第50話 人物紹介・組織紹介

 ■―― 登場人物 ――■


 髪の色、瞳の色と魔法の適性は関係ありません。


 ■リョージ 米櫃亮二 四十歳

 本社から左遷されてスーパーの移動販売車の運転手に。

 交通事故に遭い日本から異世界に転生する。


 異世界に転生し体が再構成されたことにより、身体能力が大幅に向上する。

 異世界ではノンビリスローライフを楽しみたいと望むが、ワーカーホリックの悲しい性で自ら仕事を増やしてしまう。


 優秀な人物ではあるが、情に流されやすい部分がある。

 困っている人を、ついつい助けてしまう。


 髪、瞳の色は黒。

 身長は百七十センチ。体型は普通。

 普段の服装は、スーパーの制服の紺色のズボン(化繊)、白ワイシャツ、スニーカー。

 魔法の適性は、付与。



 ■ソフィー 十歳

 サイドクリークの町にある精霊教教会の孤児院の女の子。

 蜂蜜色の金髪を肩まで伸ばした可愛い子。

 本作の第二の主人公であり、ソフィーを愛でるのが本作の重要コンセプトの一つ。


 商品が売れなくて困っているリョージを手伝い、アドバイスをする。

 リョージになつき、リョージと行動を共にする。

 四十四話でリョージと養子縁組をし、リョージの娘になる。


 魔法の適性は、雷と氷。

 好きな食べ物は、クリームパンとアイスクリーム。

 普段の服装は、子供用の古着のワンピース。

 孤児院で栄養状態が悪かったため、同世代の子供より小柄。


 名前の由来は、フィロソフィアとフランスの女優ソフィー・マルソー。



 ■移動販売車

 主人公リョージとともに日本から異世界へやって来た。

 ボディが再構成され、非常に高性能な移動販売車になった。


 ・防御結界

 ・在庫や燃料の補充

 ・ボディ修復機能

 ・カーナビ


 といった機能がある。

 二トン車がベースなので、軽トラックの移動販売車より大きい。

 荷台部分が箱になっていて、箱にお客様が乗り込むタイプ。


 ボディカラーは白で、スーパーのロゴが大きく入っている。



 ■シスターメアリー 五十歳

 本名は、メアリー・ムーロン。

 サイドクリークの町精霊教教会の責任者、教会長。

 ムーロン男爵家の三女。精霊教の司祭。


 穏やかな優しい笑顔のおばちゃん。

 芯が強くて、拳も強い。

 ふっくらとした顔立ちと体型。


 前任者がサイドクリークの町の教会で無茶な予算の使い方をしたため、立て直しに苦労する。

 困窮していたところに、主人公リョージが現れ、一緒に教会経営を立て直してくれた。

 リョージに感謝し、リョージの能力を買っている。


 若い頃は、精霊教の教会騎士団である聖サラマンダー騎士団に所属し、魔物討伐で活躍した。

 北部の魔物討伐で、ゴルガゼ伯爵と一緒に戦っている。


 戦闘経験が豊富。

 サラマンダーナックルという拳に炎が宿る魔導具を装備し魔物を殴り倒すモンク。

 水属性の魔物はもちろんのこと、ゴーストやリッチといった魔物も拳で消し飛ばす。


 若い頃の武闘派のノリがなかなか抜けず、教会内部でも『拳で語り合いましょう』と説得をしてしまい出世が遅れ、上層部の一部からは煙たがられている。

 一方でシスターメアリーを信頼する上層部の人間もいる。


 髪の色は濃い茶色、瞳の色はブラウン。

 魔法の適性は、聖魔法(回復)と火。

 あだ名は、炎の拳。



 ■シスターエレナ 二十歳

 サイドクリークの町精霊教教会のシスター。

 男爵家の妾の娘。精霊教の助祭。


 貴族の血を引くが、母親が妾(愛人)の立場だったので、家族との関わりは薄い。

 父親からの援助で、きちんとした教育を受けられ精霊教の学校(地球の神学校にあたる)へ進学する。


 精霊教の学校を卒業して、まだ一年目。

 穏やかな性格を見込まれて、シスターメアリーにつけられた。


 貧しいサイドクリークの教会で、孤児院の子供の面倒を見る。

 子供たちに慕われている。

 リョージの協力に感謝し、開拓村の巡回に同行する。


 穏やかで優しく控え目な性格。

 ゆるやかなウェーブのかかった長い金髪。

 瞳の色は淡いグリーン。

 美人でナイスバディ。

 魔法の適性は、聖魔法(回復)。



 ■ガイウス 三十二歳

 サイドクリークの町のベテラン冒険者。

 四人組の冒険者パーティー『豪腕』のリーダー。

 銀級冒険者で主力級。

 見た目はイカツイが、心は優しいおっさん。

 子供好き。

 後輩の面倒見が良いので、若い冒険者に慕われている。

 パワータイプの剣士で、大型の剣バスターソードを扱う。


 独身で良い人がいれば結婚したいと思っているが、見た目が怖いので女性には敬遠されがち。

 リョージとは気が合う。良い友人関係。


 身長は百九十センチ。プロレスラーのような体型。

 髪の色、瞳の色は指定なし(決めていない)。

 魔法の適性はなし。生活魔法は使える。



 ■モナ

 冒険者ギルドの受付担当。

 ソフィーと顔見知り。

 美人のお姉さん。



 ■クロエ

