生存日記
あかさたなほ
住み慣れた街
寒い。もう22時を回っている。
白くなった吐息。小さい頃はこんなのでもはしゃげていたけど。
マフラーに顔を埋めて、ひとりぼっち。
校則をぴったり守った、眉上までの前髪。揺れるお下げ。ヒザ下までのスカート。そしてやっぱり、ひとりぼっち。
ひとりぼっち。
家、帰りたくないなあ。
どうせまた怒られちゃうし。学年2位。なんで1位、逃しちゃったんだろう。
殴られちゃうかな。なんで1番取れないんだろう。だめだめじゃん。死ねよ、私。
4つも塾入れてもらって、なんかあったらすぐ塾に電話して怒ってくれてるのに、私のせいだ。
寒いなあ。今日はお説教かなあ。4時くらいまで寝れないかな。
ごめんなさい。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
生存日記 あかさたなほ @nekonekonyannnyann
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。生存日記の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます