第8話 俺の父親を

ーーーみてろよーー○○○○○!いつかアイツたちを!アイツたちにバカにされない俺の世界を創るんだ。俺はできる。


そう言って、本当に叶えた俺の父親。

そして何より俺を捨てた父親。

吐き気がする。泣きたくないのに情けないつらになる。あんた!なんでこんなことしてんだよ!!俺はあんたの嬉しそうな顔だけでよかったのに!!それがなんなのか知りたくもなかった!!

「ぉゔぇー。」

こんな時アイツが来る。父の信奉者たちから俺を助けたアイツが。


「よう、ーー【燕】。今日は無茶させてすまねえな。」

ーーーーー隼。「ーー別にあんたが謝ることじゃないけど?」

「まぁそうか?そうかもな。あー、なんだ。水持ってきたし、吐き気どめも効くか知らんが飲んどけ。安定剤も。少し眠気に身体委ねた方がいい。、、、、ここにはお前の味方しかいねえって。少し横になりな。」

「ーーーーありがとう。。。」

「縮こむなよ。なんか調子狂うじゃんか。。へへ。俺なんて、眠くて眠くて。あーあとタバコ吸いてーなー。」


一泊おいて二人で罵り合う。


「「俺に気を使うな。気色悪い!!」」


ーーーー。ぷ。どちらともなく。吹き出した。だーれがお前なんかに気を使うかよ!!こっちだって!!弱ってんときは女の子の方がいいツーの!!けっ。可愛くねえ!どっちが!!


二人とも気の置けない事件を一緒にここまで来たのだ。もういいだろう。アイツの正体を暴こう。どちらからともなく、暗黙の了解ができた。

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