い鈴木でも、流石に意図を察してくれたようで、ぬいぐるみの入ったラッピング袋を六花に差し出した。

 

「じゃん! 私たちから六花ちゃんに誕生日プレゼントです!」

 

 六花は目を丸くして、恐る恐る鈴木から袋を受け取った。

 

「開けても、いい……?」 

 

「はい! もちろんです!」

 

 六花が、二匹のぬいぐるみを取り出す。

 

「メイとクーン……!」

 

「お誕生日おめでとうございます! ほら、狭間くんも」

 

「……ああ、おめっとさん」

 

 慣れない状況に、つい妙な言い方になる。

 おめっとさんって……エヴァじゃねぇんだから。

 

「もう……二人とも。自分の誕生日なんて、全然気にしてないって言ったのに」


 そう言って六花は笑った。

 その目尻に涙が溜まっているように見えたのは、きっと見間違いではないだろう。


「早速、つけちゃおうかな」

 

 六花はそう言うと、身につけていた肩掛けのポーチに二匹を取り付けた。

 

「じゃあ、いよいよ行こっか、ドリミー城」

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