 冒険者パーティー『銀翼の乙女』のリーダー。

 リョージから果物ナイフとティーシャツを買う。

 銀翼の乙女は、全員女性で銀級冒険者ぞろいの実力派冒険者パーティー。



 ■ルーク・コーエン子爵

 サイドクリークの町の領主。

 独自の商業振興策を実施し、サイドクリークの町を富ませる。

 しかし、商業ギルド長ヤーコフの横暴なギルド運営に頭を悩ませる。


 温厚な性格で、貴族身分を振り回すことがない。

 プラグマティストな面があり、平民に威張っても何の得もない、平民が住みやすい町にして人が増え、税収が増えた方が良いと考えている。


 一人称は『僕』で、貴族のお坊ちゃん体質が抜けない面がある。

 荒事は苦手で軍事は苦手。


 外見は小柄な父っちゃん坊やで、チョビ髭を生やして自分が立派に見えるようにしている。

 目は細く、あまり感情を表に出さない。


 髪の色、瞳の色は指定なし(決めていない)。

 魔法の適性はなし。生活魔法は使える。


 名前の由来は、ミュージシャンのレナード・コーエン。



 ■商業ギルド長ヤーコフ

 サイドクリークの町の商業ギルド長。

 有力な貴族ゴルガゼ伯爵家の三男で母親のゴリ押しで現在の地位を得る。

 王都から辺境のサイドクリークの町へ来たことに不満を持ち、王都返り咲きのために王都の有力者にワイロを贈ろうと考え、金集めに励む。

 無茶な金集めがサイドクリークの住民や商人たちの反感を買う。

 有力貴族の三男であることに過剰な誇りを持ち、貴族身分を振りかざすことが多い。


 外見はデップリとした中年で、ヒゲを生やしている。

 目つきはギラついている。脂ギッシュ。


 身長は百七十センチ。(主人公と同じくらい)

 髪の色は黒。瞳の色は黒。

 魔法の適性はなし。生活魔法は使える。



 ■ゴルガゼ伯爵

 ヤーコフの父親。ゴルガゼ伯爵家の当主。

 王都の法衣貴族で軍の重鎮。

 年齢は五十歳。

 身長百八十センチ。

 大柄でガッチリした体格。

 魔法の適性はなし。生活魔法は使える。


 優秀な軍人で魔物とも敵国とも戦闘経験が豊富で長い時間を戦場で過ごす。

 一方、長い時間を戦場で過ごしたため家庭を省みる時間がなく、家族仲はあまり良くない。


 顔のイメージは鉄血宰相ビスマルク。

 全体的なイメージは、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYのエギーユ・デラーズ。

 名前の由来は、ジョージア出身の力士、栃ノ心さんの名前ゴルガゼより。



 ■シュルツ男爵

 商業ギルド本部の管理官。

 騎竜に乗って王国中を走り回り、貴族と商業ギルドとのトラブル仲裁や地域の商業ギルドに不正がないかチェックする仕事を担当。

 遠縁ではあるが王家の血筋を引いている。

 品の良さが、所作ににじみ出る。


 三十五歳。

 身長は百七十五センチ。

 短く刈り上げた金髪を左右になでつけ、金属製の丸眼鏡をかける。

 瞳の色は青。

 イメージはドイツ人。


 魔法適性は、従属(魔物のテイム)。




 ■―― 組織について ――■



 ■精霊教

 大陸で最も信者が多い宗教。

 王都に本部がある。

 この世界を作ったのは大精霊であり、精霊に感謝をし日々穏やかに過ごそうという考えの宗教。

 非常に温和な宗教で、戒律も特にない。

 温和すぎて(信者へのシバリがないので)、地域によっては新興宗教に信者を取られている。



 ・精霊教の階位


 教皇

 枢機卿(教皇の補佐、最高幹部)

 司教(エリアマネージャー的な存在、地区責任者。本部の幹部)

 司祭(教会の責任者クラス)

 助祭(一般的な聖職者)

 学生(見習い)


 大精霊のモデルは『聖戦士ダンバイン』や『リーンの翼』のジャコバ・アオン。

 組織のモデルはキリスト教カソリック。



 ■商業ギルド

 商人たちの寄り合い組織。

 両替や組合員の預金口座管理(銀行業務)や利害関係の調整を行う。


 引退した商会長が各地の商業ギルド長を務めることが多い。

 一部の職員は貴族もいて、対貴族との交渉に活躍する。


 独立した国をまたぐ組織であるが、各地の領主貴族や王族の影響を受けやすい。

 ヤーコフのように貴族からのゴリ押しを断れず、ポストを提供することもある。



 ■冒険者ギルド

 冒険者のための国をまたぐ組織で独立性が高い。

 冒険者から魔石や魔物素材の買い取りを行い、商人の護衛など仕事を冒険者に仲介する。

 冒険者に対する徴税を領主に代って行う。


 冒険者への登録は、この世界で仕事の見習いを始める十二、三歳で行うことが多い。

 魔法適性の高い場合は、十二歳に満たなくても登録が可能。


 ・冒険者のランク


 白銀級(レジェンド!)

 金級(スター!)

 銀級(ベテラン、エースクラス)

 銅級(主力・中堅)

 鉄級(新人を卒業した若手)

 見習い(十二、三歳の登録したての冒険者)

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