第10話 取り巻く召使。協力者。

ワタクシの名前は【朱雀】鳳凰様自身から頂いた名前。女のように靡かせた売れないロックバンドみたいな赤い髪。濃いアイライン。シャドール化粧品会社ブランドの映える銀のアイシャドウ。そういうことだ!ん?どういうことだって?

だって、、、子供の頃からポルノ男性特殊の受け子なんてやらされていた!クスリ漬けといやらしい毎晩。あの時、、、犯罪システムが完成した時、私は人伝に聞いたアンロックシステムをなんとか駆使して彼の方の元に舞い降りた、、、偶然にも。

正確には逃げ込んだ場所があの方の隠れ住む屋敷だったのだ。

あの方は匿ってくださった。労わってくださった。美味しい料理を食べていいと言ってくださった。彼の方のスクランブルエッグサンドイッチは美味しかった。

私はお礼としては恥ずかしいが、、、代わりに寝食忘れがちな彼のメンタルバイタルなどを助けた。そしてたまに世枷を。




そして『NST裏切り者』【鴉】。ここまで読んだ方は気づいてくれたかしら?それとも著者にちゃんと伏線貼れよって文句言う?そうね!私ももっと推敲してから書き上げなさいとは言っておく!生い立ちとしては、、、彼はもともと、、、捨て子だった。今では育ちのいいガラの悪い優等生、、、裏番長みたいな彼だけれども、、、彼もまた【鳳凰】の魅力に堕ちていた。【鳳凰】様の世枷に誘われた時は腹を切ろうとしたのでワタクシたち全員で止めた。【鳳凰】様は笑っていたけど。腹切りがツボに入ったのか、もう彼を世枷に誘わなかった。



ーーーあとね、そりゃ警察にもいるよーーー。スパイなんて山ほど。ふふ。あー世界転覆ってワクワクするけど、なんで私たちって恵まれないのかしら?

みんなもそう思うでしょ?だってワタクシたちの周りには碌に金しか目にないやつ。薬売り。ピーーーーな男女。ゴミを漁る浮浪児。自殺していくものたち。金のせいで殺して捕まるバカ。


そんな彼らに平等に金の回る世界。そんな彼らが自由に動き回る世界。それが【鳳凰】様は望んでいる。このシステムさえあれば、うまく使えば貧富平等なのだ。金持ちは自滅して、自分たちの豚のような生き様を後悔して、不幸どん底にいた生き返りたい奴らが沼地から引き上がりする。そして酒飲んでいい飯食ってる呑気な一般人たちが恐怖に落ちる!生きている幸せを噛み締めろ!

そう言うことを多分望んでいるのだと思うけど、彼の方の考えなんてワタクシにはまだまだ未熟で知りたいことだらけ!


【朱雀】より。信奉者第一号名乗る者。

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