第13話 逃げてきた間者

『ははは!!それで何もされずに何もできずに当たり前のように、、、厚顔無恥で私の元に戻ってきたのかい???ほんとにからかいがいがあるね!!』

目の前の【鳳凰】様は笑っている、、、笑みの中に鋭い目つきを残したまま。。

「申し訳ない!!どんなことでもします!!諦めません!!ご慈悲を!!」

『イイよ?君とは長い付き合いだし。カワイイし。』『代わりに何してくれるか知らないけど。。?。。』

【鴉】は顔面蒼白だった。チームの誰かでも殺してくればよかった。。。

逃げ恥だ。。


側近の【朱雀】が嫌悪した眼差しと口調で蹴り上げてくる。

「このイイ顔で何人も落としてきたくせに!頭はパーツが整ってなかったみたいねぇ!!」


ーーー【NST】部署『れぃうんとキャロル』ーーー夜明けーー


【エナガ】がぼんやりと聞いてくる。宴会の後の朝日を浴びて。

「じゃ、、、10歳の頃、、、毒入りケーキをひたすら食べさせられた上にお稚児趣味の男性たちに色々されかけたと言うこと?」

俺はと言うと「エナガの過去は知っている。君に比べたらなんてことじゃないよ。」

【おうむ】がコーヒーをため息混じりに飲んで。

「なんにしろ、、、警察にもスパイがいそうね。仕事が増えるのに新人が雇えそうもないわけね。」

「すまないな。みんな隠してて。」【隼】が言いにくそうに言ってくる。

「いいえ、、、隼さんが燕くんと仲が良い理由がわかりました。その中から燕くんを助けてくださってありがとうございます。」

「エナガが謝辞することじゃないだろ???」

俺は不思議そうに言った。

「まあそうですけど。あなたに会えてわたし、、、嬉しいんです。」

「今のうちに言っておきたいです。燕さん、、、エナガはあなたが好きです。よろしくお願いします」

………………

『えぇ???』

全員ハモった。彼女は燕と自分の父親が同じだと知らなかった。のちにダメージと傷を負う。

どこまでも燕の邪魔だ。

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