第6話 ホテル房内
「居場所確認しました」(こちら【鴉】)
『居場所確認シマした』(こちらホテル防犯セキュリティサービス)
【イ場所確認シまシた】(こちら%¥-☆/♪♪+-…%¥-☆)
ホテルに元々設置されていた防犯カメラを利用して【ギロチンラビット】たちは人質交渉の相手をホテル内から逃がさないように見張った。
冴えないおっさんと黒マスクが珍しく似合わない童顔の若造だ。後、数名、【れいぅんとキャロル事務所】のメンバーだろう。
のこのこと素直に人質交換に丸腰でやって来ていい度胸だ。そんなに価値がある人間とは思えないが、、【彼の方】にとっては、かけがえのない【友人】らしい。特にあの特徴がない無精髭の【隼】と呼ばれる男は。
【友人】を丁寧におもてなしするのが今日我々の使命だ。
【ギロチンラビット】は知らなかった。
自分たちも捨て駒の一部でーーーー毎年、【犯罪史】から捨て駒を見繕い、、、彼らが尊敬する【燕】の父親はーー【隼】を揶揄っているだけのことだということを。
捨て駒【犯罪史】たちグループは自分たちが特別に認められたと自惚れた。
○○○○○
「居場所確認!こちら【燕】と【隼】、、、【エナガ】と【おうむ】に繋いでくれ。。犯罪史たちは気づいてないようだ。」
【エナガ】ーー【NST】所属【れぃうんとキャロル】女職員。すでに人質に紛れている戦闘要員だ。
彼女は、、、数少ない女性メンバーで一目置かれている。機械には疎いが、戦闘服を着ればたちまち役に立って男たちは頭が上がらない。
【おうむ】ーー【NST】所属【れぃうんとキャロル】いわゆるオネエ。美貌がインパクトあるが美しいスタイルの変装の達人。すでに【ギロチンラビット】のスパイとしているはず。
(こちらエナガ、、、人質の綱は切れています。手荒に侵入しても犯人の思惑にはならないでしょう。。。)(こちら、、、おうむ!犯人たちの犯罪史グループさんたちは、これから睡眠ガスを使って眠ってもらうわ。合図を送る!。よろしくね、あとは任せたわ。)
ビービービー!!
『何だ?!何が起こった?』うさぎヘッドが狼狽える。突然、機会が動いて人質の首締めが始まった。これでは相手が来ても交換できない。殺す予定はないのだ。そんなことしたら、【彼の方】のご機嫌を損なう!
首締めが手品のようにするりと抜ける仕組みにプログラムが置き換えられているとは知らずに、彼らは慌てた。
(今です!!みなさん!!エナガです。)
(OK、急行突破する!行くぞ燕。頼んだ、おうむ!)
(ラジャー)
突撃職員はガスマスクして突入した。そして、見計らい、おうむは、催眠ガスを流し始めた。
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