第3話 親友
今日は、中学校の同窓会だ。
あまり中学校では友達は、いなかったが唯一の親友に一緒に出て欲しいと言われたので出ることにした。
それはいいんだけどさぁ…
私、クラスメイトに囲まれています…
「前はもさ眼鏡ちゃんだったのに…もしかして好きな人できた?」
「てか、ダイヤの原石だったんだね!」
「俺と付き合ってみる?」
助けてください…。
私、覚えてるんだからね!
「好きだよ…ブフォっ!嘘に決まってんじゃんwもさ眼鏡なんて好きにならねぇよw」
「これやっといて〜どうせ暇でしょ?wアンタとは違ってアタシはこれからデートだからぁ」
こうやって陰キャだからって見下してからかったり雑用押し付けたりしたくせに!
もう帰りたいです。
「いやぁ、災難だったねぇ」
「本当だよ、アイツらすぐ手のひら返しするんだから」
今、私は同窓会の二次会を欠席して親友のマリナとカフェでお茶している。
「でもモカはすごいと思うよ、こんなに可愛くなれたんだもん!秘訣は推しへの想い!…だよね!」
「おっしゃる通りです(笑)」
やっぱりマリナと居る時が落ち着くなぁ。
そう思えるのは中学の時からだった。大体のクラスメイトからは陰キャとして見下されていたが、彼女だけは味方だった。
「てか、例のモノ持ってきた?」
「はい、こちらに」
今にヤバいことが起きそうだがご心配なく。これは毎回恒例のグッズトレードである。
「毎回なんで千秋くんグッズお迎えできないのか謎!」
「ほんとそれ、私は林くんグッズ手に入らん」
今回はマリナの林くん、私の千秋くんのトレカのトレードである。同じ趣味の友達がいてよかった。まあ私をラヴィマジに沼らせたには彼女だけど。
「いい取引ができた、次回もよろしく頼む(笑)」
「こちらこそ(笑)」
そしてマリナと数時間推しの話をして盛り上がったとさ。
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