第93話 ユンド帝国包囲 2

 帝都包囲、第2日目

 ルッカ軍の新兵達が、深夜の惨事の現場に向かう。

 真夜中、帝都民らがミシェ国方面側へと脱出。

 その素材を、明るくなった頃、息ある者を殺し、

 胴体の素材集めに駆り出された。


 城門から出た、ずっと先に、死体が累々とミシェ国方面を指す。


 集めた胴体を3方向から都市へ投下する重要な素材だ。


 アマゾネス隊には胴体投石には馴染めないらしい。 

 なので無理ジニはさせない。

 1晩で1万人が死んだようだ。

 胴体の素材が異常に多い。

 

 胴体回収で誤って首が入っていた。

 試しに改良型投石機から投下させてみた。

 思った以上に飛距離が飛ぶ。

 帝都中央へ落ちたようだ。

 これはと、早速新兵を招集。

 再び、新兵に頭を運ばせる。

 新兵達は、いまでは素材のモノと黙々と頭を回収した。

 

 3方向から改良型投石機で頭部が素材に利用された。

 空からの胴体の投下

 空から頭部の投下

 と帝都民の悲鳴・恐怖がルッカ軍の陣営にも轟く。


 ミシェ国方面側の城門の1つを大型矢座で破壊させた。

 城門が破壊されて、城内の様子が見えてきた。

 周囲には人影もない模様。

 城壁周辺から炸裂爆弾を投下させたので、住民らは後方に移動したようだ。 



 帝都からの攻撃がほとんどない。

 まかさ昨晩の脱出兵だったのかと。


 3方向からの胴体。頭部投下攻撃。

 アマゾネス隊からの炸裂爆弾攻撃を

 一旦中止して、帝都の状況を確認することにした。


 そう、あゆみの楽しい時間をつくったのだ。

 アマゾネス隊のモエカ隊長、ロエール副隊長、アマゾネス隊の志願者千5百人程が名乗りをあげた。

 まだ、剣術に不安を抱える戦士。

 まだ,体力に自信のない戦士。

 まだ、新兵の隊員。

 は参加させなかったらしい。

 今回は突撃隊の忍耐性、凶悪者が求められ、如何に多くの住民らを殺戮するか体力との勝負もかかっている。

 男性隊員からの突入隊には参加応募はなかった。


 アマゾネス隊の悲願の目的場所。

 ついに沢山のソルラン人を、娘達を性奴隷にさせた総本山に到達したのだ。

 最初のあゆみの厳しい訓練を耐えたのも、

 この目標ただ1つ!。




 あゆみはアマゾネス隊員に鼓舞する。


「やっと、本懐を達する機会ができた。

 これから行く場所は、普通のユンド人だ。

 しかし、その裏腹、ソルラン人を奴隷で財をなし、軍人には性奴隷をあてがえ、名ばかりの帝国を築いた。

 ソルラン国は沢山のソルラン人が奴隷狩りにあってることより、領土返還に重点をおいた。

 ソルラン人の人命より、領土が大事と。

 領主の領地が大事と。

 奴隷狩りに対して、異議などしていない。

 我々が、この地に辿り着いた。

 これから無抵抗な住民達だろうが、お前達ソルラン人の奴隷で繁栄した帝都だ。

 その恩恵を受けている住民達だ。

 殺すのを躊躇ったら、いまも異国で奴隷にされてる者達を思え。

 奪われた家族を思え。

 お前達の、団らんを奴隷狩りにされたお前達なら、遂行できる。


 こいつらユンド人の存在そのモノが不要なのだ。

 人間が人間を狩って、平気で奴隷売買で国家財政を築いた。

 栄華を極めたゲスのユンド人。

 奴隷を売り、その元締めの崩壊を、アマゾネス隊なら遂行できる」



 あゆみ、アマゾネス隊約千5百人らは、破壊された城門に突入した。


 おびただしい死体の累々。

 投石された胴体の累々。


 突撃隊は四方へ飛散した。


 あゆみは、そびえ立つ皇帝宮の方向を目指す。

 住民地区、商人地区。軍人地区、文官地区、貴族地区、皇族親族地区とかあるのだろうか。

 アマゾネス隊らも軍人地区を突撃するらしい。

 あゆみは貴族地区へと進める。

 通りながらも居並ぶ住民を殺害していく。


 さすがに文官・軍官地区だと、住民の姿は少ない。

 貴族地区だと、住民の立ち入り禁止地域らしい。

 このあたりにも頭部が落ちているので、改良型投石機の威力に感心する。


 立派そうな建物に入る。

 ほとんどヒトケがない。

 奥に入るにつれて、息を潜めているのがわかる。

 ドアを開けた途端。斬り込んできた。

 あゆみは避け、その者を斬った。

 ジャオー!


