最終話:いつもと変わらないストロベリープライム。

今日も今日とてストロベリープライムはつつがなく繁盛していた。


古都華は、相変わらずツンデレ古都華で客とコミュニケーションをとっていた。

この間の事件がうそだったように日々平和だった。

現状維持ってところだな。


うちは皿や食器が割れても元に戻してくれる子がいるから便利だ。

って言うか、時間がきたら全部元にもどるんだけどね。

ま、その繰り返しだけど・・・。


そんなことができるならゴミを金に変えてくれよって思うけど・・・そういう

ことは古都華はしてくれないんだよな。

彼女は不正は嫌いだから・・・。


働かずに金持ちになったら身を持ち崩すって古都華は思ってるんだ・・・

なかなかしっかりしてる。

その辺は適当でいいのに。


店も一段落して、客が途切れた時、俺は古都華を飯にでも誘おうと思った。


「なあ、今晩、飯でも食いに行かないか?・・・俺と」


「どうしようかな〜・・・当然マッケンジーのオゴリだよね?」


「おう、俺のオゴリでいいぜ・・・」


「でも男子が女子をご飯に誘う時って、下心ありありでしょ?」


「バカだな・・・俺はそんなこと考えてないよ」


「そんなことって、なに?」


「え、そんなことだから、そんなことだよ」


「誤魔化して・・・どうせエッチなことに決まってるわ」


「なに言ってるんだよ、じゃ〜飯やめるか?」


「やだ、行く、行く」


下心か・・・少しはあるけどな・・・。


考えてみたら、けっこう古都華とは一緒に働いてるって言うのに・・・。

俺たちの関係ってなに?


古都華からしたら店長の息子、それだけなのかな。

いち息子といちメイド。


普通、毎日顔合わせてたら少しくらいは愛とか芽生えても不思議じゃないだろ。

俺は時々、古都華にボールを投げてるんだけどな・・・。

古都華が鈍いのか、それとも知っててスルーしてるのか・・・。


まあいいわ・とにかく飯食いに行って後はその場の雰囲気だな。


店が終わって俺たちは晩飯を食べに出かけた。

その晩、俺はは、被災ぶりに古都華の私服を見た。


黒のキャミに、白のショートパンツ。


「毎日メイド服しか見て灰からな、普通の古都華もいいな」


「マッケンジー鼻の下伸びてる」

「いつもメイド服だから・・・たまには、こういうのもいいかと思って」

「だからね、マッケンジーを誘惑しようと思って・・・」


「まじすか・・・それ真面目に言ってる?」


心臓ばくばく・・・アドレナリンでまくり。


それから俺たちは晩飯を食いに・・・ってそんな上品な店じゃなくて

焼肉じゃ、焼き肉、精力つけにゃ・・・女子って焼き肉好きだよね。


腹一杯焼き肉食って、さ、これからどこへ行こうか・・・って思った。


「マッケンジー、私に手を出したら殺すからな」


うそだろ、ここまで来てそれはないだろ?・・・ゼルか?。

普通の古都華に戻ってくれよ〜。


「うっそ〜・・・うそだよ・・・ひっかってやんの、バーカ」

「そんなに簡単には落ちないよ、私は・・・」


「てめえ、おれをコケにしやがって」


その晩、俺たちにはなんの進展もなかった。


それからも俺たちの間にはなにもなく近ずくわけでもなく遠ざかるわけ

でもなくでもなく・・・なんだろう、そんなほどよいキュンな関係がなぜか

俺には心地よかった。


そんな訳でストロベリープライムは、いつものようにどM男子どもが

こぞって店にやってきて古都華のツンデレに萌えていた。


そして古都華は今回の事件解決の功労者として、俺の親父から念願だった

クローン猫を買ってもらった。


END.


お付き合いくださってありがとうございました。

この話は、新しいストーリーされ考えたら続きいけますね。(=^x^=)



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ストロベリー♡プライム。〜メイドさんは止まらない 〜 猫野 尻尾 @amanotenshi

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