 5人ほどいた。

 5人を殺し、家を後にする。

 

 道路に出ると、門番らが、あゆみ目掛けて、斬り込んでいくる。

 あゆみは嬉しそうに、交わしながら、斬り落としていく。

 斬られた部分から血が吹く。

 地域の門番らが一斉に斬り込んできているようだ。

 あゆみに触れることなく、ドンドン膝を屈していく。

 その勢いで、貴族邸に突入した。

 猛烈に人々を殺戮していく。

 呆気ないほどに、殺されていく者達、多数。

 どんな地位が高かろうと、殺されていく定め。


 今回は沢山殺すこと。

 余韻を感じるより、体力の勝負。

 殺せなくても、重傷に負わせば、それでよいと考えているので、

 それほど力を使わずに、リズム感覚で人を傷つけ楽しむ。


 アマゾネス隊モエカ隊長らは軍人地域に突撃を果たす。

 性奴隷にされた軍人の顔を浮かべる。

 沢山の男らに、弄ばれた屈辱の日々を思い返しながら軍官地域に。

 軍官住居道路で軍人一団が警護していた。

 その者達がルッカ軍を見て突撃してきた。

 軍官らしく、剣筋もよい軍人らを相手に、モエカ隊長らも斬り込んでいく。

 モエカ隊長は久しぶり競演を楽しんだ。

 アマゾネス隊員らは実戦経験なので、相手のコツが掴めると、鋭い刃が斬り込んでいく。

 徐々に軍官達の数が減る。

 道端に軍人達の死体が増える。

 立派建物に突入。

 そこにも剣を構えた軍人らがいた。

 モエカ隊長は見覚えある面の1人か?。

 一般兵士と違って、剣の太刀筋がいいのがいる。

 それでも、モエカ隊長は斬り落としていく。

 最後に、股付近に剣を突き刺した。

 アマゾネス隊員もあちこちの邸に突入し、惨殺をした。

 子供だろうと、ご老体だろうが殺した。

 いる者、存在するモノらを殺戮する。


 ロエール副隊長も見覚えるのある面を思い出す。

 目の前の男が、その1人だ。

 立派な邸宅に住んでいる。

 隊員達が斬り込んでいく。


「待て!。」

 男は狼狽えた。

 隊員達が、その家族らを殺していく。


「苦しんで、死ね!」

 ロエール副隊長は男に一撃を加える。

 男は剣を身構えるのが、精一杯。

 剣の持つ手がロエール副隊長の剣で押される。


 こんな奴に!

 こんな奴に!


 ロエールは男の持つ剣の腕を斬り落とした。


「このゲスめ!」

 次に下半身に、剣を突き刺す。


 ゆっくりゆっくり、首筋を斬り開いていく。

 血吹雪が徐々に広がる。

 半斬りでとめた。


 次の屋敷へ向かう。


 アマゾネス隊約千5百の戦士が中心都市で、殺戮をしていた。


 別の邸に入る。




  あゆみ、アマゾネス隊らが城外に出てから、

 アマゾネス隊員の何人かは負傷者がでたが気にしない。



 4方向の帝都の範囲を狭めていた。

 中央方面への投石機の炸裂爆弾の射程にはいったのだ。

 改良型投石機からの頭部投下もあるものを出し尽くしてから、炸裂爆弾を開始する。


 あゆみらが城内の見る限り、住宅区域の住居の崩壊は凄まじい効果のようだ。

 中央付近の建物が、まだ多く健在なので、射程に入ったので、広範囲に中央住居を破壊できる。


 あゆみらは川沿いで、体を拭った。

 本当に湯に浸かりたい思いが強い。


 帝都から反撃ができないほど、兵士がいないのか。

 あまりにもあっけない帝都内部。


 それでも、投石機から大型弓座から攻撃が続く。

 余りにも一方的な攻撃。

 歯がゆい過ぎる。

 飽くなき抵抗がない。


 しかし、降伏をしてこない。

 ユンドの滅亡を帝都と共に、運命共同体と決めたのか。

 中央は降伏せず、住民虐殺をさせる人海作戦なのか。


 ルッカ軍が住民らを虐殺で、疲弊した所を、攻撃する余力を残しているのか。


 早めに攻撃を終了して、2日目を終えた。




 

 


 


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る